3月初めころから、ピンクや赤(紅緋)のボケ(木瓜)の花が咲き始めました。ボケは放春花とも呼ばれ、平安時代に伝来したとされ、いまは200以上の栽培品種があると言われます。中国原産で、日本全土で植栽されるバラ科ボケ属の落葉低木です。
3月ごろに咲く、ボケ(木瓜)のピンクや赤(紅緋)い花
ボケのピンクの花
我が家のボケ(木瓜)にピンクの花が咲きました。
ボケとはひどい名前ですが、実が木になり、瓜ににているので木瓜(モケ)と呼ばれていたものが訛ってボケと呼ばれるようになったとされます。
偶然とはいえ、ちょっと気の毒な名前ですが、花はきれいで誰からも愛される花ではないでしょうか。
いずれにしても、ボケは放春花とも書かれ、春を告げる花の代表の一つだと思います。
以前、花屋さんで見かけたボケの花は、1月ころだったでしょうか、寒い時期に咲いていました。
その時、ボケの花は寒い時期に咲くものと思って、よく確認せずに写真のボケを買ったところ、開花は3月でした。 (>N<)
少し残念でしたが、毎年きれいに咲く花を楽しみにしています。
ボケには、寒ボケ、四季咲き、早咲き、中咲き、など咲く時期が異なるいろんな種類があって、寒ボケには、11月ごろから咲くものもあるようです。
私が以前に見たのは、寒ボケだったようです。(^ ^;)
我が家である、ボケの樹の品名は「長寿楽」で、写真のような、淡い紅色の花を咲かせます。
盆栽でも販売されています。おうちで育ててみてはいかがでしょうか。
我が家の「長寿楽」は、植えっぱなしで、剪定もしていないので、形は整っていないのですが、元気に育っています。(^⊆^)
紅緋(ベニヒ)の花
近所の庭に植えられている、濃い赤のボケの花です。
紅緋(ベニヒ)と呼ぶのだろうと思いますが、この色の花は多いようで、よく見かけます。
この樹は地植えしているためか、元気がよく、たくさんの花が数珠なりに咲いています。
また、この樹は、秋になると実をつけます。
この写真は、借り物ですが、このような実を数個つけます。
小さな樹に、結構大きな実をつけるので、少し以外に感じました。
この実は食べられることはないようですが、生薬や果実酒にされることがあるようです。
また、ボケ(木瓜)という名は、この実が瓜のようだとして、木瓜(モケ)とか木瓜(モッケ)され、
それが変化してボケと呼ばれるようになったとのことです。
ボケの基本情報・花言葉
ボケは、中国原産で、北海道南部から九州に植栽されているバラ科ボケ属の落葉低木です。
ボケの名前は、実が瓜に似ているため、木になる瓜として「木瓜(モケ)」とよばれたものが「ボケ」に変化したとする説や、「木瓜(ボックワ)」から「ボケ」に変化したとする説などがあります。
学名は、Chaenomeles speciosa
英名は、flowering quince
花期は3~4月で、葉が出る前に、5枚の花びらで、直径2.5~3.5cm の花を咲かせます。
秋に直径3cm 長さ8~10cmほどの瓜ににた実をつけ、7~8月に黄色く熟します。花のいろは、白、赤、ピンク、オレンジなど各種そろっています。
実はいい香りがし、ジャムや果実酒などにされます。
葉は互生し、長さ5 ~ 9cmの楕円形状で先が尖り、鋸歯が見られます。
樹高は1~2mで、小さな枝にトゲがつくものとつかないものがありますが、よく枝分かれします。
日本へは、平安時代ころに伝来し、明治時代まではほとんど栽培されていませんでしたが、大正時代に新潟市や埼玉県川口市を中心に普及し始め、
昭和になって品種改良が進められたといわれます。いまでは、200種以上の品種がつくられているようです。
庭木、盆栽や生垣にされ、切り花としてもよく使われます。
ボケは、種、挿し木、株分けなどで、比較的容易に増やすことができます。
花言葉は、「平凡」「早熟」「先駆者」、2月4日、2月5日、2月17日の誕生花です。
低木なので小さい庭ににあうとして、「平凡」とされたとのことです。
また、「先駆者」は、織田信長が家紋にボケを用いたことに由来するようです。
近縁種に、日本の固有種であるクサボケ(草木瓜)があり、本州中南部~九州に自生します。
樹高は50cmと小さく、生った実は、和木瓜(ワモッカ)と呼ばれる生薬として利用されます。
参照サイト
Wikipedia ボケ(植物)