薬用にも利用されるシャクヤク(芍薬)

シャクヤク

シャクヤクは、シベリア、中国、モンゴルなどが原産のボタン科の多年草で、日本へは平安時代から江戸時代に薬用や鑑賞用として持ってこられました。花は、一重咲き、八重咲き、翁咲きなどがあり、いろも赤、ピンク、白、紫、黄などと各種あります。

薬用にも利用されるシャクヤク(芍薬)

シャクヤクの花

シャクヤクの花

シャクヤクの花

5月中旬に庭のシャクヤク(芍薬)が、咲きました。

数年前に植え、毎年、ツボミをつけては咲くことなく終わっていたのですが、

今年は、写真のように花が咲きました。

直径18cmで、想像以上に大きな薄いピンクの八重の花ですが、

バラ咲きという咲き方のように見えます。

1mほどに伸びた茎が耐えられずに曲がっていたので、

支柱をたててささえました。

シャクヤクの花びら

シャクヤクの花びら

バラの花にた花で、

大きく見栄えがして、花壇を華やかにしてくれました。

以前、山で見つけたヤマシャクヤクは小さく端正で魅力的な自然の花でしたが、こちらは大きく豪華な花です。

ヤマシャクヤクの花
4月~6月に、山地で自生するヤマシャクヤク(山芍薬)の白い花

ヤマシャクヤク(山芍薬)は、4~6月に直径4~5cmほどの白い花を咲かせます。山地で自生し、葉やツボミがシャクナゲににているとして、この名前がつけられました。日本全土に分布するボタン科の多年草ですが、 ...

シャクヤクは、シベリア、中国、モンゴルなどが原産のボタン科の多年草で、

平安時代から江戸時代に薬用や鑑賞用として渡来しました。

名前は、姿がしなやかで優しい様子を表す「綽約(シャクヤク)」という言葉に由来し、

薬効があることから、薬を意味する「芍」と「薬」の漢字があてられたといわれます。

薬の中の薬を意味しているといわれます。

花の種類はいろいろあり、

つぎの写真のような一重咲きや、翁咲き、バラ咲きなどいろんな形の花があります

いろも豊富で、赤、ピンク、白、紫、黄など各種あります

一重のシャクヤク

一重のシャクヤク

こちらの花は、素材サイトから借用したものですが、

ピンクのj花びらと、黄色みをおびたたくさんの蕊(シベ)の取り合わせがきれいで魅力的だと思います。

花の美しさをあらわす言葉に、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があります。

それぞれの美しい姿を表現していますが、

それぞれに薬効があり、症状と処方に適した花をあらわしているとされます。

「立てば」はイライラしている状態を、

「座れば」は腹部に血液が滞った状態を、

「歩く姿」は百合のようにナヨナヨと表している状態を表しており、

それぞれの症状に合わせて、対応する花の生薬を用いると効果があること意味しているとされます。

シャクヤクの葉、茎

シャクヤクの茎と葉

シャクヤクの茎と葉

こちらが、我が家の庭に咲いたシャクヤクです。

手入れ不足で草だらけの花壇から伸びた茎の先端に、一つの花が咲いています。

花の大きさに較べて細い茎が頼りなく、支えが必要でしたが、

何とか花を見ることができました。(^ ^;)

この写真では真っ白に見えますが、少しピンクを帯びています。

シャクヤクの葉

シャクヤクの葉

葉はしっかりして光沢があり、2回3出複葉で、茎に互生しています。

5~6月に咲くシャクヤク(芍薬)、いろんな咲き方や色の花があって興味が尽きません。あっという間に散りましたが、来年も楽しみです。

シャクヤクの基本情報・花言葉

シャクヤク(芍薬)は、シベリア、中国、モンゴルが原産のボタン科ボタン属の多年草で、

日本へは平安時代から江戸時代に薬用や鑑賞用として渡来したとされます。

名前は、姿がしなやかで優しい様子を表す「綽約(シャクヤク)」になぞらえるとともに、

薬用として使われたたことから薬を意味する「芍」と「薬」を用いて、

薬の中の薬といういみで、芍薬(シャクヤク)と書かれるようになったといわれます。

別名は、貌佳草(カオヨグサ)、ピオニー。

前者は、顔貌(ガンボウ)が美しいとして名づけられ、後者は英名に由来します。

学名は、Paeonia lactiflora(広義)。

Paeoniaは、薬効があることからギリシャ神話の医神Paeonに由来し、「乳白色の花」という意味を持ちます。

英名は、Peony

こちらも、ギリシャ神話の医神Paeonに由来します。

花期は5~6月で、茎の先に花を1つ咲かせます。

花は、「一重咲き」「八重咲き」「翁咲き」などがあり、

色も、赤、ピンク、白、紫、黄など各種あります。

葉は互生し、下部は2回3出複葉で、2 ~ 3裂することが多く、上部の葉は簡単になる傾向があります。

根は褐色した紡錘形で、十数本が横走し、

茎は毎春数本が直立し、草丈は60~120cmほどになります。

同じボタン属のボタン(牡丹)は樹木になりますが、シャクヤク(芍薬)は草本であり、

ボタンが花王(花の王)と呼ばれるのに対し、シャクヤクは花相(花の宰相)と呼ばれます。

花の美しさを表す言葉に、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があり、

それぞれの美しい姿を現していますが、

それぞれに薬効があり、症状と処方する花を示しているとされます。

「立てば」はイライラしている状態を、

「座れば」は腹部に血液が滞った状態を、

「歩く姿」は百合のようにナヨナヨと表している状態を表しており、

それぞれの症状に合わせた生薬を用いることを意味しているといわれます。

花言葉は、いろに応じて、ピンクが「はにかみ」、赤が「誠実」、しろが「幸せな結婚」、紫が「怒り」「憤怒」で、

「2月8日」、「5月14日」、「7月24日」の誕生花です

参照サイト

Wikipedia シャクヤク

みんなの趣味の園芸 シャクヤク

北海道立衛生研究所薬草園 立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

Flover シャクヤク

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