ブラシノキ(花槙、金宝樹)は、5~6月に、長く赤い雄しべの花を穂状花序でつけ、ブラシのような赤い花を咲かせるオーストラリア原産の常緑小高木です。別名の花槙は、葉が槙ににていて花が咲くため、金宝樹はきれいな花が咲き宝のようだとしてつけられました。
ブラシノキ(花槙、金宝樹)に咲く赤い花
ブラシノキの赤い花
ブラシノキに、独特の形の赤い花が咲いていました。
名前は、花を見ただけでわかりますが、花がビンを洗うブラシのようだとしてつけられました。
ブラシの長さは10cmほどの赤くて綺麗な花ですが、赤く伸びたブラシに見えるのは、雄しべで、その先に黄色い胞子嚢がついています。
花びらは小さく、雄しべに隠れています。
別名は、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)、カリステモン。
ハナマキは、花が咲き葉が槙の葉ににていることに由来し、
キンポウジュは花が咲く様子が輝く宝のようだとしてつけられたと言われます。
カリステモン(Callistemon)は、ギリシア語の「kallos(美しい)」と「stemon(おしべ)」が語源で、
長くきれいなおしべに由来すると言われます。
花期は5~6月と言われますが、撮ったのは6月2日だったのですが、最盛期は過ぎていたようです。
何とかまだ花の形をしていますが、先のほうの雄しべは落下しているようです。
ブラシノキは、花の先に葉が出てくるのが特徴と言われますが、たしかに先端に葉がついているのが見られます。
花が落ちた後の枝には、後でのべるように、小さな実がたくさんつきます。
ブラシノキがきれいに咲くと、つぎの写真のよう姿になります。
ボトリブラシのような花
まさにブラシという形容がピッタリな花だと思いますね。
花言葉は、「恋の炎」「はかない恋」で、5月19日の誕生花です。
「恋の炎」は、花のイメージにピッタリだと思います。「はかない恋」はどういういわれなんでしょう?
ブラシノキのツボミや実
こちらは、素材サイトから借用したブラシノキのツボミです。
たくさんの小さなツボミを連なってついて、垂れ下がっています。
この小さなツボミから、よくこの長い雄しべを出すものだと思いますが、
たくさんついているので、ブラシにようになるのもう頷づけますね。(*^m^*)
こに写真からは、開花した花がついている様子がわかるかと思います。
右側の花の先端付近で、茎についた花びらと思われる緑の部分から、たくさんの赤い雄しべが伸びているのがわかります。
密についたたくさんのツボミからこのように花が咲くので、ブラシのように見えるということのようです。
つぎの写真は、花が終わったあとについた実です。
ブラシノキの果実は蒴果で、枝にたくさんつけて数年そのまま残り、翌年はその先に花をつけ、時間をかけて熟すそうです。
中には粉状の種が入っており、原産地のオーストラリアでは、火事にあうと割れ、種を放出して増えるといわれます。
変わった花を咲かせるブラシノキですが、実も変わっているようですね。
ブラシノキの基本情報・花言葉
ブラシノキは、オーストラリア原産で、鑑賞用に栽培されるフトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木です。
日本へは明治中期以降に渡来したと言われ、暖かい地方で植えられています。
名前は、花がビンを洗うブラシににていることからブラシノキと名づけられました。
別名は、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)、カリステモン。
ハナマキは葉が槙の葉ににていることに由来し、
キンポウジュは花が咲く様子が輝く宝のようだとして命名され、
カリステモンは学名になります。
学名は、Callistemon speciosus
英名は、Bottlebrush
Callistemon(カリステモン)は、ギリシア語の「kallos(美しい)」と「stemon(おしべ)」が語源で、
長くきれいなおしべに由来すると言われます。
花期は5~6月で、花びらが小さく雄しべが長く赤い花を10cmほどの長さの穂状花序で咲かせ、ブラシのように見えます。
果実は蒴果で、枝にたくさんつけて数年残り、翌年はその先に花をつけ、時間をかけて熟します。
中には粉状の種が入っており、火事にあうと割れて種を放出するといわれます。
葉は硬くて細長く、長さ3~7cm 幅1cmほどで、枝に互生します。
花言葉は、「恋の炎」「はかない恋」で、5月19日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ブラシノキ
季節の花300 ブラシの木
庭木図鑑 樹木ペディア ブラシノキ
花言葉-由来 ブラシンキ