ベニバナボロギクは、アフリカ原産のキク科の一年草で、8~10月ごろに、茎の先に先端が紅赤色の筒状の頭状花を咲かせます。花が終わった後には、綿毛をつけ、種を散布します。草丈は30~70cmほどで、枝分かれした茎に、羽状に裂けた葉を互生します。
ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)の紅赤色の花と綿毛
ベニバナボロギクの花
道路を走っていて、赤いものが目に入ったので、何かと思って近づいてみるとベニバナボロギクでした。
以前、ダンドボロギクや近縁種について書いた時、よくにた花としてこの花を知ったのですが、
実物を見るのは今回が初めてでした。(^_^)
探していたものが見つかったので、少しうれしくなりました。
ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)は、アフリカ原産のキク科の一年草で、
写真のように花らしくない花を咲かせます。
日本へは第二次世界大戦後に帰化したとされますが、
荒地や森林が伐採された後に、他の笏物に先駆けて生える先駆(パイオニア)植物です。
花言葉は、「大切なのは外見より中身」だそうです。
こうありたいと思う花言葉ですが、何故つけられたのかの理由はよくわかりません。
おわかりの方おられましたら、お教えください。(^ ^;)
長さが20mmほどの花で、先端だけが紅赤色になっており、たくさんの花がついています。
花の形は、先日書いたシオンと同じ頭状花ですが、普通周囲につく花びらのような舌状花はついていません、
花はこのように地味なので、後に述べるように綿毛をつけるので、
そちらの方が目立つかもしれません。
名前はキク科の植物で、花の先が紅赤色のキク科の花で、
綿毛がボロキレのようだとしてつけられたという説や、
綿毛などの様子がサワギクににていて、その別名がボロギクであることに由来するという説があります。
花は下向きにつくと言われますが、
必ずしもすべて下を向くのではなく、上を向いているものも見られます。
見た所では、ツボミは下を向いてつき、花が咲くにしたがって上をむくように感じました。
花が終わって、綿毛に変化している様子も見られました。
この写真は、たくさん集まったていた筒状花がバラバラになりかけているところのようです。
先端は紅赤色になっていますが、広がって綿毛になりつつあります。
こちらはほぼ完成した綿毛になっているようですが、
根元に実がついており、風によって種を散布するのだろうと思います。
ベニバナボロギクの茎や葉
こちらが。ベニバナボロギクの茎です。
途中で何本も枝が出ており、葉が互生しているのがわかるかと思います。
茎は赤紫色を帯びるとのことですが、こちらでは緑のままのようです。(^ ^;)
環境や成長段階で変化するのかもしれませんが、よくわかりません。
こちらは小さな苗ですが、葉の形がよくわかります。
写真のように、茎の下部の葉は羽状に裂けており、先端近くの葉は楕円状で、鋸歯が見られます。
すこし変わった葉なのでわかりやすそうですね。
ベニバナボロギクの新芽や葉は、柔らかくてクセがなく、人が食べることもできるようです。
家畜などのエサにもされるようですが、一度試してみてもいいかもしれませんね。
ベニバナボロギクの基本情報・花言葉
ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)は、アフリカ原産で、本州以南に分布するキク科ベニバナボロギク属の一年草です。
日本へな第二次世界大戦後に帰化が確認された、先駆(パイオニア)植物です。
名前は、紅いろの花を咲かせるボロギクの意味でつけられました。
ここで、ボロギクは、綿毛の様子がボロ布のようだとする説や、
綿毛の様子がにているサワギクの別名であることに由来する説があります。
学名は、Crassocephalum crepidioides
英名は、thickhead,、fireweed
花期は8~10月で、茎の先に長さ10mmほどの頭状花をつけますが、
頭状花は筒状花だけからなり、先端が紅赤色になります。
果実は痩果で、13mmほどの長さの綿毛がつきます。
葉は茎に互生し、長さ5~15cm 幅1~8cmの楕円形~倒披針形で、両面にまばらに毛が見られます。
茎の下部の葉は羽状に裂けており、上部の葉には粗い鋸歯があります。
茎は直立して枝分かれし、赤紫色を帯びます。
草丈は30~70cmほどになります。
新芽や葉は柔らかくてクセが無いので、食用にすることもでき、家畜などのエサにもされているようです。
ベニバナボロギクの花言葉は、「大切なのは外見より中身」。
参照サイト・書籍
Wikipedia ベニバナボロギク
EVERGREEN ベニバナボロギク
お花の写真集 ベニバナボロギク
門田裕一監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」
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