この間まで、青みをおびたツボミだったオオルリソウに花が咲きました。
<目次>
オオルリソウとは?
オオルリソウ(瑠璃草)と言ってもあまりなじみのない花ですね。いつも行っている山で、青い小さな花を毎年咲かせるので、私にはなじみのある花です。
ムラサキ科オオルリソウ属の一年草あるいは二年草です。中国原産で、西日本を中心に分布し、高さは80cm程に成長します。仲間に、シナワスレナグサがあります。そういえば、この花もワスレナグサににていますね。
可憐な花ですが、以下の資料によると、毒を持ってたくましく生きぬいているということのようです。
オオルリソウの毒性

「シカと植物の戦い」と題した長崎大学薬学部の資料によると、オオルリソウは、キノリチジンアルカロイドと呼ばれる有毒成分を持っているため、鹿に食べられないとのことです。
写真のオオルリソウも鹿がつねに闊歩している場所なので、毒を持っていたり、強烈なにおいがする、など鹿が敬遠する要因がなかったら、食べられているはずです。
鹿に食べられないということは、鹿がオオルリソウの競合植物を食べてもらっているため生育環境が整えられ、群落を形成するほど繁殖できたと考えられるのではないでしょうか。

というのも、近くに設置してある柵の中ではオオルリソウはあまり見られず、アザミ、ドクダミ、ヨモギ、アキチョウジ、ヘクソカズラなどの多種類の草類が繁殖しているように思えることからの想像です。

この写真は、5月に撮影した葉を伸ばし始めたころのものです。
実は、このときは名前がわかりませんでした。バイケイソウも有毒ですが、調べてみると違うようなので、わからないままになっていました。
それが、花がさいたので解決しました。
オオルリソウの花言葉は、「真実の愛」。
本引用によると、オオルリソウの別名はシノグロッサムとのことです。
おわりに
寒い時期には葉しか見ることができず、名前がわかりませんでしたが、花をみることによって特定することができました。植物の名前を知るのも、一歩一歩だと感じます。
オオルリソウは、特別強靭な植物ではありませんが、毒性がことによって、動物に食べられずに生き残っています。
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