6月になって、柿の木に実がつきました。5月初めに花芽だったものが、5月末に花が咲き、2週間後に実をつけました。まだ、小さな実ですが、夏の暑い時期に大きくなり、11月中ころに収穫期を迎えます。花芽、花、そして実が着く変化の様子を書きました。
春に花芽がでてツボミがつき、花から実をつける柿の様子を書きました
柿の木の花芽・ツボミ
我が家の柿の木に、冒頭の写真のように、ちいさな実が着きました。
豊産性の渋柿ですが、苗を買って植えてから、8年くらいになるでしょうか、3~4年前から実がなりだしました。桃栗3年柿八年と言われるようですが、接ぎ木のためか、少し早めに実がつき始めたようです。
この樹の花芽、ツボミの時期から実をつけたいま、までの変化を撮ったので紹介させていただきます。
柿は、落葉樹なので、冬には葉を落としていますが、今年も気が付いたころには、葉がしげり、花芽をつけていました。
5月8日の写真に、花芽が写っています。カキの花は、葉の付け根の植えから芽を出し大きくなります。
芽の下に、先が折れた突起が出ていますが、これは葉が折れたもののようです。そして、先が尖って上方向に伸びているのものは、萼(ガク)で、花になる部分は、この中にあるはずです。
この時期から2週間近く後には、萼が大きくなり、
中から、花になるツボミが見えます。ツボミは、萼に守られているようにも感じられますが、樹のあちこちに、ついています。
成長の早い、遅いはあるようですが、みんな葉の付け根の部分からでています。
柿の木の花
5月末に、花がさき始めました。4枚の萼が広がり、その萼と萼の間に4枚の花びらが開いています。また、中心部に、雌しべがついているのが見られます。
普通、柿の木には、雄花と雌花が着くのだそうですが、この樹は、雄花が見られず、雌花だけのようです。
受精しなくても落果しない「単為結果性」ではないか、と思われれます。面白い実の付き方ですね。
写っている葉の葉脈もきれいですね。
その後、花が終わり、2週間ほど後に見たときには、実を見ることができました。
柿の木の実
クルクルと丸まって茶色いものは、花びらの後だろうと思います。その下に先端が尖った柿の実が見えます。冒頭の写真では、このクルクルが落ちています。
かげになって見にくいのですが、周りの花も、実に変わってきています。
まだまだ、実になったばかりですが、これから大きくなるはずです。(^_^)
去年の8月末には、下の写真のように大きくなりました。
今年も、同じように大きくなってほしいのですが、どうでしょうか。
この樹の収穫時期は、11月中ごろと言われます。例年少し早めにとって、干し柿にしています。
今年は、どうなるでしょうか?
柿の木の基本情報・花言葉
柿の木は、東アジア:中国の揚子江沿岸が原産と言われ、日本では本州以南で栽培されているカキノキ科カキノキ属の落葉小高木です。
植物名はカキノキ、果実はカキと呼ばれます。
16世紀にポルトガル人によってヨーロッパにもたらされ、その後アメリカ大陸に渡ったとのことです。
海外の品種はほとんどが甘柿のようですが、原産地の東アジアでは、今も渋柿がつくられています。
柿の名前は、赤木(あかき)、暁(あかつき)を略したとする説や、「輝き」が転訛したなどの説があるそうですが、はっきりしないようです。
学名は、Diospyros kaki Thunb.。
英名は、Kaki Persimmon Persimmon。
花期は5~6月で、本年出た枝の葉腋(ヨウエキ)に花がつき、花びらは4枚です。雌雄同株(シユウドウシュ)で、通常は雄花と雌花をつけるようです。
ただ、雄花をつかない種もあり、そのうちでも、受精しなくても結果する(単為結果性)ものと、受粉樹を必要とする種があるとのことです。(タキイネット通販)
葉は互生し、長さ5~18cm、卵形で先が尖り、表面に光沢があって鋸歯はありません。
樹高は4~10mで、樹皮は灰褐色で、網目状に裂けます。
樹は、自重でも折れることがあると言われ、折れやすい樹とされています。なるべくなら、登らないほうが良さそうですね。
カキの花言葉は、「自然美」「優しさ」「恩恵」「優美」「恵み」「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」で、9月26日、10月24日の誕生花です。
おわりに
柿の木に実がつき始めました。まだ、小さな実ですが、これから大きくなるだろうと思います。
我が家で昔から植えられている数本の在来種は、実が小さく種が多い品種が多くなっています。
なので、この記事の柿は、実が大きく、種がほとんどない品種ですが、順調に育ってきているようです。
植物が、花をつけ、実をつけるのを見るのは、それだけでも楽しいものだと思います。(*´▽`*)
参照サイト
Wikipedia カキノキ
Chills Laboratory 柿