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秋に花が咲き、冬に葉が茂って栄養を蓄えるヒガンバナ(彼岸花)

2020年2月17日

彼岸花

ヒガンバナ(彼岸花、曼珠沙華、リコリス)は、秋に地面から長い花茎をのばしてきれいな赤い花を咲かせます。花が終わると葉を出し、冬に茂らせて栄養を蓄え、6月ごろ枯れます。ここでは、ヒガンバナの冬の葉の様子や、一年の変化について書きました。

秋に花が咲き、冬に葉が茂って栄養を蓄えるヒガンバナ(彼岸花)

冬に葉が茂るヒガンバナ

葉が元気な冬の彼岸花

葉が茂る冬の彼岸花

 ヒガンバナ(彼岸花)は、寒い冬になってから葉を長く伸ばします。

 一般的には、冬に葉が枯れる植物が多いのですが、彼岸花は逆で、秋に花が咲き終わったあとで葉をつけます。

 ヒガンバナは、中国から伝来した、多年生の有毒性球根植物で、 球根は、有毒ですが水ににさらすことによって食べることが出来ます。

 彼岸花は、秋の彼岸の頃にきれいに咲くところから命名されたとされ、別名は曼珠沙華。

花言葉は、 「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」など。

 秋の彼岸のころに開花し、花が終わったあと、冬にかけて葉が伸びてきます。

3月ころまで元気な葉が見られますが、4~6月頃に葉が枯れます。

そして、秋の彼岸のころ、つまり9月の中ごろに、次の写真のように地面から茎を勢いよくのばして花を咲かせます。

きれいに咲く彼岸花

きれいに咲く彼岸花

 

秋に独特の花を咲かせる彼岸花

独特の花を咲かせる彼岸花

私が、5年程前に球根を植えておいたところ、分球によって増えてきました。

彼岸花は種をつけず、地下の球根の分球によって増殖します。

去年、球根を掘り起こし、家の周辺など、数カ所に植えました。

2、3年もすると、植えたそれぞれの場所でも、数が増えるだろうと思います。

繁殖力がつよいので、場所さえ良ければ期待できると思います。

以下に、ヒガンバナの開花と終わった後の様子を書きました。

秋に赤くきれいに咲くヒガンバナ

ヒガンバナが開花するまで

たくさん咲くヒガンバナ

たくさん咲くヒガンバナ

ヒガンバナ(別名:曼珠沙華)は、中国原産のヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根性の多年草です。

有毒なので、モグラ対策などになると言われ、あぜ道などに植えられてきたと言われます。

今の時期には、たくさん咲いている光景をよく目にしますね。

ヒガンバナは、種子で増えることがなく、球根の分割で増えます

私は、この花を以前からよく見ていますが、きれいだと思うだけで、この形がどのようにつくられているかは、まったく関心がありませんでした。

今回、観察してみたので、その結果を書きます。 (^.^; 

ヒガンバナの花茎

ヒガンバナの花茎

 このヒガンバナは、5年くらい前に球根を買って植えたものです。

それまでは、近くにヒガンバナがあまりなく、他の地方で賑やかに咲いているのを見て、寂しく思っていました。

その後、球根の数が増えてきたので、2年前に球根を掘り起こし、近くの野や畑など数カ所に植えて、少しずつ増やしています。

植えたものも順調に育っており、今年も、彼岸前になって写真のようにたくさんの花柄がでて花が咲きました。

ヒガンバナは、写真のように、葉がない状態から花茎を伸ばして、花を咲かせます。

花茎の先端には、(ホウ)に包まれた赤いツボミがついています。

ヒガンバナのツボミ

ヒガンバナのツボミ

 ツボミは、花茎の先に、花柄を介して5個(一般的に、5~7個付くようです。)ついています。

写真のツボミは、赤く色ずいており、包んでいた苞も開いてきており、いまにも咲くように見えます。

このあと、花柄は花茎と直角に外方向に曲がって伸び、その先に花が咲きます。

開花したヒガンバナ

ヒガンバナの花

ヒガンバナの花

こちらは、開花した花を正面から見た姿です。

この花と同じ花が、5個、一周に渡ってついています。花をみると、5枚の花びらがついていて、後ろにそりかえっています

花弁が反り返る花は、ときどき見かけますが、この形もきれいでいいですね。 

そして、その中心部から、雄しべ6本と雌しべ1本が長くでており、この雄しべと雌しべが、湾曲して先端が上に向いているんですね。

普通の花では、水平方向に伸びるように思いますが、湾曲して上を向いているのが、もう一つの特徴だと思います。(^◇^) 

