エビネの花期は4~5月で、30cmほどの花茎を伸長させ、総状花序で花をつけます。花は上部の茶色い萼片や側花弁と、下部の唇弁からなる特有の形をしています。かつては自生していましたが、今は準絶滅危惧種になっており、いろんな開発品種が栽培されています。
エビネは蘭の仲間の花で、根茎は海老のような形をしています
エビネの花
近所のお宅でエビネ(海老根)の花がさいていたので、撮らせていただきました。
エビネは、地上の茎の一部が肥大化して2cmほどの球状になった偽鱗茎(バルブ)が10個前後連らなり、その姿からエビネ(海老根)と名づけられました。
花言葉は、「謙虚」「謙虚な恋」。きれいな花ですが、控えめで落ち着いた感じがするとして、つけられたとのことです。
花は直径1~2㎝程度で、上部の茶色い萼片や側花弁と、そのしたについた白い唇弁から構成されています。
いかにもランの花という感じの花ですが、花の構造の詳細は「ガーデニングの図鑑」に詳しく解説されています。
以前は山野の落葉広葉樹の下などの落ち葉が積もった土地などに自生していたようですが、最近は減少しており、準絶滅危惧種に指定されています。
ただ、栽培品種が各種開発されており、唇弁の色が白、黄色、ピンク、赤、紫、緑などたくさんの種類があるようです。
花全体はつぎの写真のようになります。
こちらの庭は、周りに樹々が生えており、半日陰ですが、元気に育っているようです。
葉の間から30cmほどに伸びた花茎の先に、花柄をもった花が並んでつく総状花序で20個ほどのたくさんの花が咲を咲かせていいます。
派手さがなく、清楚な感じがする花だと思いますが、どうでしょう。
エビネの葉
こちらのエビネの葉は、写真のように地面から3~4枚出ています。
長楕円形から倒卵状披針形で、長さ12~16㎝ 幅1.5~2㎝の大きさで先は尖り、縦方向に入った葉脈は皺のように見えます。
山では残念ながらエビネを見ることはないのですが、清楚できれいな花は、育ててみたい花の一つだと思います。
エビネの基本情報・花言葉
エビネ(海老根)は、中国の江蘇省、貴州省、朝鮮半島南部や日本の北海道西南部から沖縄に分布する、ラン科エビネ属の多年草です。
昔は各地の低山で見られ、落葉広葉樹林の落ち葉が積もった土地に群生していましたが、現在は準絶滅危惧種に指定されています。
いまはいろんな栽培品種が開発され、販売されています。
名前は、地中にできる球根のような偽鱗茎(バルブ)が10個前後連らなっており、エビの背のように見えることに由来します。
別名は、ジエビネ、ヤブエビネ。
学名は、Calanthe discolor
花期は4~5月で、株から高さ30~40cmの花茎を伸長させ、総状花序で20個ほどのたくさんの花をほぼ横向きにつけます。
ガク片は狭卵形、側花弁は倒卵状披針形で、共に先が尖ります。
唇弁は三つに裂け、左右の裂片が広くなります。
また、中央の裂片には縦に3本の隆起線があり、先は板状に立ち上がります。
葉は2~3枚つき、長楕円形から倒卵状披針形で先は尖り、縦に5本の葉脈が見られます。
根茎は広卵状~球状で大きさは約2cmほどで、古い茎は10年以上も残り、10個ほど連らなることがあります。
エビネの花言葉は、「謙虚」「謙虚な恋」で、3月28日、4月26日、5月27日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia エビネ
ガーデニングの図鑑 エビネの育て方
みんなの趣味の園芸 エビネ
花言葉-由来 エビネ