ツツジのような花を総状の花序で咲かせるシャクナゲ(石楠花)

2021年4月16日

シャクナゲの花

シャクナゲは、4月ごろから、総状花序でピンクや白の大きな花を咲かせます。日本には4~6種類の自生種があるツツジ科の常緑低木で、ヒマラヤ周辺に多く分布します。19世紀に中国からヨーロッパに渡って改良され、いまは5000品種ほどあると言われます。

ツツジのような花を総状の花序で咲かせるシャクナゲ(石楠花)

シャクナゲのピンクや白の花

シャクナゲの花とツボミ

シャクナゲの花とツボミ

近くのお寺で咲いていたシャクナゲ(石楠花)の花です。

たくさんのピンクの大きな花が、樹全体に咲いていて、圧倒されます。

花の大きさは、15~20cmくらいはあるでしょうか、大きくて見事な花だと思います。

シャクナゲは、4月から6月に咲くと言われますが、まさに、4月始めから咲き始めました。

花は、総状花序になってたくさんの花をすけますが、一つひとつの花は、花柄は長さ2~3cmで、花冠は直径5cmほどの漏斗形です。

先端が7~8裂します。シャクナゲはこのようにきれいな花を咲かせますが、有毒なので気をつける必要もあるようです。

日本には4~6種類の野生種があるといわれますが、変種や品種改良され、世界各地では5000種類の園芸品種があると言われます。

19世紀中期に、中国からヨーロッパに移入され、たくさんの交配が行われたとのことです。

もともとは、山で自生していたものですが、いまの品種は、栽培も容易になっているようです。

シャクナゲの名前は、中国で別の植物につけられた石南花を、

間違って読まれた「しゃくなんげ」が転訛して「しゃくなげ」と呼ばれるようじになったといわれます。

シャクナゲのツボミ

シャクナゲのツボミ

シャクナゲは、写真のような、もっこりとしたツボミから、ツツジのようないくつもの花が飛び出して、総状花序で花が付きます。

ツボミには、たくさんの花が詰まっているからでしょうか、ツボミのほうが濃いピンクのように見えます。

近くの野原には、白いシャクナゲも咲いています。

白いシャクナゲ

白いシャクナゲ

近くで見る白い花もきれいです。

よく見ると、単にまっ白なのではなく、上についた花びらには、濃い紫のようなたくさんの斑点がついています。

この点でも、ツツジの花とよくにているように思います。

近くで見たシャクナゲ

近くで見たシャクナゲ

また、シャクナゲには、雄しべはたくさんついていますが、14個ほどつくようです。

長く飛び出した雌しべの柱頭も長く伸びて印象的ですね。咲くと白いシャクナゲも、ツボミはピンクのようですね。(^⊆^)

シャクナゲのツボミ・種皮

シャクナゲのツボミ(3月)

シャクナゲのツボミ(3月)

3月初めには、このようにまだ硬いツボミでした。

まだ寒い時期から着々と準備をして、暖かい4月になってパット花を咲かせるんですね。

種が落ちたシャクナゲの種皮(3月)

種が落ちたシャクナゲの種皮(3月)

3月には、種を包んでいた種皮(でいいんでしょうか)も大きく開いていました。

前年に咲いた花の種を包んでいた皮がそのまま残ったものです。

花が終わったシャクナゲは、実をつけますが、10月ころには熟して種を落としますが、種を包んでいた皮は長くそのまま残っています。

ちょっと変わった形で面白い形ですね。

種を採取することによって、栽培することもできるようです。

ようこそシャクナゲ大好きへ」のホームページには、詳しい育て方が掲載されています。

興味のありる方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

シャクナゲの基本情報・花言葉

シャクナゲ(石楠花)は、ニューギニア・オーストラリアから北半球の熱帯山地から亜寒帯、特にヒマラヤ周辺に多く分布すると言われるツツジ科ツツジ属の常緑の低木です。

日本へは4~6種類の野生種がありますが、変種や品種改良されたたくさんの種類があります。

シャクナゲの原種が19世紀中期に、中国から西欧に移入され、たくさんの交配が行われました。

世界各地で5000ほどの園芸品種がつくられているといわれ、ヨーロッパでは盛んに庭木にされているようです。

シャクナゲの名前は、中国で別の植物につけられた石南花を、間違って読んだ「しゃくなんげ」が転訛して「しゃくなげ」になったといわれます。

学名は、Rhododendron hybrids

英名は、Rhododendron、 Rosebay

以下、ホンシャクナゲについて書きます。

花期は4~5月で、枝先に総状花序で紅紫から淡紅紫や白い花を横向きにたくさんつけます。

花冠は直径5cmほどの漏斗形で、先端が7~8裂します。雄しべは普通14個(まれに16個)で、花柄は長さ2~3cm。

果実は蒴果で、長さ1~5cmの円柱形。褐色の毛が生え、7~10月に熟します。

葉は互生し、枝先に密につきます。長さ8~18cm 幅1.5~5cmの長楕円形で、先が尖り、葉柄は1~2.5cm。

葉の表面は革質で、無毛で光沢があり、裏面は褐色の柔毛が一面に生えます。

樹高は1~6m。

シャクナゲの葉には、ロドトキシンという痙攣性の有毒物質が含まれており、注意が必要です。

シャクナゲの花言葉は、「威厳」「荘厳」「危険」で、2月20日、5月8日の誕生花です。

花が咲く様子から、「威厳」「荘厳」、毒性があるので「危険」となったようです。

参照サイト・書籍

Wikipedia シャクナゲ

みんなの趣味の園芸 シャクナゲ

ようこそ シャクナゲ大好きへ

花言葉-由来 シャクナゲ

城川四郎他 解説  山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花



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