ナニワイバラは中国南部・台湾原産のつる性バラで、江戸時代に渡来。春に純白の一重咲きの花を咲かせ、直径5~8cm。葉は光沢のある3小葉の複葉で、耐寒・耐暑性が高く庭木や生垣に人気があります。
一重で白く咲くナニワイバラ(浪速茨、難波茨、Rosa laevigata)
ナニワイバラの白い花

ナニワイバラの白い花
近所のお宅で今年もきれいに咲いたナニワイバラ(浪速茨、難波茨、Rosa laevigata)です。
ナニワイバラは、中国南部・台湾原産のつる性バラで、
江戸時代(1700年ごろ)に渡来しました。
大阪の商人が日本に持ち込んだもので、
職人の間で呼ばれていたナニワイバラが名前の由来とされます。
ナニワノイバラ、チェロキー・ローズ、キンオウシ(金桜子)や
学名のローサ ラビカーータ(Rosa laevigata)などとも呼ばれます。
チェロキー・ローズは、アメリカの南東部に住んでいたチェロキー族の居住地近くにこの花がさいていたから、
キンオウシ(金桜子)は、実がこの名の生薬として利用されてきたことに由来します。
春に純白の一重咲きの花を咲かせ、
5枚の花びら を持ち、中心部には鮮やかな黄色の雄しべが広がります。
直径約 5~8cm の大きな花は、
シンプルながらも存在感があり、ほのかに甘い香りを放ちます。

たくさん咲く白いバラ
花は、一重の白で素朴ですが、
大きな花がたくさん咲いているので、
一目を引きます。
赤、ピンク、黄、紫などあらゆる色を見かけるバラですが、
ナニワイバラの、シンプルな白と黄の花が、
かえって人を引き付ける魅力があるように思います。
花言葉は、「清純な愛」「静かな愛と敬意」。
この花の清楚な姿からつけられたのでしょうか、
いい花言葉です。
ナニワイバラの葉

ナニワイバラの茎と葉
茎には大きなトゲがついていて、
あまり近寄りたくない感じです。
葉も光沢があり、綺麗ですが、
3枚のほぼ楕円形の小葉が一つになって、互生しています。
そして、葉の縁にも尖ったようば鋸歯がついています。
懸命に花を守ろうとしているのでしょうか、
このバラにもトゲがいっぱいついています。
ナニワイバラは、耐寒性、耐暑性が強く、よく生垣や庭木にされます。独自の道を行くような白い一重のバラ、独特の魅力を感じます。
ナニワイバラの基本情報・花言葉
ナニワイバラ(難波茨、難波茨)は、中国南部や台湾が原産のバラ科バラ属のツル性常緑低木で、
1700年ごろ(江戸時代)に渡来したとされます。
名前は、大阪の商人が日本に持ち込んだものを、
職人の間で呼ばれていたことに由来するとされます。
別名は、ナニワノイバラ、チェロキー・ローズ、キンオウシ(金桜子)
キンオウシは、実がキンオウシと呼ばれる生薬にされることに由来します。
学名は、Rosa laevigata
Rosaは、ギリシャ語のrhodon(バラ)に由来し、
laevigataは、ラテン語の「無毛の、平滑な」を意味し、葉が厚く、表面が滑らかで光沢があることに由来します。
英名は、 Cherokee Rose 、Snow-white Rose
Cherokeeは、アメリカ南東部に住んでいたチェロキー族を意味し、
彼らの居住地周辺で良く咲いていたことに由来します。
5~6月に、短枝の先に直径8~10cmの5弁で一重の白い花を咲かせます。
中心部の雄しべが黄色く、白と黄の対比がきれいで、微香がします。
葉は3枚の小葉からなる複葉で互生し、
ほぼ楕円形で光沢があり、縁に針状の鋸歯があります。
蕾、枝、葉など全体にトゲが多くついており、
樹高は5~6mになります。
花言葉は、「清純な愛」「静かな愛と敬意」。
参照サイト
都立薬用植物園 ナニワイバラ
GKZ 植物事典 ナニワイバラ
Flowers ナニワイバラ
Green Snap ナニワイバラの育て方
LOVEGREEN ナニワイバラの花言葉