5月ごろから、フランスギクの白い花をよくみます。道路沿いなどで咲く直径5cmほどのキク科の頭状花で、中心部の筒状花は黄色く、周囲に白い舌状花がつきます。ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来し野生化しています。よくにたマーガレットとは葉の形が違います。
初夏に咲くフランスギク(仏蘭西菊)の白い花、マーガレットとの違い
フランスギクの花
毎年何気なく見ている花ですが、調べて見ると、ヨーロッパ原産のフランスギク(仏蘭西菊)でした。
道路沿いや空き地などでよく咲いていて、60~80cmほどにのびた茎の先に、写真のような直径が5cmほどの頭状花をつけています。
栽培品種では、黄やピンクの花もあるようですが、見かけるのはほとんどが白です。
花の雰囲気から、日本の在来種の印象がありましたが、江戸時代に鑑賞用にもってこられたもので、いまは野生化が進んでいるようです。
このブログでも書いてきましたが、海外から持ってこられ、野生化した植物は多いと思いますが、フランスギクもそのうちの一つのようです。
Wikipediaによると、フランスギクは暑さに弱いので、あまり栽培されておらず、よくにたマーガレットが温室栽培され、切り花として出荷されているようです。
道路沿いのコンクリートの隙間で生えるフランスギクは数本で生えています、空き地では群生しているのも見られ、繁殖力は旺盛のようです。
花言葉は、「忍耐」「寛容」「寛大」「悲哀」「無実」で、5月24日、5月27日の誕生花です。
フランスギクの茎や葉
茎は直立して、30~80cmになりますが、根元でいくつかに分岐してその先で花が咲いています。
葉は地面にそってつく根性葉と、茎につく葉があり、どちらも細長い形で冬は根性葉で過ごすようです。
茎につく葉は鋸歯があり、披針形で茎に互生し、葉柄がなく、茎を抱くようについています。
よくにていて間違えられやすいと言われるマーガレットとは、葉の形が違っています。
マーガレットとの違い
マーガレットは、モクシュンギク(木春菊)とも呼ばれ、スペイン領カナリア諸島原産の常緑の多年草で、年数がたつと木質化すると言われます。
日本へは明治時代に渡来し、栽培されています。
花期は11~5月で、フランスギクとよくにた花を咲かせますが、色は白、ピンク、赤、クリーム、黄など各種あります。
フランスギクと間違いやすい花ですが、葉の形が違います。
写真は、素材サイトから借用したものですが、マーガレットの葉は羽状になっており、深い切れ込みがあります。
フランスギクの披針形の葉とは明らかに違います。
同じように見える花で、ちょっとした違いのように思ったりもしますが、厳然とした違いなんですね。
フランスギクの基本情報・花言葉
フランスギク属の植物は、ヨーロッパ、北アフリカからアジアの温帯地方で70種類するキク科フランスギク属の一年草または多年草です。
日本では、学名がLeucanthemum vulgareの品種が、江戸時代末期に、鑑賞用として渡来したといわれて帰化し、野生化しています。
英名は、Ox-eye daisy
花期は5~7月ごろ、5cmほどの頭状花で、中心部の筒状花が黄色で、周辺につく舌状花が黄色い花を咲かせます。
花が終わると果実をつけ黒く4熟します。
葉には根生葉と茎につく葉があります。根性葉は、さじのような形で長さ6〜9cmで有柄で、鋸歯があり、冬に残ります。
また、茎につく葉はへら形で互生し、茎を抱くようにつき、鋸歯があります。
草丈は30~80cmで、茎は直立しますが、下部で分岐し、粗い毛がつきます。
フランスギクの花言葉は、「忍耐」「寛容」「寛大」「悲哀」「無実」で、5月24日、5月27日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia フランシギク属
松江の花図鑑 フランスギク
草の名 フランスギクとマーガレット
みんなの趣味の園芸 マーガレット
chills-Laboratory フランスギク