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タケは日常生活のいろんな場面で使われてきましたが、常に鮮やかな緑を保ち強くてしなやかな特徴があり、縁起がいい多年草とされます。日本の主要なたけであるモウソウチク(孟宗竹)、ハチク(淡竹)、マダケ(真竹)の違いについてまとめました。
強くてしなやかで縁起がいいタケ(竹)、その種類と違い
縁起がいいとされる竹
タケ(竹)は縁起物と考えられ、門松などに使われます。
また、慶事のシンボルとされる「松竹梅」の一つとしても知られていますが、
こちらは中国に起源があります。
この三種類は、冬の寒い時期に元気な姿を見せる植物として、
歳寒三友(サイカンノサンユウ)と呼ばれ、
中国において宋時代(960~1279年ごろ)ごろから、画題としてよく取り上げられましたが、
それが日本に伝わり、松竹梅として定着したと言われます。
このなかで、タケは地下茎を四方にのばして、新芽を出して増え、
真っ直ぐ上に向かって伸び、寒い冬にも元気に育つ様子から子孫繁栄の象徴とも考えられてきました。
竹は、イネ科の常緑性で、茎(稈)が木質化して樹のように大きくなりますが、
草本的な特徴を持つため、多年草に分類されています。
漢字の竹は、葉の姿に基づく象形文字と言われますが、
語源は、高いを意味する「タ」と木の古語である「ケ」から作られたとする説や、
高く伸びる意味の「丈(タケ)」に由来するとする説、などいろんな説があります。
地下茎を広く伸ばして、あちこちからタケノコとして芽を出して増え、
短時間に成長して10~20mほどになりますが、
生まれたてのタケノコにつけていた皮は、成長とともに脱落します。
仲間のササ(笹)は、長く皮をつけ続けるものが多く、この点で異なります。
また、強い繊維が長さ方向に並んでいるため、しなやかで折れにくい性質がありますが、
縦方向には割れやすい性質を持っています。
主な竹の種類と違い
日本で代表的な竹に、モウソウチク(孟宗竹)、ハチク(淡竹)、マダケ(真竹)があります。
ここでは、この3種類についてそれぞれの特徴や違いをみてみます。
モウソウチク(孟宗竹)
名前は、寒い日に母親のためにタケノコを掘りにいった孟宗と呼ばれる人物にちなんでつけられたと言われます。
3種類の中で、最も太く、節間が小さく、大きく美味しいタケノコができるのがモウソウチク(孟宗竹)で、
太さは8~20cm 高さは10~20m ほどになります。
また、節に一本の輪状の線が入っていますが、他の2種類は2本の線であり、この点も違います。
市販されているタケノコの多くは、モウソウチクですが、
皮に有無毛だつき、黒い斑点が見られます。
日本へは江戸時代に渡来したとされ、函館以南に分布しているとされます。
材質としては、密度や脆さの点でマダケに劣るとされますが、
花器、ザル、カゴなどのほか、かつては農業資材や建築資材などに使われてきました。
( 竹馬や水鉄砲にするには太すぎると思います。)
ハチク(淡竹)
名前は、表面が淡い緑いろであることや味がたんぱくであることに由来すると言われます。
別名は、アワダケ、クレダケ(呉竹)。
ハチクは細かく割りやすいため、チャセン(茶筅)につかわれてきました。
太さは3~10cmほど 高さは10~15mほどで、節間は60~70cmほどになります。
表面は白くなることが多く、
タケノコの皮の表面に斑点がみられません。
きれいな写真でなくて恐縮ですが、
ハチクの枝の第一関節を切った写真です。
ご覧のように、空洞が見られず、つまっています。
マダケには空洞があるので、これで両者を見分けることができます。
マダケ(真竹)
名前は、「真の竹」という意味があり、用途が広く普遍的な竹であることに由来しています。
材質が一番優れているため竹細工の材料としてよく使われてきました。
別名は、タケ、ニガタケ(苦竹)。
太さは5~15cm 高さは10~20m 節間の長さは80~100cmほどで、
節には写真のように、
上の黒っぽい線と、下の白い線の2重の線が見られます。
また、マダケのタケノコの皮には、モウソウチクとよくにた黒い斑点がつきます。
そして、マダケの枝の第一関節には、中空になっており、
ハチクと区別することができます。
モウソウチク、ハチク、マダケの違い
日本の主要な3種類のタケの違いを一覧表にまとめます。
モウソウチク(孟宗竹)は太く、節間が短く、節の輪が一つである特徴があり、
ハチク(淡竹)とマダケ(真竹)はよくにていますが、
枝の第一関節が中実か中空かや、タケノコの皮の斑点の有無に違いがあります。
モウソウチク | ハチク | マダケ | |
節の輪の数 | 一輪 | 二輪 | 二輪 |
枝の第一関節切断面 | 中実 | 中実 | 中空 |
皮の斑点 | 有り | 無し | 有り |
太さ(cm) | 8~20 | 3~10 | 5~15 |
節間の長さ(cm) | 20~25 | 60~70 | 80~100 |
タケの基本情報・花言葉
タケ(竹)は、アジアの温帯・熱帯地域に多く分布するイネ科イネ亜科に属する常緑性の多年草で、茎(稈)が木質化するものの総称です。
タケの種類は世界で600~1200種、日本では150~600種といわれます。
竹は葉の姿にもとづく象形文字で、
タケの語源は、高いを意味する「タ」と木の古語である「ケ」から作られたとする説や、
高く伸びることから、「丈(タケ)」に由来するとする説、
タケノコの成長が早いことから「長生う(タケオウ)」などと呼ばれていたものが変化したとする説など、諸説あります。
学名は、Bambuseae Kunth ex Dumort.
英名は、Bamboo
竹類の開花周期は60~120年ほどと長く、花が咲いたあとに枯しますが、咲く季節は4~5月ごろになります。
ちなみに、モウソウチクの開花周期は70年ほど、ハチクやマダケは120年くらいと言われます。
一般的にタケは数十cmの深さで伸びた地下茎でふえ、地下茎からタケノコ(筍)が伸びることによってふえ、
煮物などにして食べられます。
また、タケノコは、最初は皮に包まれますが、時間が経過すると剥がれ落ち、勢いよく育ちます。
竹の茎はカン(稈)と呼ばれ、間隔をおいて節があり、中空となっているのが特徴で、
しなやかで折れにくいことで知られており、
網カゴなどの実用品から、いろんな竹細工、尺八などの楽器などいろんな形で利用されます。
日本で身近で知られているタケは、モウソウチク(孟宗竹)、ハチク(淡竹)、マダケ(真竹)の3種類で、
モウソウチクは江戸時代中期以降に伝来したとされますが、
ハチク、マダケは有史以前に渡来したとされます。
それぞれの特徴の違いは、「バンクラ! 竹細工Channel 竹の見分け方」で詳しく述べられています。
この三種類意外に、ホテイチク、キッコウチク、ホウライチクなどいろんな種類がります。
タケの花言葉は、「節度」「節度ある」で、1月2日の誕生花です。
この花言葉は、竹に節があることからつけられたと言われます。
参照サイト
改訂新版 世界大百科事典 「タケ」の意味・わかりやすい解説
林野庁 主な竹の種類 身近で不思議なタケの生態に迫る 竹の利活用推進に向けて
柄杓師 三原啓司 竹の種類
Youtube バンクラ! 竹細工Channel 竹の見分け方
花言葉-由来 竹の花言葉
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