ヒメツルソバは、明治中期に日本に渡来したとされ、関東以西では野生化しているようです。5月ごろに咲き始めた金平糖のような形のピンクの花は、11月近くにも咲いており、葉は赤みを帯びています。ヒマラヤ原産の栽培品種で、タデ科イヌタデ属の多年草です。
<目次>
ヒメツルソバには、金平糖のような形のピンクの花が咲きます
ヒメツルソバのピンクの花

ヒメツルソバの花
道沿いの石垣で、ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)の花が咲いていました。
ヒマラヤ原産の多年草ですが、花期が長く、5月頃から咲きだした花は、いまも咲いています。葉も紅葉が始まって赤みをおびています。
花は、写真のように金平糖のような可愛い花で、うすいピンクがきれいで、岩場などで野生化しているのも見かけます。
名前は、全体の姿がツルソバ(蔓蕎麦)ににていることに由来すると言われますが、以前このブログで記事にしたミゾソバ(溝蕎麦)にもにているようです。(^_^)
-
-
ミゾソバ(溝蕎麦)、ママコノシリヌグイやアキノウナギツカミとの違い
ミゾソバ(溝蕎麦)は、溝などの湿った所に生え、姿が蕎麦ににているとして、この名前がつけられたと言われます。中国、朝鮮半島や日本全土に分布するタデ科の1年草。近縁種のママコノシリヌグイやアキノウナギツカ ...
続きを見る

金平糖のようなヒメツルソバ
開花した時は、ピンクいろをしていますが、時間がたつと次第に、白く変化していくようです。
ヒメツルソバの花は、直径1cmくらいの小さな花ですが、枝が分岐して石垣いっぱいに広がり、たくさんの花を咲かせていて、見栄えがします。

ヒメツルソバの花々
花が終わった後は種をつけ、こぼれ種でも増えると言われ繁殖力の強い草花です。
ヒメツルソバの葉・茎

道端で咲くヒメツルソバ
ツルヒメソバは、茎は匍匐状に伸び、根元から枝分かれしながら広がってのびます。ここでも、石垣をおおい尽くしています。他の植物が見られず、この植物の繁殖力が強いことをうかがわせます。
ヒマラヤの原産なのに冬の寒さにはあまり強くないようですが、土壌凍結にあわない限り、地上部が枯れても翌年には発芽するようです。
葉は、まだ緑の部分が多いようですが、赤みを帯びているのも見られます。ツルヒメソバは、葉が紅葉するのも特徴のようです。

ヒメツルソバの葉・茎
もう少し葉をみてみると、丸い卵形をしていて、赤みを帯びた茎に互生しています。葉の縁に鋸歯は見られませんが、V字形の模様が見られるのも特徴のようです。
ヒメツルソバは、種のほかに、株分けや挿し木でも増やすことができ、育てやすい植物だと言われます。
たくさんの金平糖のような花がたくさん咲き、秋には葉が紅葉する様子のも楽しめ、楽しい草花だと思います。(#^.^#)
ヒメツルソバの基本情報・花言葉
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)は、ヒマラヤ原産の栽培品種で、タデ科イヌタデ属の多年草です。
日本へは、明治中期にロックガーデン用に渡来したとされますが、関東以西で野生化したものも見られるようです。
名前は、花や葉がツルソバ(蔓蕎麦)ににているとして名づけられました。
別名は、ポリゴナム、カンイタドリ(寒虎杖)。
学名は、Persicaria capitata。
英名は、Pink knotweed。
花期は4~11月ですが、夏季には花が途切れることもあるようです。花は直径1cmほどの丸い形をした集合花で、ピンクの小さな花が集まって、金平糖のような形で咲きます。花は、開花直後はピンクですが、しだいに白く変化します。
葉は葉柄がなく互生し、形は卵形で、鋸歯は見られず、表面にV字形の模様がつきます。晩秋には紅葉します。
茎は赤紫いろで、根元近くから蔓状に地面にそって枝分かれしながらよく伸び、50cm以上に広がります。地面にそって匍匐状に伸び、草丈は5~10cmと低くなります。
耐寒性はあまり高くなく、霜で地上部が枯れたり、土壌凍結で全滅することがあるようです。種子の発芽率が高く翌年には、こぼれ種で発芽することも見られるようです。
増やし方は、挿し木、種子、株分けなどが可能で、比較的栽培しやすい草花のようです。
ヒメツルソバの花言葉は、「愛らしい」、「気が利く」、「愛らしい」、「思いがけない出会い」で、10/6、10/16の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ヒメツルソバ
花々のよもやま話 ヒメツルソバ
季節の花 300 姫蔓蕎麦(ひめつるそば)
かぎけん花図鑑 ツルソバ
Chills Laboratory ヒメツルソバ
関連投稿
-
-
ミゾソバ(溝蕎麦)、ママコノシリヌグイやアキノウナギツカミとの違い
ミゾソバ(溝蕎麦)は、溝などの湿った所に生え、姿が蕎麦ににているとして、この名前がつけられたと言われます。中国、朝鮮半島や日本全土に分布するタデ科の1年草。近縁種のママコノシリヌグイやアキノウナギツカ ...
続きを見る