ヤハズカズラは、アフリカ南部原産のツル性の一年草(原産地では多年草)で、4~11月に先端が5枚に分かれたラッパ状の合弁花を咲かせます。中心部が褐色になるのが特徴で、花びらは黄、オレンジ、青、紫などの種類があります。
春から晩秋まで長く咲くヤハズカズラ(矢筈葛)
ヤハズカズラの花
こちらの写真は、11月30日に、大阪公立大学附属植物園で撮らせていただいたヤハズカズラ(矢筈葛)です。
ヤハズカズラは、アサガオのようなツル性なので、
支柱に巻き付いて高く伸び、
あちこちに黄色い花をつけています。
アフリカ南部原産のキツネノマゴ科で、
原産地では多年草になりますが、日本では一年草として扱われます。
名前は、ツル性植物で、
葉が矢の端につけられた、ヤハズ(矢筈)ににていることに由来します。
花は、花びらの先端が5枚に分かれており、
付け根が一つになった合弁花で、
中心部が褐色になっているのが特徴です。
こちらは、素材サイトから借用した青いヤハズカズラですが、
根元で一体になっていることがわかります。
花のいろは、黄や青の他、青、紫などいろんな種類があります。
花言葉は、「黒い瞳」「美しい瞳」「誠実」で、
10月26日の誕生花です。
「黒い瞳」「美しい瞳」は、花の中心が褐色で黒っぽいことに由来します。
ヤハズカズラの葉
ヤハズカズラは、茎に互生し、このようにたくさんの葉をつけます。
葉の大きさは、長さ2~7.5㎝ 幅2~6㎝ほどで、
縁に緩い鋸歯がみられます。
強い直射日光には弱いようですが、
花壇の垣根などに沿って植えられることが多いようです。
ちょっと変わった形の葉がつき、
花があちこちに咲くので楽しませてくれそうです。
ツルの長さは1~5mほどと長く伸びます。
角張っており、稜に翼がみられ、全体に荒い毛が生えます。
写真のように屋根の近くまで高く伸び、
あちこちに咲く花が目をひきます。
4月ごろから12月近くまで、長く咲くヤハズカズラ、馴染みはなかった花ですが、見た人を楽ませてくれます。
ヤハズカズラの基本情報・花言葉
ヤハズカズラ(矢筈葛)は、アフリカ南部原産のキツネノマゴ科ヤハズカズラ属のツル性の多年草(日本では一年草)です。
名前は、ツル性植物で、葉の形が矢の端の弦を受ける部分である「矢筈」ににていることに由来します。
属名からツンベルギアとも呼ばれます。
学名は、Thunbergia alata Bojer ex Sims
Thunbergiaは、植物学者チュンベリー(Thunbery)に由来し、
alataは、葉柄に翼があることからラテン語の「alatus(翼のある)」に由来します。
英名は、Black-eyed Susan vine
スーザンさんの黒い瞳のようなつる性植物ということでしょうか。
花期は4~11月、直径3cmほどのロート状の合弁花で先端が5つに分かれる。
花の中心部は紺色になり、周囲の花びらは、黄、オレンジ、青、紫などがある。
実は蒴果で赤紫、扁球形で頂部にカモノハシのような突起有る。
葉には長さ1.5~3㎝の葉柄があって翼があって対生、
ヤハズ(矢筈)のような形で長さ2~7.5㎝ 幅2~6㎝ほどの大きさで、
縁には、緩い鋸歯がみられる。
茎の長さは1~5mで、角張っており、稜に翼がみられ、全体に荒い毛が生える。
花言葉は、「黒い瞳」「美しい瞳」「誠実」で、
10月26日の誕生花。
「黒い瞳」「美しい瞳」は、花の中心部が褐色で黒っぽいことに由来します。
参照サイト
Wikipedia ヤハズカズラ
三河の植物観察 ヤハズカズラ
植物紹介 ヤハズカズラ
Flower Library ヤハズカズラ
関連投稿
-
山地に自生するヤハズアジサイに咲く白い花と特徴のある葉
ヤハズアジサイは、7~8月に、ガクアジサイのような両性花と装飾花の白い花を咲かせます。名前は、葉の形がヤハズ(弓の矢の端の部分)ににていることに由来します。紀伊半島、四国、九州中部以北の山地に分布する ...