ラベンダーは暖かくなってから咲くものと思っていたのですが、2月に紫の花が咲いていました。ラベンダーの花期は、普通4~7月とされますが、デンタータ系やプテロストエカス系と呼ばれる系統は、暖地では四季咲きになります。
冬にも咲く四季咲きラベンダーの紫の花
大きな株に育ったラベンダーに、紫いろの花を咲かせ、いい香りがしていました。
四季咲きの品種のようで、この時期にも楽しませてくれています。
ラベンダーは、シソ科の常緑低木や草本とされますが、花はシソ科特有の唇形花とは違うようですが、茎の先端にいくつもの花が咲く様子は、独特の形だと思います。
ラベンダーはよく知られているように、古代ギリシャやローマ時代から、疲労や筋肉をほぐす入浴剤として使われてきたと言われます。ほかにも、頭痛、消化不良、殺菌などに利用されてきました。
日本へは、1810年に渡来したと言われますが、高温多湿の条件に合わず、当時は普及しなかったとのことです。
その後、品種改良が進み、北海道などで栽培されるようになったとのことです。
こちらのラベンダーも冬にも花が咲く、デンタータ系かプテロストエカス系と呼ばれる品種なのかと思います。
通常のラベンダーの本格的な開花時期は4~7月なので、いまの時期に咲くのは、ちょっと変わりものなのかもしれませんね。
ここのお宅の花壇は、ブロック壁の前に作られていて、日当たりもいいようなので、元気に育っているのかもしれません。
寒さにはそれほど強くないなので、どこでも栽培できるわけではないと思いますが、条件さえ合えば、いい花だと思います。
もこもこと、細く伸びたたくさんの葉もきれいで、いきいきとしています。
たくさん植えられているわけではないようで、伸びた茎がたくさんに枝分かれしているように見えます。
以下、最後に余談ですが、私もラベンダーなどハーブ類には興味があります。
ハーブ類は、人にとってはいい香りになりますが、鹿や猿などの動物にとっては、苦手な植物です。
たとえば、同じシソ科の大葉は、鹿にらベられることはありません。
動物が闊歩する田舎で栽培する植物については、いろいろなHPで紹介などがされており、私も記事に書いていますが、ハーブも有力な候補だと考えています。
ラベンダーの基本情報・花言葉
ラベンダーは、地中海沿岸原産のシソ科ラベンダー属で常緑低木や草本です。種類によって、多年草とそうでないものがあります。
ヨーロッパを中心に39種類あると言われ、紫、ピンク、白などの花があります。
日本のラベンダーに関しては、江戸時代の文政期(1818年から1830年)にかかれた書物に「ラーヘンデル」という名前での記述があります。また、幕末には栽培もされていたと考えられています。
学名は、Lavandula
英名は、lavender
花期は4~7月とされますが、品種によって違い、四季咲きのものもあります。
ラベンダーは、いろんな系統があり、それぞれに特徴があります。
- アングスティフォリア系
イングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)の系統の1つ。富良野など北海道などで多く育てられており、耐寒性があるが、高温多湿には弱いので、東北や北海道地方での栽培に適します。 - ラバンディン系
コモンラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種で、暑さに強いのが特徴。育てやすいので初心者や関東以南での栽培に適している。 - ストエカス系
フレンチラベンダーなどと呼ばれる品種で、花期が長い特徴があります。 - デンタータ系
葉にギザギザの切れ込みのある、四季咲き性。暖地では冬に開花することもあります。 - プテロストエカス系
別名レースラベンダーとも呼ばれる、四季咲き性のラベンダー。耐寒性が弱いので、室内に入れるなどの対策が必要です。
ラベンダーの利用などについては、Wikipediaなどをご参照ください。
ラベンダーの花言葉は、「沈黙」「私に答えてください」「期待」「不信感」「疑惑」で、月5日、7月10日、12月3日の誕生花です。
「沈黙」は、ラベンダーの精神安定効果に、
「疑惑」は、不思議なほどに強い香りを放つことに由来する言われているようです。
参照サイト
Wikipedia ラベンダー
dinos ラベンダーの育て方
みんなの趣味の園芸 ラベンダー
花言葉-由来 ラベンダー
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