ミツバアケビは、紫の花を咲かせ、紫や薄茶色の実をつけます

2021年3月26日

ミツバアケビの花

ミツバアケビは、3月後半になり、たくさんの紫色の花が咲きました。秋には、紫や薄茶色の実をつけるだろうと思います。蔓(ツル)はカゴなどの細工に使われ、実や新芽は食べられてきましたが、中国や朝鮮半島や日本全土に分布する落葉つる性の低木です。

ミツバアケビは、紫の花を咲かせ、紫や薄茶色の実をつけます

ミツバアケビの紫の花

ミツバアケビの花

ミツバアケビの花

ミツバアケビ(三葉木通)は、葉が3枚ずつ、掌状複葉(ショウジョウフクヨウ)という形でつくので、このように呼ばれます。

「木通」でアケビと読むそうですが、植物の漢字の表現は難しいものが多いですね。

「木通」は、アケビの皮を乾燥させた漢方薬の名前で、利尿作用があることから「尿を通す木」として名づけられたとのことです。

上の写真は、横から撮っているので、わかりずらいのですが、ツルから延びた葉柄の先に、葉が3枚ついています。

写真を見ると、新葉のもとから柄を伸ばして、たくさんの小さな花をつけています(総状花序)が、<こちらが雄花で、10~30個の付くそうです。

そして、柄の途中に大きめの花が2個でついていますが、こちらが、雌花です。

ちなみに、葉が5枚のものもあり、こちらは単にアケビ(木通)と呼ばれます。

アケビの葉

アケビの葉

ミツバアケビもアケビも、雌雄同株で、雌雄異花です。

つまり、樹に雌雄の区別はありませんが、咲く花に雌雄があるということですね。

ツル(蔓)

絡み合ったミツバアケビのツル

絡み合ったミツバアケビのツル

この樹は、畑近くに設けられたフェンスにそって伸びているのですが、ツルがよく伸びて、絡み合っていて、たくさんの花をつけています。

ツルを少し整理しておいたほうがよかったかもしれません。

伸びるミツバアケビ

伸びるミツバアケビ

ツルが伸びるようにと思って、針金を張っているのですが、そこにも伸びています。

下から見ると、時計回りに巻いています。

まだ、伸びていきそうです。

ミツバアケビのツルは、籠(カゴ)などの細工に使われます。

細工に使う材料は、まっすぐ伸びたツルなので、我が家のように絡み合ったものは、使えそうもありません。(>_<)

地面を這っているような、まっすぐなものが使われるようでが、アケビよりミツバアケビのツルのほうが適しているうです。

同じように見えても違うようです。

紫の実

昨年つけた実

昨年つけた紫の実

この樹には、去年初めて実がなりました。

樹は大きくなるものの、なかなかだったのですが、薄い紫をした、大きめの実が対になってつきました。

去年採った実

去年採った紫の実

こちらが、去年採ったアケビです。

ひとつは大きくならなかったようですが、割れた皮の中に、袋に包まれた実が入っています。

種も多いのですが、ゼリー状の実が甘いので、よく食べられます。

種が少ない品種が開発されればいいな、と思っています。

地方によっては、皮の部分や新芽を食べることろもあるようです。

山で実ったミツバアケビの実

山で実ったミツバアケビの薄茶色の実

こちらは、去年、山の中で見たミツバアケビの実です。

皮の表面は、茶色っぽくて、4個の実をつけています。ミツバアケビにも、いろんな種類があって、実の色も違うようですね。

時々見ていたのですが、そのうちになくなっていました。たぶん、おサルが食べたんでしょう。

ことしの我が家の出来はどうなるでしょうか。

実っても、猿に盗られる可能性も大きいので、気をつけなくてはなりません。

ミツバアケビの基本情報・花言葉

ミツバアケビは、中国や朝鮮半島にも分布し、日本では北海道から九州に生えるアケビ科アケビ属の落葉つる性木本です。

蔓(ツル)はカゴなどの細工に使われ、実や新芽は食べられてきました。

名前は、アケビに対して、葉が3枚であることと、つぎのような由来があるようです。

熟した実の割れている様子が、口を開けている人を連想することから、「開け実」が変化したという説や、その口を開けた姿が「あくび」をしているように見えることから「アケビ」となったなど、名前の由来には諸説あります。

HORTI ミツバアケビ より.

学名は、 Akebia quinata。

英名は、chocolate vine, five-leaf Akebia。

また、「木通」で、アケビと読みます(熟字訓)が、「木通(モクツウ」)と読む場合は、アケビの皮を乾燥させた、利尿作用がある漢方薬の名前になります。

利尿作用があることから「尿を通す木」として「木通」とされ、2000年前の中国最古の薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』にも記載されているとのことです。

花期は4~5月で、雌雄同株、雌雄異花で、薄紫の花を咲かせます。春に出た新葉の間から総状花序を出して、根元に1~3個の濃い紫の雌花をつけ、先端に薄紫の雄花をつけます。

果期は9 ~10月、液果で、厚い果皮に包まれます。長さ10 cmほどの長楕円形で、熟すと、緑色から紫色または赤紫色にかわり、果皮が割れて、中のゼリー状の果肉が現れます。果肉は白くで甘く、食用になりますが、たくさんの黒い種があります。

葉は互生し、掌状で3出複葉になります。小葉は長さ4 ~6cm 幅1.5 ~4 cmの卵形で、鋸歯があります。葉柄は2~14cmと長く、小葉柄は0.3~3cmになります。

つるの茎は太くなると、直径2cmほどになります。樹皮は灰褐色〜紅褐色で、丸い皮目があり不規則な亀裂が見られます。

アケビの花言葉は、「才能」、「唯一の恋」で、10月23日、11月1日の誕生花です。

工芸品に使われたり、食用にされるために「才能」、雌雄の花が近くに離れて咲くことから「唯一の恋」、とつけられたとのことです。

おわりに

アケビの花がたくさん咲きました。

去年初めて少し実がなりましたが、今年はもう少し実ってくれるでしょうか。

秋を楽しみにしたいと思います。 *\(^G^)/*

参照サイト

Wikipedia ミツバアケビ アケビ

松江の花図鑑 ミツバアケビ

花言葉-由来 アケビ

HORTI アケビ

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