ハクチョウゲ(白丁花)は、5~7月に、たくさんの枝に、小さくて白い花を咲かせます。花が咲く様子から、バンテイシ(満天星)とも呼ばれます。東南アジアが原産の常緑低木で、日本へは元禄時代以前に渡来し、本州以南で生育しているとされます。
ハクチョウゲは、5~7月に小さくて白い花をたくさん咲かせます
ハクチョウゲの白い花
近くの広場で、ハクチョウゲ(白丁花)の花がさいていました。
短い枝の先に白く小さな星形の花を、1~2個咲かせます。花びらは約1cmで、縁が波打っているのが特徴です。
花は少し赤みを帯び、ツボミは濃い紫のような色をしています。こちらの花は、白ですが、ピンクの花もあります。
名前は、花が丁子型で、白い花であることに由来するとのことです。
ただ、花の形が丁子型とされていますが、いま一つ理解できません。お分かりでしたらお教えください。 m(__)m
近くで見ると、小さくて可愛い花という印象だけですが、離れて撮ったのが次に写真です。
1mほどの高さの樹ですが、たくさんに枝分かれし、樹全体の葉の緑と白い花がいい感じにつき、きれいだと思います。
このようにたくさんの小さな花が咲くことから、バンテイシ(満天星)とも呼ばれます。
この白くたくさんの花は、ユキヤナギやコデマリなどを思わせ、きれいです。ドウダンツツジも満天星と呼ばれるとされているので、混乱しそうですね。(⌒ ⌒;)
ハクチョウゲは、中国、台湾、インドシナ半島、タイなどの東南アジア原産が原産の常緑低木で、
日本へは元禄時代以前に渡来し、本州以南で生育しているとされます。
刈込みにつよいこともあり、生垣や植え込みに植えられたり、盆栽にもされるようです。
もう一度近づいて見ました。
たくさんの花が咲いていますが、ツボミもいっぱいついて賑やかで、まだまだ花が咲き続けるようです。
ハクチョウゲの葉や冬の姿
葉の大きさは長さ5~20mmで、長楕円形や倒披針形で全縁です。また、枝の先の葉は輪生し、枝の途中には対生してついているようです。
輪生してついた葉の間からツボミが出ているのが見られます。
つぎの写真は、冬のハクチョウゲです。
常緑樹とされていますが、ここではほとんどの葉が落ちているようで、たくさんの枝が出ている様子がわかります。
このように、5月とは全く違う姿を見せていました。
でも、よく見ると葉は少しだけ残っていました。
緑いろの小さな冬芽と、黄色い葉も見られます。
私は、黄色い葉を見て最初は花かと思ったのですが、葉でした。
そのころは、この樹の名前もよくわからなかったのですが、5月に白い花が咲き、この樹がハクチョウゲだと確認することができました。(^ ^;)
ハクチョウゲの基本情報・花言葉
ハクチョウゲ(白丁花)は、東南アジア原産のアカネ科ハクチョウゲ属の常緑低木広葉樹です。
日本へは元禄以前に渡来したとされ、本州以南に生育していると言われます。
名前は、花が丁子ににていて、白い色をしているとして名づけられました。
別名は、ハクチョウゲが咲く様子が満天の星ようだとして、バンテイシ(満天星)とも名づけられました。
学名は、Serissa japonica
英名は、Tree of a thousand stars、June snow、snow rose
花期は5~7月ごろで、短枝の先に白く小さな星形の花を、1~2個咲かせます。
花びらは約1cmで、縁が波打ちます。西日本では秋に咲くことがあると言われます。
果実は、日本ではつけることがないと言われます。
葉は長さ5~20mmの長楕円形または倒披針形で、全縁です。
常緑とされていますが、冬には落葉する地域もあるようです。
樹はたくさんに枝分かれし、高さは50~100cmになります。
江戸時代から生垣や植え込みなどに植えられ、盆栽などにも使われています。
ハクチョウゲの花言葉は、「純愛」で、5月20日、8月11日の誕生花です。
参照サイト・書籍
Wikipedia ハクチョウゲ
花と緑の図鑑 ハクチョウゲ
GREEN SNAP ハクチョウゲ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 ハクチョウゲ
林将之著 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉」