ヒメフウロは5~8月ごろに、直径20mmほどのピンクの花を咲かせます。花びらは5枚で、2本の紫の筋がみられます。石灰岩質の土地を好み、中部地方以西に特定地に自生しますが、山野草として苗が販売されています。別名は、シオヤキソウ(塩焼草)。
ヒメフウロ(姫風露)のピンクの花
ヒメフウロの花
ヒメフロウ(姫風露)の小さな花が咲いていました。
国道の端に一株だけ生え、直径15mmほどの小さな可愛い花が、5個前後ついていました。
ヒメフロウは、北半球の温帯地方に広く分布し、日本では滋賀県の伊吹山、岐阜県、三重県、徳島県剣山などに分布するフウロソウ科の多年草ですが、山野草として苗が販売されているようです。
このヒメフロウは、どうしてここで育っているのでしょうか? よくわかりませんが、健気に咲いています。
同じフロウソウ科のヒメフウロソウ、アメリカフロウやゲンノショウコなどとよくにた花ですが、花や葉の形が違うようです。
ヒメフロウの名前は、小さく可愛い花が咲くことから名づけられたと言われます。フウロ(風露)は、ゲンノショウコの別称にもなっているようですが、フウロソウ科の可愛い花ということでしょうか。
別名は、シオヤキソウ(塩焼草)。気が付きませんでしたが、塩を焼いたような匂いがするようです。
花は、薄いピンクで濃い紫の筋が2本入っており、5枚ついています。
地面を這うように伸びた茎のあちこちに、ポツポツと咲いていますが、よくみると花の根元は筒状になっていているようです。
花の近くには、先端が針のように長く伸びた実のようなものや、対になってついたツボミのようなものが見られます。
花期は、5~8月といわれるので、ツボミをつけながら花を咲かせ続けているようです。
こちらは、素材サイトから借用したものですが、小さくきれいな花をたくさんつけています。
草丈は40cmほどとそれほど大きくなることもないので、庭に植えても面白いもしれませんね。
花言葉は、「静かな人」。
残念ながら、由来はよくわかりませんでした。(^ ^;)
ヒメフウロの茎と葉
ここのヒメフロウは、写真のように茎や葉が赤みを帯びることが多いようです。
地面にそって伸びた茎はいくつかに枝分かれしていますが、枝分かれした付け根には、葉が対になってついています。
写真のように、葉は3出複葉の形で、3枚の羽状の小葉がついています。
根元を見てみました。
生え際からたくさんに枝別れしていて、細い茎が何本も出ているようです。このように細いので、地面を這うように伸びているのかもしれません。
思わぬところで見かけたヒメフロウですが、花期の8月ごろまで元気に咲き続けてもらいたいと思います。
ヒメフロウの基本情報・花言葉
ヒメフウロ(姫風露)は、北半球の温帯地方や、日本の滋賀県の伊吹山、岐阜県、三重県、徳島県剣山などに分布するフウロソウ科フウロソウ属の一年草または多年草で、石灰岩質の土地によく生えるますが、山野草として苗が販売されているようです。
フウロはゲンノショウコの別称で、花が小さいことからヒメフウロと名づけられたようです。
別名は、シオヤキソウ(塩焼草)。特有の匂いがすることに由来すると言われます。
学名は、Geranium robertianum
英名は、Herb Robert 、Red robin
花期は5~8月で、葉腋から出た花柄の先に、直径15~20mmの花を1、2個咲かせます。花びらは5枚で色はピンクですが、濃い紫の筋が2本見られます。
花の後につく実は蒴果で、熟すと果皮が割れ、種が散布されます。
葉は、長さ3cm 幅5cmほどで、深く3つに裂け、小葉はさらに1~2回羽状に切れ込みます。
草丈は20~40cmで、茎は直立し、上部で枝分かれします。また、茎や葉には細かな毛が生え赤みを帯びます。
薬効があるとされ、薬草として利用されてきたと言われます。
ヒメフウロの花言葉は、「静かな人」で、8月29日の誕生花です。
参照サイト・書籍
Wikipedia ヒメフウロ
あの頂を超えて フロウソウに似た花
園芸植物 育て方と花の写真 ヒメフロウソウ
森 昭彦著 秀和システム 「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」