ヒガンバナの花柄

ヒガンバナの花柄

こちらは、上から見た写真です。5本の花柄が出て、その先に特徴のある花を付けていることがわかります。

見た限りでは、5本は同じ角度でついているように思えます。72度になっているんでしょうか。

このように綺麗なヒガンバナですが、ほとんどのヒガンバナは種子をつけないそうです。

ただ、中国には種をつける種類があるようです。

 葉が無い状態で花を咲かせたヒガンバナですが、花が終わったあとはどうなるのでしょうか。

花後のヒガンバナ

花が終わったあとは、枯れた花びらが茶色になってついています。

そして、10月ころには、次のように根元から細長い葉が出てきます。

花が終わった後のヒガンバナ
花後のヒガンバナ 葉がでてきたヒガンバナ
花後のヒガンバナ 葉が出てきたヒガンバナ

この写真は、10月半ばのヒガンバナの様子です。

左は花が終わった後で、右は根元から葉がでてきた様子です。

花茎は枯れ、葉が伸び出します。葉は細長く濃い緑色で光沢があります。

1つの鱗茎から長さ30 ~ 50 cm の細い葉をロゼット状に出し、冬を越します

このように、花が終わった後で葉が生えることから、サンスクリット語で「葉に先立って赤い花を咲かせる」という意味を持つ曼珠沙華(マンジュシャゲ)の名がつけられたとのことです。

つぎの写真は、今年の2月のものです。葉が勢いよく伸びていることがわかりますね。

冬のヒガンバナ

冬のヒガンバナ(2月中旬)

冬に葉が出てくるのですから、普通の植物と逆ですね。

この時期に球根に栄養をため、4~6月ころに葉は枯れてしまいます。

その後、5月ころ球根の中にツボミをつくり、9月になって花茎を伸ばします。

以上がヒガンバナの1年です。

ヒガンバナの基本情報・花言葉

ヒガンバナ(彼岸花)は、中国原産で、日本では全土でみられるヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根性の多年草です。

別名は、曼珠沙華、リコリス。

秋の彼岸のころに、花柄を伸ばして花弁が反り返ったきれいな赤い花を咲かせるので、ヒガンバナと名づけられたとのことです。

別名の曼珠沙華は、サンスクリット語で「葉に先立って赤い花を咲かせる」という意味を持つそうです。

学名は、Lycoris radiata

英名は、red spider lily

花期は9月で、花芽は土の温度の変化を感じて季節を検知し、秋になると地上から30~60cmの花茎を出して、先端に散形花序で赤い6枚の花びらを放射状(輪状)に数個さかせます。

花が終わったあとは、花茎は枯れ、10月頃に葉が伸び出します。葉は細長く濃い緑色で光沢があります。

1つの鱗茎から長さ30 ~ 50 cm の細い葉をロゼット状に出し、冬を越します。その後、4 ~ 6月に葉を枯らします

ヒガンバナは、三倍体なので種をつけず、地下の球根で増えます。

今、日本各地で咲くヒガンバナは、人が球根を植えて増えたもののようです。

畑の畔などに植えられてきましたが、牽引根と呼ばれる球根を地中に潜りこませる性質を持っており、土が崩れる効果をもっていると考えられています。

また、有毒植物で球根にも毒性がありますが、水にさらすことによって毒を抜くことができるため、救荒作物として利用されてきたと言われます。

ヒガンバナの花言葉は、「悲しき思い出」「情熱」「諦め」「独立」で、9月20日、9月23日、11月15日の誕生花です。

「悲しき思い出」は、ヒガンバナが、墓地などでみられることに由来すると言われます。

彼岸花の毒性について

彼岸花は、主に球根に、リコリン、ガランタミンという有毒成分を含んでいるそうです。

毒性があるとは言え、鹿が出没する所では葉が食べられるため、枯れると聞いていますが、どうなんでしょうか。

球根の毒性が強くないと球根も食べられるでしょうし、冬に時期は、食べるものが少ないので葉が食べられるかも知れません。

ただ、水溶性であるため毒性をなくすことができ、飢餓の時には人によって食べられたことがあるとのことです。

毒性があっても、処理することによって食べることができる植物として、ユズリハなどもあります。

ユズリハは、加熱すると無毒化するそうです。

このように人は、毒性のある植物を、加工によって無毒化して利用してきましたが、有毒の植物を知らずに処理をせずに食べると大変なおとになるので、気を付ける必要があります。

「奥井真司著:毒草大百科」には、毒性のある植物が100種類以上取り上げられており、入手栽培方法、毒性や薬草としての効能などが説明されています。

手元にあると便利です。

「毒草大百科」は以下から購入できます。

参照サイト・書籍

Wikipedia ヒガンバナ

snap green

稲垣栄要洋著 「身近な雑草の愉快な生き方」



~いま見ごろの花たち~

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