シラカシ(白樫)は常緑広葉樹で、街路樹、生垣、庭木などに植えられているのを見かけます。ドングリがなる樹としても知られていますが、木材としては白く、丈夫で硬いため、木刀や道具の柄などの耐久性の必要なものに使われてきたようです。
シラカシ
葉
近くを散歩していて見かけた生垣をとらせていただきました。
樹からたくさんの枝が出て葉が茂っているので、いい目隠しになるんですね。
少し黄いろ味を帯びていますが、光沢があってきれいです。
庭木や街路樹として植えられているのもよく見かけます。 (^_^)
葉は、枝に互生して付きますが、
革質で光沢があって厚めで、細長い楕円形で先端が尖っており、縁の上から2/3くらいから先に緩い鋸歯が見られます。
鋸歯の出具合は、葉によって、多少違うように思います。
葉の大きさは、長さ7~14cm、幅2.5~4cmです。
葉の裏は、灰色がかった緑いろをしています。
よくにた近縁種のウラジロガシ(裏白樫)は、葉の裏が白くなっており、見分ける場合のポイントになります。
花
シラカシの花は、5月ころ咲きます
写真のようにたくさんの花が連なる花序で咲き、雄花序と雌花序があるようです。
花序は、新枝の下や前年枝の葉脇近くなどに下垂し、長さは、5~12cmほどとのこと。
かわっていて、面白いですね。
ドングリ
シラカシのドングリは、その年に咲いた花に、10月ころ実をつけます。
同じドングリでも、クヌギ、マテバシイ、アカガシなど、前年に咲いた花に実がつくものもあるようです。
ドングリは、コナラ属やシイ属の樹になりますが、
ドングリ本体の堅果(ケンカ)や帽子とかパンツなどと呼ばれる殻斗(カクト)の特徴について、
日本自然保護協会のドングリ検索表に詳しく分類されています。
シラカシのドングリは、殻斗(カクト)に、横方向の縞模様の筋が入っています。コナラやマテバシイなどは、うろこ状の模様になります。
樹皮
シラカシの樹皮は、灰黒色で割れ目ががなく、表面に細かな突起がみられます。
シラカシの分布・花言葉など
シラカシは、ブナ科コナラ属の常緑高木の広葉樹で樹高は20m以上になるとのことです。
福島県・富山県以西から九州の山地分布すると言われますが、
庭木、生垣、街路樹、防風林などにも植えられています。
材は白くて、弾力があって硬いため、器具類の柄や木刀などに利用されてきたとのことです。
シラカシの名前の由来は、材の色が白いためと言われます。
シラカシの花言葉は、「勇気」、「力」、「長寿」。
シラカシの木は、丈夫で長持ちすることからつけられたとのこと。 *(^o^)*
おわりに
シラカシは、木刀に使われている樹としてなじみがありました。硬くて強いので、激しく撃ち合うために使う木刀に適しているんでしょうね。
珍味として知られているトリュフは、ブナ科、カバノキ科、マツ科の樹の近くで採れると聞きますが、採ればいいですね。
参照サイト・書籍
Green Snap シラカシ