冬まだ寒い2月半ばですが、黄色いナノハナ(菜の花)が咲いています。日当たりのいい道路沿いに鑑賞用に植えられたものや、畑に植えられたものなどで、たくさんの明るい花を咲かせていて、見るひとの心をウキウキとしてくれているようです。
冬に咲く黄色いナノハナ(菜の花)
ナノハナの花
ナノハナ(菜の花)は、アブラナ(油菜)、セイヨウアブラナ(西洋油菜)、カラシナ(芥子菜、辛子菜)などのアブラナ科の花に咲く黄色い花をさすようです。
1月中ごろから見かけましたが、2月半ばになって、たくさん咲き出したようです。
ナノハナは、菜が食べられる草を意味することから、「菜っ葉(ナッパ)の花」と呼ばれたことに由来し、お浸しや汁の具などにして食べられます。
また、アブラナは弥生時代に日本に渡来し、種子から油をとった菜とされ、セイヨウアブラナは明治時代初期に渡来したとのことです。カラシナ(芥子菜、辛子菜)は、種子から香辛料を採った菜とのことですが、いずれも黄色い花を咲かせます。
そして、それぞれに、いろんな品種があります。
最近は、広い花畑などで早春に見られるナノハナは、セイヨウアブラナが多いと言われます。
つぎの写真は、道路沿いに植えられたナノハナです。
こちらのナノハナは、昨日みかけたものですが、ずっと植えられているたくさんの黄色い花を見て、明るい気持ちになりました。
まだ雪が降る寒いこの時期、この道を行き来する人は、この花をみてウキウキした気持ちになっているだろうと思います。
こちらは、1月の半ば過ぎに、畑で咲いていたので撮らせていただきました。
種を蒔いて育てているのでしょう、たくさんの苗が密に育っています。この時は、まだツボミが多いようですが、たくさん咲く明るい花に圧倒される思いでした。
ナノハナの葉をみてみました。
少し縮じんだ感じですが、力強い葉をしています。
この葉の間から茎がのびて、その先に総状花序で十字状の花をたくさんつけます。
春を感じさせて、明るくしてくれる花、いいですね。
ナノハナの基本情報・花言葉
ナノハナ(菜の花)は、アブラナ科アブラナ属を総称しており、この名前は、菜が食べられる草を意味することから、「菜っ葉の花」と呼ばれたことに由来し、お浸しや汁の具などにして食べられます。
また、ナノハナは、アブラナ、セイヨウアブラナ、カラシナなどの別名とのことです。それぞれの野菜に原産地や日本への伝来は、以下のようになります。
アブラナ(油菜)は、種から油をとる菜であることに由来し、西アジアから北ヨーロッパの大麦畑に生えていた雑草が原種で、農耕文化と同時に移動したとされ、日本では弥生時代以降から利用されたと考えられています。
セイヨウアブラナ(西洋油菜)は、北ヨーロッパからシベリアの海岸地帯が原産で、日本へは明治時代初期に導入されたとされます。
カラシナ(芥子菜、辛子菜)は、種子を粉末にしてカラシ(香辛料)にすることからつけられたとされます。中央アジアが原産と云われ、日本へは弥生時代に伝来したとされ、河原の土手などに野生化しているようです。
ナノハナと呼ばれるものは、この3種類に分類されるようですが、鑑賞用のものはセイヨウアブラナが多いようです。
以下、セイヨウアブラナについて花のようすをかきます。
開花期は、2~5月ごろと言われます。葉の間から伸びた茎の先に、総状花序を出して、黄色の十字状の花をたくさんつけます。
果実は、細長いさや状の長角果で、種子から菜種油がとれます。
葉は、広い披針形ですが、 茎の下部につく葉は柄があって大きくなりますが、上部につく葉はつけ根の部分が茎を抱いてつきます。
草丈は、50~100cmになります。
最近は鑑賞用に栽培されることも多く、広い敷地などでに明るい黄色く咲く光景が見られます。
ナノハナの花言葉は、「快活」「明るさ」「豊かな財力」で、2月6日の花言葉です。
参照サイト
Wikipedia 菜の花 アブラナ セイヨウアブラナ カラシナ
季節の花 300 菜の花
花言葉-由来 菜の花