スベリヒユ(滑莧)は、日本全土に分布して畑に生える厄介な雑草で、7~8月に黄いろい花を咲かせます。葉は肉質で茹でるとヌメリがあって食用にもされ、光合成能率が高いC4植物です。世界の熱帯から温帯にかけて分布するスベリヒユ科の一年草です。
スベリヒユは、黄色い花が咲く雑草で、葉は肉質で食用にできます
スベリヒユの葉や茎
家の近くのコンクリートの割れ目にスベリヒユが生えていました。
スベリヒユは、食べることができる雑草として、よく知られている植物です。
いつもは、畑に生えてくるのですが、今年は雨が続いたので他の雑草の成長に妨げられたのか、スベリヒユはあまり見られないようです。
乾燥や暑さに強いと言われますが、湿気にはあまり強くなく、むしろこんな所のほうが、いいのかもしれません。
スベリヒユは、C4植物と言われ、光合成能率の高い植物ということです。(^ ^;)
写真のように、赤っぽいいろをした茎が根元近くから枝分かれしてひろがっています。
葉は長さが1.5〜2.5cmほどで、かくばった楕円形のような形をしており、全縁で肉質です。
私は、いつも畑に生えてきたときは抜いてしまうのですが、栄養があり、食べると美味しいそうです。
近縁種のタチスベリヒユは、野菜として販売もされているそうです。
こちらは、畑のそばの空き地で群生していたスベリヒユですが、他の雑草を凌駕してたくさんが群がってそだっています。
条件が良ければ、このような形で育つようなので、もともと、繁殖力が強い植物のようです。
ここでは、地面に這うというより、立ち上がって元気に育っているようにも見えます。
茎は、断面が丸くてすべすべしており、赤っぽい色をしています。15~30cmくらいの長さで伸びますが、途中でいくつも枝分かれしています。
スベリヒユの黄色い花
今年は、まだ花は見ていないのですが、このようなきれいな花を咲かせます。
花の直径は6〜8mmで、花びらが5枚、日が当たると開き、暗くなると閉じてしまいます。
花が終わった後の実は、5mmほどのカプセル状で、中に小さな黒い種がたくさんはいっており、熟すと落下して散布されます。
翌年に増えないようにするためには、早めに抜いてしまう必要がありますね。(・_・)
なお、近縁種のハナズベリヒユは、ポーチュラカとも呼ばれ、いろんな色の花があり、鑑賞用に栽培されています。
ハナスベリヒユの花言葉は、「いつも元気で」。
スベリヒユの繁殖力の強さを象徴する花言葉で、こちらも元気をもらえそうです。
ハナスベリヒはスベリヒユとマツバボタンの交雑種との説があり、地面にそって生え、白、ピンク、赤、橙、赤紫などのいろんな色の花があるようです。
スベリヒユの基本情報・花言葉
スベリヒユ(滑莧)は、世界の熱帯から温帯にかけて分布し、日本全土に生えるスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草です。光合成能率の高い特有の反応経路をもつC4植物です。
乾燥に強く、日当たりのいい畑や空き地などでよくみられます。
名前の「スベリ」は、葉や茎に滑るような光沢があるとか、食べるために茹でるとヌメリがあるためにつけられ、ヒユににているとして、「スベリヒユ」と名づけられたようです。
地方によって、トンボグサ、チギリグサ。
学名は、Portulaca oleracea
英名は、Common Purslane
花期は7~9月、花は黄色で直径6〜8mmで、花びらは5枚で、日が当たると開き、暗くなると閉じます。
葉は互生し、長さ1.5〜2.5cmほどで、かくばった楕円形、全縁で肉質です。
茎は、円柱形で平滑で赤みを帯び、地をはって長さ15〜30cmほどに分岐して伸びます。下部は倒れ、上部は上向きます。
東北地方や沖縄など、地方によって食用にされたり、生薬として利用されてきたようです。
近縁種に、タチスベリヒユや、鑑賞用栽培品種のハナスベリヒユ(ポーチュラカ)があります。
タチスベリヒユは野菜として栽培されていると言われ、名前のように茎が立ち上がって育ちます。
ポーチュラカと呼ばれるハナスベリヒユは、スベリヒユとマツバボタンの交雑種との説があります。地面にそって生え、繁殖力があり、白、ピンク、赤、橙、赤紫などの色の花があるようです。
ハナスベリヒユ(ポーチュラカ)の花言葉は、つぎのようになります。
ハナスベリヒユの花言葉は、「いつも元気」で、7月16日、9月26日、9月29日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia スベリヒユ
松江の花図鑑 スベリヒユ
EVERGREEN スベリヒユ
わぴちゃんのメモ帳 タチスベリヒユ
花言葉-由来 ポーチュラカ