正月をきれいに彩るハボタン(葉牡丹)

2023年12月31日

ハボタン

正月を賑やかに飾ってくれるハボタンは、ヨーロッパ原産のケールが鎌倉時代中期ごろに渡来し、そのご品種改良されたものと言われます。いまは、丸葉ハボタン、縮緬(チリメン)ハボタン、サンゴハボタンなど、たくさんの品種が見られます。

正月をきれいに彩るハボタン(葉牡丹)

きれいな葉で縁起がいいハボタン

大きくしろいハボタン

大きくしろいハボタン

 

新年あけましておめでとうございます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

暮れになるとホームセンターなどでよく見かけるハボタンは、

お正月の飾りに欠かせないものですね。

葉が重なった様子が、ボタン(牡丹)の花のようだとして、

ハボタンと名づけられました。

キャベツのような形をしていますが、丸まらず、

緑の葉に囲まれた中心部が赤や白で彩られ、独特の美しさがあります。

赤いハボタン

赤いハボタン

ハボタンは、ヨーロッパ原産のケールと呼ばれるキャベツの仲間が品種改良されたもので、

鎌倉時代中期か、江戸時代前半ごろに渡来し

江戸時代中期以降に品種改良が始まり、いまはたくさんの種類がつくられています。

最初は、食用目的で輸入されたようですが、

あまり美味しくなかったのでしょうか、葉がきれいなこともあって、

観賞用に育てられ改良されてきました。

正月の門松などにもよく使われており、

きれいな姿が、めでたさ感じさせてくれます。

正月飾りにされたハボタン

正月飾りのハボタン

我が家のささやかなハボタン

正月用に植えたハボタン

我が家のハボタン

以前は、ハボタンといえば大きなものと思っていましたが、

いまは、手の平サイズの小さなものも好まれているようですね。

我が家でも、3直径が15~20cmほどの3種類の葉ボタンをプランタに植えてみました。

派手さはありませんが、これだけでも、

新しい年を迎える気分を感じることができます。

ハボタンの品種には、東京丸葉ハボタン(江戸ハボタン)、名古屋縮緬(ちりめん)ハボタン、大阪丸葉ハボタンなどがあり、

最近になって葉が切れ葉になるサンゴハボタンと呼ばれるものもつくられています。

以下、それぞれについて見てみます。

丸い葉のハボタン

丸い葉なので、江戸ハボタン系でしょうか。

5本の茎が地面から伸びていて、その先についた葉が赤、白、緑と変化があって、

従来のハボテンを感じさせ、きれいです。

高性種なので、草丈は伸びていくだろうと思います。

葉が縮んだハボタン

縮んだ葉のハボタン

こちらは矮性種で草丈は低いのですが、

フリルレタスを思わせる縮んだ葉がかさなりあっており、

名古屋縮緬(チリメン)の系統でしょうか。

大きく切れ込んだハボタン

大きく切れ込んだ葉のハボタン

こちらは、大きく切れ込んでいます。

最近見かけるかけるようになったような気がしますが、

サンゴサボテンと飛ばれる種類でしょうか。

いままでのハボタンとは違った印象ですが、こちらもいいですね。

ハボタンの花

ハボタンの花

ハボタンの花

ハボタンの見ごろは11~3月ごろで、

ながく楽しめますが、その後は茎が伸びて4~5月ごろに花が咲きます。

アブラナ科なので、菜の花によくにた黄色い花をつけますが、

鑑賞用にはものたりない花なので、

そのころには引き抜かれて役割を終えることが多いようです。

ただ、多年草なので、花の部分を切り落として育てると、

翌年には枝がでて葉をつけるため、

踊りハボタン」と呼ばれる形で楽しむこともできます。

正月飾りの定番のハボタンは、きれいな色どりやいろんな葉姿で新春を明るくウキウキしてくれる草花、いいですね。

ハボタンの基本情報・花言葉

ハボタン(葉牡丹)は、ヨーロッパ原産のアブラナ科アブラナ属の耐寒性の二年草または多年草で、

キャベツの近縁種の非結球性ケール(kale)が品種改良された鑑賞用植物です。

ケールは、鎌倉時代中期または江戸時代前期に渡来したとされ、

江戸時代中期以降にハボタンとしての品種改良が行われたといわれます。

名前は、中心部で重なりあったきれいな葉がボタン(牡丹)の花ににているとして名づけられました。

別名は、ボタンナ(牡丹菜)、オランダナ(阿蘭陀菜)、ハナキャベツ

学名は、Brassica oleracea var. acephala f. tricolor

Brassica」はラテン語でアブラナ科を、「oleracea」は食用野菜を意味します。

また、「acephala」は「無頭の」と言う意味で、結球しないことを表し、tricolor」はフランス語で3色のを意味します。

英名は、ornamental cabbage, ornamental kale, flowering kale

「ornamental」は装飾を意味します。

花期は4~5月で、4弁の黄色い花を咲かせますが、観賞の対象とされません。

キャベツと同じように短い茎に、広い結球しない葉をつけ、

低温で、葉の中心部が白色か紫桃色に色づきます。

品種は、東京丸葉ハボタン(江戸ハボタン)、名古屋縮緬(ちりめん)ハボタン、大阪丸葉ハボタンなどがありますが、最近になって葉が切れ葉になるサンゴハボタンがつくられました。

クリスマスや正月の玄関などや庭を飾る寄せ植えなどに利用されます。

ハボタンは多年草なので、翌年も茎を伸ばして枝分かれさせ、

その先に葉をつける「踊りハボタン」と呼ばれる仕立て方があります。

栽培は、7月下旬から8月上旬に播種し、本葉3枚のころ仮植えして9月下旬に定植します。

花言葉は、「利益」「祝福」「物事に動じない」で、11月27日、12月4日、12月30日の誕生花です。

中国の政治家で軍人の諸葛孔明が、キャベツを栽培して兵士の食料にしたという故事にちなむと言われ、

「祝福」は、縁起物として正月飾りに使われることに由来します。

参照サイト

Wikipedia ハボタン

みんなの趣味の園芸 ハボタン

家庭画報.com 踊りハボタン

花言葉-由来 ハボタン



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