ノウゼンカズラは、6~7月にオレンジ色の漏斗状の花を円錐花序でつけ、垂れ下がりながら咲かせます。蔓は3~10mほどに伸びるといわれ、高い樹から垂れ下がっているのを見かけます。ここでは、よくにたアメリカノウゼンカズラとの違いについても書きました。
ノウゼンカズラに咲くオレンジの花、アメリカノウゼンカズラとの違い
ノウゼンカズラのオレンジの花
通りかかった道ぞいに、大きく伸びたノウゼンカズラが垂れ下がって、花が咲いていました。
平安時代に中国から渡来したといわれ、長く親しまれてきたオレンジの花、見ていると懐かしさを感じます。
ノウゼンカズラ(凌霄花)の名前は、漢名の「凌霄花」の音読み「りょうしょう」が転じて「ノウゼン」になったとする説など、いろんな説があるようです。「凌霄花」は、「霄(ソラ、空)を「凌(シノ)」ぐ花を意味していて、高く空に伸びている様子を表しているといわれます。
きれいなオレンジ色で、直径6cmくらいの花が、いくつも咲いていて目を引きます。
いまの暑い時期は、あちこちのお宅で、樹から垂れ下がって咲いているのをよく見かけます。
花は、円錐花序になっていくつもついていますが、咲いているものや、ツボミもたくさんついていて、これからも咲き続けるようです。
花の形は、アサガオのような漏斗状ですが、先は5枚に分かれています。近縁種のノウゼンカズラもよくにたオレンジ色の花を咲かせますが、このように垂れ下がることはなく、上向いてつきます。また、花の付け根の萼は、赤く短い点が違います。
花言葉は、「名声」「名誉」で、7月14日の誕生花です。
「名声」「名誉」は、花の形が。勝利者などを祝福する際のファンファーレで吹かれるトランペットににていることに由来するといわれます。
花にはたくさんの蜜が蓄えられていて、鳥や蜂などが恩恵を受けているようです。
なんといっても、この鮮やかなオレンジが魅力的ですね。
ノウゼンカズラの苗は、こちらで販売されています。
ノウゼンカズラの蔓・葉
ノウゼンカズラの蔓は気根を出して、他の樹などに根をだし、勢いよくのびて、3~10mの長さに達すると言われます。庭に植えられたノウゼンカズラが樹をつたって伸び、垂れ下がっている光景をよく目にします。
葉は奇数羽状複葉で対生します。小葉は2~6対でつき、長さ3~7cm、幅2~4cmの卵形で先が尖り、鋸歯が見られます。
そして、写真のように、濃い緑いろをして、光沢があり、きれいな葉をしています。
ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラの違い
最後に、近縁種のアメリカノウゼンカズラとの違いをまとめておきます。
ノウゼンカズラ | アメリカノウゼンカズラ | |
花の付き方 | 円錐花序が垂れ下がる | 集散花序で上向く |
萼の色 | 緑 | 赤 |
萼の長さ | 長い | 短い |
萼の切れ込み | 深く切れ込む | 浅く切れ込む |
ノウゼンカズラの基本情報・花言葉
ノウザンカズラは、中国原産のノウゼンカズラ科のツル性落葉植物です。日本へは平安時代に伝来したしたと言われます。
ノウゼンカズラ(凌霄花)の名前は、漢名の「凌霄花」の音読み「りょうしょう」が転じて「ノウゼン」になったなど、いろんな説があるとのことです。「凌霄花」は、「霄(ソラ、空)を「凌(シノ)」ぐ花を意味していて、高く空に伸びている様子を表しているといわれます。
学名は、Campsis grandiflora
英名は、Chinese trumpet vine Chinese trumpet creeper
花期は6~7月で、枝の先に円錐花序で、6~7cmのオレンジ色のたくさんの花を対生してつけます。花は、漏斗形で先端が5つに分かれます。
葉は奇数羽状複葉で2~6対の小葉をつけ、蔓に対生します。
蔓は気根を出して他のものにつかまり、3~10mほど成長します。
ノウゼンカズラには、アメリカ原産のアメリカノウゼンカズラや、南アフリカ原産のピンクノウゼンカズラなどがあるとのことです。
ノウゼンカズラの花言葉は、「名声」「名誉」で、7月14日の誕生花です。
「名声」「名誉」は、花の形が。勝利者などを祝福する際のファンファーレで吹かれるトランペットににていることに由来するといわれます。
参照サイト
Wikipedia ノウゼンカズラ
LOVEGREEN アメリカノウゼンカズラ
京都園芸倶楽部のブログ ノウゼンカズラとその仲間の見分け方は?
花言葉-由来 ノウゼンカズラ