レッドロビン(「赤いコマドリ」の意味)は、カナメモチとオオカナメモチを交配して生まれた常緑広葉樹で、新芽の鮮やかな赤色と白い花が特徴的です。成長が早く病気や刈込につよいため、生垣として人気があり、よく植えられます。別名は、「ベニカナメモチ」など。
生垣の赤い葉が鮮やかなレッドロビン

レッドロビンの若い葉
生垣によく見かけるレッドロビンの赤い葉です。
レッドは赤、ロビンはコマドリを意味するので、赤いコマドリの意味になります。
葉が赤くなる様子が、コマドリのようだとして名づけられたようです。

コマドリ
たしかに、頭から胸にかけて、オレンジというか赤っぽい色のようですね。
レッドロビンは、日本に自生するカナメモチ(要黐)とオオカナメモチ(大要黐)を、
アメリカで交雑して作られたバラ科カナメモチ属の常緑小高木です。
別名は、ベニカナメモチ、新芽が鮮やかな赤い色で、
成長が早く刈込みや病害に強いため、生垣によく植えられています。
ベニカナメモチは、赤い色をしたカナメモチの意味ですが、
カナメモチ(要黐)は扇の要(カナメ)に使い、モチノキににていることに由来すると言われます。
もともとは、カナメモチが生垣に使われていたようですが、
病害に弱いなどのため、最近はレッドロビンが良く植えられるようです。
春の新芽の時期は、樹全体が赤くなっているのを見かけますが、
時期に関係なく新しく出た葉は赤くなります。
つぎの写真は、11月中旬に撮ったものです。

レッドロビンの葉
葉は互生し、大きさは10cmくらいで、光沢があり、周囲に鋸歯が見られます。
きれいな赤で、周囲の緑の葉との対比が特徴的できれいだと思います。
レッドロビンの花は、5~6月に咲きます。

レッドロビンの花
枝の先に、いくつもの枝を出しながら花をつける円錐花序で、小さな白い花をたくさんつけます。
あまり気にかけてなかったのですが、この時期には、あちこちで見かけます。
葉が特徴的ですが、花序になって大きく咲く花もきれいですね。
つぎの写真は、生垣の全体の姿です。

レッドロビンの生垣
葉が密生して、生垣の役割を果たしていて、緑と赤の色合いがきれいだと思います。
一年中きれいな葉をつけて楽しませてくれるレッドロビン、
コマドリが来てくれれば、さらにうれしいですね。
レッドロビンの基本情報・花言葉
レッドロビンは、アメリカ原産で、カナメモチとオオカナメモチから作りだされたバラ科カナメモチ属の常緑小高木です。
カナメモチ(要黐)とオオカナメモチ(大要黐)は日本に自生しますが、
レッドロビンは、アメリカで両者を交雑して作られた栽培品種です。
新芽が赤く色づく姿から「Red Robin(赤いコマドリ)」と呼ばれるようになりました。
赤い葉がコマドリの胸の赤色を連想させることが由来です。
別名は、ベニカナメモチ、セイヨウベニカナメ、セイヨウカナメ。
学名は、Photinia x fraseri
Photinia はギリシャ語の「photeinos(光る)」に由来し、葉の光沢を意味します。
種小名 fraseri は交配に関わった園芸家 Fraser 氏にちなみます。
英名は、Red Robin
花期は5~6月で、枝の先に円錐花序で、花びらが5枚の白い小さな花を、
枝先に多数集まって咲くため、全体として白い房状に見えます。
直径5〜7mm程度の小いさな花で、 雌しべの数が1本、 雄しべの数は20本前後。
香りは強めで、昆虫を引き寄せる役割を果たしますが、
ほとんど結実しないと言われます。
葉は互生し、長さ7〜12cm 幅3〜5cm程度で、
楕円形で先は尖り、縁に鋸歯がつきます。
質は革質で光沢があります。
樹高は最大10mになりますが、
庭木としては、多くは1.5〜3m程度に仕立てられますが、
刈り込みに強く、密に枝分かれするため生垣に適します。
春に樹全体に赤い新芽が出ますが、季節にかかわらず、剪定すれば赤い新芽が出ます。
刈込や病害に強く、葉や花がきれいな事などから、
要黐(カナメモチ)に取って代わって生け垣に多用されています。
花言葉は、「賑やか」。
参照サイト
樹木図鑑 樹木ペディア レッドロビン
暮らしーの レッドロビン
Green Snap レッドロビン
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