ガマズミ(莢蒾)は、春に白い花が咲き、秋に赤い実をつけます

2021年6月1日

ガマズミ

ガマズミは、春の5~6月ごろに花序でたくさんの白い花を咲かせます。秋の10月ごろに小さな赤い実をつけ、昔から生食や染料として利用されてきました。北海道南西部から九州の山地に分布するスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木で、樹高は5mほどになります。

ガマズミ(莢蒾)は、春に白い花が咲き、秋に赤い実をつけます

ガマズミの白い花

ガマズミの花

青空に咲くガマズミ

写真は、梅雨の晴れ間に、山で咲くガマズミの花です。青い空に、白い花が鮮やかです。

去年までは見た覚えがないのですが、気がつかなかったようです。

ガマズミの樹高さはあまり高くないので、目立たないからかもしれません。

近くで見るガマズミの花(5月29日)

近くで見るガマズミの花

近づいてみると、開花して時間がたっているようで、すでに茶色に変わっているものが多くなっています。

個々の花は5~8mmほどの大きさで、花びらが5枚、数本の長く飛び出した雄しべが印象的です。

ガマズミの花(2)

ガマズミの花(5月29日)

ガバズミの花は、茎から分かれたいくつもの枝の先に、散房花序でついています。

花序は10cmほどの大きな塊になっているので、どれだけの花が咲いているのか、想像もつかないですね。

花言葉は、「結合」「私を見て」「私を無視しないで」で、6月22日、11月24日の誕生花です。

「結合」は、白い花がかたまるようについている様子からつけられたといわれ、

「私を見て」「私を無視しないで」も、花の姿や、たくさんつく赤い実のようすからつけられたように思われます。

ガマズミの樹と葉

ガマズミの樹

ガマズミの樹

周囲に樹々がしげっているので、幹は撮れなかったのですが、この樹は、まだ2mにもなっていない背の低いものです。

ガマズミは、5mくらいになるとのことなので、まだ成長中の若い樹のようです。

それほど太くない枝がたくさんついていて、その先に花をつけています。

ガマズミの枝と葉

ガマズミの枝と葉

こちらは、まっすぐに上に伸びた枝ですが、間隔を置いて横方向に枝分かれし、葉が対生しています。

やがてこの枝にも花が咲くんだろうと思います。

ガマズミの葉

ガマズミの葉

枝の先についた葉の表面には、毛が生えており、縁に浅めの鋸歯があります。

また、葉には1cmほどの葉柄があり、形は卵形から広卵形で、長さ6~14cm 幅3~13cmほどになります。

ガマズミの赤い実

ガマズミ(莢蒾)の実

ガマズミ(莢蒾)の赤い実

秋には、3~5mmほどのきれいな赤い実をつけます。

実は食べることもでき、染色の使われたり、果実酒にもされるようです。

実については、つぎの記事に詳しく書いていますので、こちらもご覧ください。

ガマズミ
ガマズミ(莢蒾)につく赤い実

11月近くなり、ガマズミ(莢蒾)の赤い実が綺麗です。小さな樹なので、目立ちませんが、小さな赤いをたくさんつけています。実はポリフェノールを含み、血液をサラサラにする効果もあるとされ、ジュース、果実酒や ...

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ガマズミの基本情報・花言葉

ガマズミ(莢蒾)は、スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木で、北海道南西部から九州までの山地に分布し、樹高は5mほどになります。

ガマズミの名前の由来は、鎌(カマ)の柄に使われ、実が酸っぱい(酸実)ことから「ガマズミ」となったという説や、

実を衣類の染料(すり染め)に使ったためとする説などがあるようです。

別名は、アラゲガマズミ。

学名は、Viburnum dilatatum

英名は、Linden viburnum、Linden arrow-wood

花期は5~6月で、枝先に直径6~10cmの散房花序をだし、白い小さな花をたくさんつけます。

花序の軸には開出毛や星状毛が密生します。

花冠は直径5~8mmで、5枚に分かれます。

果実は核果で、長さが6~8mmの広卵形で、9~11月ころに赤く熟します。

葉は対生し、長さ6~14cm 幅3~13cmの倒卵形や卵形ないし円形で先は鈍く尖り、葉柄の長さは1~2.5cmです。

縁には浅い鋸歯がつきます。

樹高は5mほどになり、樹皮は灰褐色になります。

近縁種にコバノガマズミ、ミヤマガマズミがあります。

コバノガマズミの葉柄は6mm以下と短く、ミヤマガマズミは葉の先が尾状に伸びて鋭く尖っている点が、ガマズミと違う点です。

秋につけた赤い実は、食用になり、果樹酒にされることもあるそうです。

また、花も綺麗に咲き、このように赤い実をたくさんつけるからでしょうか、よく庭木にされています。

木は、強度が高いため、雪の上を歩くためのカンジキにも使われたそうです。

ガマズミの花言葉は、「結合」「私を見て」「私を無視しないで」で、6月22日、11月24日の誕生花です。

「結合」は、白い花がかたまるようについている様子からつけられたといわれ、

「私を見て」「私を無視しないで」も、花の姿や、たくさんつく赤い実のようすからつけられたように思われます。

おわりに

梅雨の晴れ間に山に行ってみると、小柄な樹に白い花がついているのが遠い目に見えました。

近づいてみると、ガマズミの花でした。

青い空によく生え、きれいで豪華な花だと思います。秋につける赤い実も楽しみです。(^_^)

参照サイト

Wikipedia ガマズミ

松江の花図鑑 ガマズミ

花言葉-由来 ガマズミ



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