セイヨウフウチョウソウは、風に舞う蝶のような白と紫の花で、夕方咲いて、2~3日で萎みます。花期は7~10月上旬で、夏から秋に豪華で涼やかな花を咲かせます。メキシコやペルーなどの熱帯アメリカが原産で、フウチョウソウ科の一年草です。
<目次>
セイヨウフウチョウソウ(クレメオ)は、風に舞う蝶のような白と紫の花
セイヨウフウチョウソウの白と紫の花


華やかなセイヨウフウチョウソウの花
知り合いのお宅で今年も咲いた、セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)です。
毎年見せてもらっている華やかな一年草の花ですが、こぼれ種から生えてくるそうです。
先日記事にしたカンナの花と同じ熱帯アメリカ原産で、明治時代にヨーロッパから伝来したといわれます。
学名や園芸品名は、クレオメやクレオメール、英名はSpider flowerなどと呼ばれるそうですが、
当家の兄さんは、オイランバナ(花魁花)と呼んでいました。
イギリスでは、長く伸びた雄しべからクモを連想したようです。
夕方に咲く華やかな花なので、イメージ的にピッタリだと思います。
この花は、咲いてから2日くらいで萎むそうですが、
10月初めころまで、茎が伸びながら次々と花を咲かせます。


近ずいて見るセイヨウフウチョウソウ
茎についた、たくさんの柄の先に花をつけ(総状花序)、全体では丸い形の花になっています。
花びらは、4枚で長い柄の先に卵のような形でつき、長い雄しべが目立ちます。
花序の上部についたツボミは紫色で、雄しべも丸まっています。
ツボミは紫や白ですが、花が咲くと白くかわるようです。
このいろや形の変化が、このを華やかにしているんでしょうね。
セイヨウフウチョウソウの茎と葉


セイヨウフウチョウソウの花や葉
セイヨウフウチソウは、1mほどになりますが、
葉も特徴的で、長い葉柄がある掌状複葉で茎に互生し、小葉は5~7枚つきます。
セイヨウフウチョウソウの基本情報・花言葉
セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)は、メキシコやペルーなどの熱帯アメリカが原産で、フウチョウソウ科の一年草です。
世界中の熱帯地域で帰化しており、日本へは明治時代初期の1870年にヨーロッパから渡来したとされます。栽培品種ですが、今は、河川敷などで野生化しているものみられるようです。
セイヨウフウチョウソウの名前は、西インド諸島原産のフウチョウソウに対してつかられた名前とのことです。また、フウチョウソウは、花の姿が、蝶が風に舞う姿を連想するとして名づけられたようです。
別名としたクレオメは、学名のCleome spinosaに由来します。英名は、長く伸びた雄しべからクモを連想してでしょうか、Spider flower。
花期は7~10月上旬で、夕方に開花して2~3日で萎みますが、上に伸びながら花を咲かせ続けます。
花は、茎の先端に総状花序で咲き、個々の花は、花びらは4枚で、茎からのびた柄の先に倒卵形でつきます。雄しべが4本で、長く伸びるのも特徴的です。
実は、円柱形の蒴果で5〜7cm、種は腎臓形で黒色を帯びます。
葉は互生し、掌状複葉で5〜7個の小葉からなります。小葉は、長楕円状披針形で長さ10cmで全縁です。
丈は80~100cmで、茎に毛が密生します。
セイヨウフウチョウソウの花言葉は、「秘密のひととき」「あなたの容姿に酔う」で、8月8日の誕生花です。。
おわりに
知り合いのお宅で、毎年咲いているセイヨウフウチソウが今年も咲きました。
毎年種を落し、自然に生えてくるそうです。
きれいな花が、手をかけなくても毎年生えてくるというのは、いいですね。(^⊆^)
参照サイト
Wikipedia セイヨウフウチョウソウ
みんなの趣味の園芸 クレオメ
花々のよもやま話 セイヨウフウチョウソウ
花言葉-由来 クレオメ
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