デュランタ(タイワンレンギョウ、ハリマツリ)は、枝が細く長く伸びて垂れ下がり、その先に花序になって直径1cmほどの白や紫の花をたくさん咲かせ、黄色い実をつけます。熱帯アメリカ原産のクマツヅラ科 の常緑低木で、日本へは明治中期に渡来しました。
デュランタ(タイワンレンギョウ、ハリマツリ)に咲く白い花と黄色い実
デュランタの白い花
道路沿いに植えられたデュランタに、白い花と黄色い実がたくさんついています。
3mほどの高さの樹から、葉のないたくさんの細い枝が垂れ下がり、
花序になって咲くたくさんの花と実がみごとです。
熱帯アメリカが原産の常緑樹(日本では落葉することが多い)で、寒さに弱いようですが、
関東以南の太平洋側などの暖かい地方では戸外でも栽培可能とのことで、
沖縄では生垣などにもされるようです。
日本へは明治中期に渡来したと言われますが、あまり見かけたことはありません。
こちらのデュランタは白い花が咲いており、「アルバ」と呼ばれる品種のようです。
花は合弁花で、先端が5枚の丸い花びらに分かれ、直径は1cmほどです。
花期は6~10月なので、すでに実がたくさんついており、
花やツボミもついていて、まだ咲き続けるようです。
よくしげった濃い緑の葉を背景に、たくさんの垂れ下がった細い枝に咲く白い花と黄色い実が独特で、
しばし見とれ、楽しませていただきました。 (^◎^)
こちらは白い花ですが、日本で栽培されるのは紫の花が多いようです。
こちらは私が撮ったものではないのですが、
「タカラズカ」と呼ばれる品種で、縁が白い紫の花びらをつけます。
twitterを見ると、たしかにこの色が多いようです。
白い花は希少価値があるかもしれません。(^_^)
花言葉は、「あなたを見守る」「独りよがり」「歓迎」「目をひく容姿」で、7月18日、10月4日の誕生花です。
花や実のようすから、なんとなくわかる気がしますが、どうでしょうか。
デュランタの黄いろい実
こちらが実です。
黄いろと書きましたが、少し赤みを帯びていてオレンジっぽいようです。
直径5~7mmの多肉質の核果で、先端に突起がついています。
枝についたとがったものは、花が咲いたあとに実がつかなかった名残りでしょうか。
少し離れて見てみました。
長く垂れ下がった枝に、実がつき、その先に花が咲いて揺れています。
そのうちに花が咲き終わり、実だけがついて垂れ下がるんだろうと思います。
なお、実や葉は有毒とのことなので、ペットなどが食べないように注意が必要です。
せっかくつけた実なのに、ちょっと残念ですね。
デュランタの葉
葉はきれいな緑いろで、枝に対生しています。
楕円形状で、葉の上半部に鋸歯がみられます。
ちなみに、花があまり咲かず、明かるい黄色い葉をつける「ライム」と呼ばれる観葉目的の品種もあります。
垂れ下がった長い枝につけたたくさんの白い花と黄色い実は、ユニークで楽しませてくれます。
デュランタの基本情報・花言葉
デュランタは、熱帯アメリカ(北アメリカ南部~ブラジル)が原産のクマツヅラ科 ハリマツリ属の常緑低木広葉樹です。
日本へは明治中期ごろに渡来したと言われます。
デュランタの名前は、16世紀の植物学者の名前に由来します。
和名は、タイワンレンギョウ(台湾連翹)、ハリマツリ(針茉莉、玻璃茉莉)。
学名は、Duranta erecta
英名は、Golden dewdrop
花期は6~10月で、長くのびた枝の葉腋から細い枝を伸ばし、先が5裂した直径1cmほどの合弁花を穂状につけます。
品種は、白い花の「アルバ」や、紫の花の「タカラズカ」や、花があまり咲かない「ライム」と呼ばれる観葉目的の品種などがあります。
実は、黄~オレンジ色をした多肉質の核果で、先端に円錐状の突起がついており、直径は5~7mmほどになります。
実や葉に有毒物質を含んでいるため、ペットなどが食べると中毒を起こすと言われます。
葉は対生し、長さ2~6cm 幅1~3cmの楕円形状で、表面に毛はなく、上半部に緩い鋸歯がみられます。
樹高は、2~5mの常緑低木です。
霜に当たらない暖かい地域では戸外でも越冬することができ、庭木としても栽培されるようです。
デュランタの花言葉は、「あなたを見守る」「歓迎」「目をひく容姿」「独りよがり」で、7月18日、10月4日の誕生花です。
デュランタの小さな花がたくさん咲いている様子からつけられた花言葉と言われます。
参照サイト
Wikipedia デュランタ
BIGINNERS GARDEN デュランタ(アルバ)の育て方や増やし方
季節の花 300 デュランタ
みんなの趣味の園芸 デュランタ
Chills Laboratory デュランタの花言葉・誕生花