12月になって、先端が3つに分かれた特徴のあるダンコウバイの葉がきれいに黄葉しています。日当たりのいい場所では、特にきれいですが、日陰では青いものも残っています。早春に咲く黄色い花もきれいで、よく庭木にされるクスノキ科の落葉低木です。
ダンコウバイ(檀香梅)のきれいな黄葉
ダンコウバイ(檀香梅)の黄葉

岩場のダンコウバイの黄葉
近くの道路沿いの岩場に生えた、ダンコウバイが黄葉しています。
日当たりがいいためでしょうか、樹全体が黄葉していて、きれいです。
黄葉とともに、春の黄色い花もきれいだからでしょうか、庭木にも植えられるようです。
ダンコウバイ(檀香梅)の名前は、葉や材が「壇香」のように芳香があり、花が梅ににていることに由来します。
材は、楊枝や細工などに利用される、クスノキ科クロモジ属の落葉小木(2~6m程)で、
関東地方以南に分布するといわれます。 (^-^)
先端が3つに分かれたり、ハート形の葉

先端が3つに分かれたりハート形のダンコウバイの葉
ダンコウバイの葉はすこし変わっています。
こちらは日陰のダンコウバイですが、黄葉せず、青いままの葉が多くなっています。
写真のように、葉には鋸歯がありませんが、葉の先が3つに分かれたものと、ハート状の葉があります。
この葉の形が、ダンコウバイの特徴なので、この葉の形を覚えておけば、ダンコウバイだとわかります。
葉の大きさは、長さ5~15 cm 幅4~13 cmほどで、数センチの葉柄があります。
散形花序で咲く黄色い花

ダンコウバイの黄色い花
こちらは、今年の3月に撮影したものですが、春には、このようにきれいな花を咲かせます。
同じクロモジの仲間である、クロモジやアブラチャンに良くにた花が咲きます。
花が少ない早春に咲いて、こころをウキウキさせてくれるうれしい花だと思います。ヽ(^。^)丿
ダンコウバイの基本情報・花言葉
ダンコウバイ(壇香梅)は、中国、朝鮮と、日本の新潟県、関東以西から九州に分布する、クスノキ科クロモジ属の落葉低木で、雌雄異株です。
壇香梅の名前は、谷間や岩場に多く、「谷香ばし」が転訛したという説や、
花が梅ににていて、材がビャクダンのようにいい香りがすることからつけられた、などといわれます。
なお、壇香はビャクダンの漢名で、材に芳香があるため使われたとのことです。
別名は、ウコンバナ、シロジシャ、シロジシャグラ。
学名は、Lindera obtusiloba Blume
英名は、Japanese Spicebush
花期は3~4月で、葉がでる前に小さくて黄色いかわいい花を散形花序でつけます。雄花と雌花の花被片は6枚です。
種は8mmほどの大きさの褐色で、強い香りがします。
葉は長さ5~15cm 幅4~13cm、楕円形でハート形のものや、先が浅く3裂したものがあり、枝に互生します。
樹高は2~6mになり、山地に自生しますが、庭木にもされているようです。
材がいい香りがするため、クロモジと同じように楊枝にも使われるとのことです。
ダンコウバイの花言葉は、「永遠にあなたのもの」で、3月8日の誕生花です。
おわりに
林道沿いの切り立った岩場の日当たりのいい場所で、ダンコウバイが黄葉しています。
ダンコウバイの花は、3~4月ころに他の花に先駆けて咲き、葉がでる前に黄色くて小さな花をたくさんつけます。
早春に花が楽しめ、秋にはちょっと変わった形の葉がきれいに黄葉します。
樹があまり大きくならないこともあり、庭木にもされるようです。
参照サイト
樹木図鑑 樹木ペディア ダンコウバイ
趣味の花図鑑 ダンコウバイ