1月のブラジルヤシに、黄色い実がたくさんついていました。ブラジルやアルゼンチンなどが原産で、まっすぐに伸びた太い幹の先に、2m近い長い羽状複葉をたくさんつけた南国情緒のする常緑小高木です。公園や街路樹などに植えられているのを見かけます。
ブラジルヤシについた、たくさんの黄色い実
ブラジルヤシの実
こちらは、1月に撮ったブラジルヤシの実(大阪公立大学附属植物園)です。
ブラジルヤシは、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどが原産のヤシ科ブティア属の常緑小高木で、
樹高は5~15m、幹の太さは直径50cmほどになり、
葉は幹の上部につき、大きな羽状複葉をたくさんつけて、存在感にある樹です。
別名は、ココスヤシ。
耐寒温度はー6℃なので、あまり寒い地方には適さないようですが、庭園樹、公園樹や街路樹として植えられています。
7~8月ごろに、花序になってたくさんの花を咲かせ、つけた実は9~10月ごろに黄色く熟します。
なお、日本で見られるシュロは、同じヤシ科の仲間ですが、幹の太さ、つける実の大きさや形など、まったく違います。
写真のように、この樹には1月にもまだ実がついていましたが、地面にはたくさん落ちていました。
ここには何本かのブラジルヤシがあり、他に樹の実は全てに落ちてしまったようですが、この樹には長く残ったようです。
実の直径は4~5cmほどで、写真のように、平べったいカキのような形をしています。
食べた方によると、パイナップルのような甘い味で美味しいようですが、果肉は繊維質で食べられなかったとのことです。
残念ながら、花は見ることができませんでしたが、
花序になって、白い花(ピンクや赤と書かれているHPもあります)をたくさん咲かせるようです。
今年は、忘れずに花を撮りたいと思います。(^ ^;)
花言葉は、「勝利」「成功」。
由来はよくわかりませんが、縁起のいい花言葉ですね。
大きな南国風の堂々とした樹なのでつけられたような気もします。(^_^)
ブラジルヤシの葉
こちらが、ブラジルヤシの葉です。
長さは1.5mほどでしょうか、長く伸びた羽状複葉で、幹の先に、垂れ下がるようたくさんについています。
写真ではわかりませんが、葉柄には太く短いトゲがついており、
小葉は、50~60対つき、長さは50cmほどになります。
スケールの大きな葉で、まさに南国を思わせる雰囲気を漂わせています。
ブラジルヤシの幹
こちらのブラジルヤシの幹は、40cmほどでしょうか、地面からまっすく上にのび、地面近くで太くなっています。
横方向に筋が見られ、いろは灰白色ということろでしょうか。
表面には、一面にノキシノブが生えています。
耐寒性があって南国情緒を感じさせるブラジルヤシ、貫禄があってなかなかいいものですね。
ブラジルヤシの基本情報・花言葉
ブラジルヤシは、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどが原産のヤシ科ブティア属の常緑小高木です。
名前は、ブラジルに自生するヤシの仲間であることに由来します。
別名は、ココスヤシ。
同じブティア属に、ヤタイヤシがあります。日本では、ヤタイヤシとブラジルヤシの交配種が多いとされ、両者を総称してココスヤシと呼ばれます。
学名は、Butia capitata、Butia yatay
英名は、Jelly palm、Yatay palm
花期は3~6月ごろで、長さ45~60cmの肉穂花序になって、直径1cmほどの白い花を咲かせます。
実は、直径4~5cmの卵状円錐形(カキを思わせる形)で、秋に黄色く熟します。
葉は1.5~2mほどの羽状複葉で互生し、葉柄に太くて短いトゲが見られます。
樹高は6~15mほどで、幹の直径は50cmほどになります。
ココスヤシの花言葉は、「勝利」「成功」。
参照サイト
GKZ植物事典 ブラジルヤシ
トッコス爺の身近な花・虫・鳥 撮り ココスヤシ
大阪百樹 ブラジルヤシとヤタイヤシ
庭.com ココスヤシ育て方の基本を庭師が伝授
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