カラーは、オランダカイウ(阿蘭陀海芋)などとも呼ばれ、ミズバショウ(水芭蕉)のような白い花を咲かせます。南アフリカ原産のサトイモ科の多年草で、花びらのように見える白い漏斗状の仏炎苞の中に、細長く黄色い花序で小さな花をたくさん咲かせます。
ミズバショウににたカラー(オランダカイウ)の白い花
カラー(オランダカイウ)の白い花
カラー(calla、オランダカイウ)の花が咲いていました。
エチオピカなどとも呼ばれる、ミズバショウ(水芭蕉)ににた南アフリカ原産のサトイモ科の多年草です。
白い漏斗状の花びらに見えるのは、仏炎苞と呼ばれる花を包む葉が変形した器官で、苞に包まれた中に、細長い肉穂花序(ニクスイカジョ)になって、小さな花が咲きます。日本に自生するミズバショウやザゼンソウの仲間の花です。
形は違いますが、このブログで取り上げた、カラスビシャクやマムシグサもサトイモ科で同じような構造の花になります。(^_^)

たくさん咲くカラー
花は、葉と同じくらいの高さで、50cmくらいに伸びた花茎の先に1つ咲きます。
カラー(Calla)の名前は、花の形が修道女の襟(カラー)ににているとする説や、古代ギリシャ語の「カロス(美しい)」が語源だとする説などがあるようです。また、エチオピカの別名は、学名に由来するのでしょうか、エチオピアの国花にもなっています。
オランダカイウ(阿蘭陀海芋)という名前は、海外から渡来した芋で、江戸時代後期にオランダ船で持ち込まれたことに由来すると言われます。
なお、オランダカイウには、湿地型と畑地型があり、湿地型は江戸時代に、畑地性は大正時代に渡来したと言われます。
写真の花は、公民館の傾斜地に咲いていたもので、畑地型のようです。
花言葉は、「夢のように美しい」「乙女のしとやかさ」で、12月15日の誕生花で、切り花にもされるようです。
清楚な花の雰囲気をよくあらわしたいい花言葉だと思います。

ピンクの花
よく見かけるのは、白い花ですが、赤、オレンジ、黄、ピンク、白、紫など様々な色があるようです。
畑地型のカラーは、ヨーロッパやニュージーランドで改良が行われ、たくさんの品種が開発されているようです。
カラーの葉

オランダカイウの葉
オランダカイウの葉は、肉厚気味で光沢があり、20cmほどの大きさで形は矢尻形で長い葉柄があり、縁は全縁で波打っています。
地下には球茎があり、地面から葉柄を伸ばして叢生し、草丈は30~70cmになります。
カラーの基本情報・花言葉
カラー(オランダカイウ、阿蘭陀海芋)は、南アフリカで、日本へは江戸時代に渡来したサトイモ科オランダカイウ属の多年草です。
名前は、海外から渡来した芋で、江戸時代後期にオランダ船で持ち込まれたことに由来すると言われます。
カラーの名前は、花の形が修道女の襟(カラー)ににているとする説や古代ギリシャ語の「カロス(美しい)」が語源だとする説などがあるようです。
なお、カラーには、湿地型と畑地型があり、湿地性は江戸時代に、畑地性は大正時代の渡来したと言われます。
別名は、カイウ(海芋)、エチオピカ。エチオピカは学名に由来するとうですがエチオピアの国花となっています。
学名は、Zantedeschia aethiopica
英名は、Calla、Calla lily
花期は5〜8月で、漏斗状の仏炎苞に包まれて、細長い黄色い肉穂花序を咲かせ、花が終わると液果(果皮が肉質で液汁が多い実)をつけます。苞の色は、赤、オレンジ、黄、ピンク、白、紫など様々な種類があります。
葉は、肉厚気味で、光沢があります。形は20cmほどの矢尻形で長い葉柄があり、縁は波打っています。
地下には球茎があり、地面から葉柄を伸ばして、叢生し、草丈は30~70cmになります。
オランダカイウの花言葉は、「夢のように美しい」「乙女のしとやかさ」で、12月15日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia オランダカイウ属
植物写真鑑 オランダカイウ
Tam’s 素人植物図鑑 オランダカイウ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 オランダカイウ
花屋の輪郭 カラー
はなたま カラーの花言葉
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