うす緑の花が可愛いバイモユリ(貝母百合、Fritillaria verticillata)

バイモユリ

バイモユリは中国原産のユリ科の多年草で、薬用植物として古くから知られています。細い茎に対生〜輪生する細長い葉をつけ、春にうす緑がかった釣鐘形の花を下向きに咲かせ、花被には網目状の模様が入ります。鱗茎は「貝母」として咳止め薬に利用されます。

うす緑の花が可愛いバイモユリ(貝母百合、Fritillaria verticillata)

バイモユリの花

野で咲くバイモユリ

野で咲くバイモユリ

秋の彼岸の墓参りに行く途中の野原で、

バイモユリの花が咲きかけていました。

見かけたときは、草丈や花の形から、コバンソウ(小判草)を連想したのですが、

よく見ると違っており、調べるとバイモユリ(貝母百合)でした。

バイモユリの原産地は中国、ユリ科に属する、落葉性(半蔓性)の多年草で、

江戸時代に渡来したとされ、いまは、秋植えの球根として流通しています。

地下に鱗茎(球根)を持ち、二枚の厚い貝状の鱗片が相対していることから、「貝母」の漢字があてられました。

地面から伸びた茎の先端が数本、丸まってついており、

その下に、2つほどの鐘状の花が下向きに咲いています。

花のいろは薄緑、太さ約3cm 長さ3.5~5cmの小さな花です。

たくさん咲く花たち

たくさん咲く花たち

光線のため、よく見えませんが、

ここでは、いくつものバイモユリが花を咲かせています。

今までも、通りがかり、見ていたのだろうと思いますが、

気が付きませんでした。

新たな出会いに少しうれしくなりました。

花の内側

花の内側につく模様

こちらは、素材サイトから借用したものですが、

花の内側にはこのように、黒紫色(暗褐色)の網目模様(斑紋)が入っています。

これもバイモユリの特徴で、この模様から、「アミガサユリ(編笠百合)」とも呼ばれています。

花被片は6枚で、3枚が花びら、3枚は萼片、

雄しべは6本、雌しべは1本で先端が3裂しています。

花言葉は、「凛とした姿」「威厳」「謙虚」「謙虚な心」「人を喜ばせる」「努力」「才能」

小さいながら、清楚にうつ向いて咲く花や、独特の立ち姿などからつけられたのだろうと思います。

3月29日の誕生花です。

葉、茎

バイモユリの花

バイモユリの葉、茎

茎の高さは、50cmほど

柄のない、長さ5~15cm 幅1cmほどの細長い葉が、茎に互生(茎の下部では輪生)でついています。

花は写真のように開かず、葉の間からでた花柄の先についています。

茶花などの切り花として利用されているようです。

春に派手ではなく遠慮がちに咲く花のようにも見えますが、人を引き付ける魅力のある花だと思います。

バイモユリ(貝母百合)の基本情報・花言葉

原産地、属性、特徴

バイモユリの原産地は中国で、ユリ科バイモ属(フリチラリア属)に属する、落葉性(半蔓性)の多年草であり、秋植え球根として流通します。
地下に鱗茎(球根)を持ち、梅雨頃から休眠に入るのが大きな特徴です。
観賞用として栽培されるほか、乾燥させた鱗茎は「貝母(ばいも)」と呼ばれる生薬として知られており、漢方処方において去痰、鎮咳、催乳、鎮痛、止血などに用いられます。
一方で、全草にアルカロイド(フリチリンやベルチシンなど)を含有しており、血圧低下や呼吸麻痺、心拍数低下などを引き起こす副作用もあるため、扱いには注意が必要な有毒植物でもあります。

名前について

和名「バイモ(貝母)」の由来は、地下にある二枚の厚い貝状の鱗片が相対している鱗茎の形からきています。
また、花の内側に黒紫色の網目状斑紋があり、花の形が編笠に似ていることから「アミガサユリ(編笠百合)」という別名も持ちます。
その他の別名として、「テンガイユリ(天蓋百合)」や「フリチラリア・ツンベルギー」があります。

学名は、Fritillaria verticillata、または Fritillaria verticillata var. thunbergii

Fritillaria は、ラテン語の「fritillus(ダイス/サイコロを入れる筒)」に由来し、本属の植物の花形が、サイコロ賭博で使う筒に似ていることから名付けられました。verticillata は、「輪生の」を意味するラテン語に由来し、葉が茎の周りに輪状に生える特徴を表しています。

thunbergiiは、18〜19世紀の日本の植物を研究したスウェーデンの植物学者、カール・ペーテル・ツンベルク(Carl Peter Thunberg)の名に因みます。

英名は、Fritillary

ラテン語の「fritillus(ダイス/サイコロを入れる筒)」に由来します。

花期は早春から5月頃(主に3~5月)です。茎の頂部近くに、2つほどの鐘状花を下向きに咲かせます。
花は、太さ約3cm 長さ3.5~5cmで、花色は淡緑色やクリーム色及び、淡いグリーンをしており、
内側には黒紫色(暗褐色)の網目模様(斑紋)が入っています。
一見地味ながらも独特な渋さと美しさがあります。
花被片(花びら)は6個で、雄しべは6本、雌しべは1本で、雌しべの先端は3つに裂けています。

春に花が咲いた後、夏にかけて蒴果(サクカ)をつけます。この実は、六角柱のような独特の形をしており、表面には薄い筋がみられます。

実は、最初は緑色ですが、成熟するにつれて茶色く乾燥します。乾燥すると、上部が裂けて中から「翼(よく)のある薄い種子」が大量に現れ、風に飛ばされて散布されます。

葉、茎

草丈は、30~60cm程度(約50cm)に成長します。
葉は無柄で、形は線状披針形をしており、長さ5~15cm 幅数mm~2cm程度で、鋸歯は見られません。
葉の付き方については、茎の下部では「三~五輪生」し、上部では「互生」します。
また、上部の葉は先端が反り返って巻く(反巻する)性質を持っています。

育てるうえでの注意点

耐寒性は強いのですが、耐暑性が弱く夏の猛暑を苦手とします。
春に開花した後、5~6月頃に地上部が枯れて休眠するため、夏場は球根を掘り上げ、ピートモスや腐葉土に入れて涼しい場所で保管するのが適しています。
植え付けは秋(9月下旬~11月頃)に行います。
置き場所は、朝日が当たり風通しが良い東側で、午後から半日陰になる涼しい場所(落葉樹の下などの木漏れ日が当たる木陰)が好ましく、強い西日は避けます。
土が凍る地域では凍結しない場所で管理してください。
用土は水はけの良いもの(赤玉土・腐葉土に桐生砂などを混ぜた山野草の土)を使います。また、水やりは乾燥と過湿の両方を嫌うため、鉢植えは土が乾いたら与え、庭植えは日照り続きの時のみ与えます。
肥料は、花後に緩効性肥料を少量施す程度にします。

花言葉、誕生花

花言葉は、「凛とした姿」「威厳」「謙虚」「謙虚な心」「人を喜ばせる」「努力」「才能」。

3月29日の誕生花です。

参照サイト

Wikipedia アミガサユリ

OZAKI flower park  バイモユリ(貝母百合)(フリチラリア・ツンベルギー)

LOVEGREEN   バイモユリの育て方・栽培方法|植物図鑑

熊本大学 薬学部薬用植物園 植物データベース アミガサユリ

KIYOMI NOTE   バイモユリ(貝母百合) – 季節と花言葉

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