ハクモクレン(白木蓮)の白く大きな花が、上を向きに咲く姿は、人の心を引き付けます。ハス(蓮)の花ににた白い花が咲く木として、ハクモクレンと名づけられたモクレン科の落葉高木です。中国南部が原産とされ、校庭、公園、お寺などでよく見かけます。
白い大きな花が上向きに咲くハクモクレン(白木蓮)
道路沿いに植えられたハクモクレン(白木蓮)に、白い花が咲いています。
10m近くある大きな樹の枝に咲いた、たくさんの大きな花は、華やかで人の目をひきつけます。
葉が落ちたままの樹に、直径 10 ~16 cmの大きな両性花を、上向きに咲かせています。花被片は9枚で、3枚ずつ3輪につきますが、狭倒卵形で、白い色をしています。なかには、基部がピンク色を帯びたものも見られるようです。
ハクモクレンはモクレン科の落葉広葉樹で、白い花を咲かせますが、紫色の花が咲くモクレンは、少し遅れて咲きます。ハクモクレンもモクレンも、出身は中国で、色は違うけど同じような形の花を咲かせ、どちらもきれいだと思います。
つぎの写真は、少し前に見かけたまだ3mくらいの樹で咲きかけたハクモクレンです。
通りかかった畑の隅に植えられていました。去年は気が付かなかったのですが、花が咲いて何の樹かわかりました。(^ ^;)
小さな樹なのですが、たくさんの茶色いツボミから、白い花が飛び出すように出てくる様子が見られました。咲いた花はもちろんきれいですが、ツボミから花に変化する姿も楽しく、いいものだと思います。
2月のハクモクレンの冬芽も撮っていました。その時は、何の樹かよくわからなかったのですが、花が咲いてわかりました。茶色い皮で包んで、しっかりと花芽を守っているようです。
寒い時期にしっかりと準備をしてきたので、3月になって、大きくきれいな花を咲かせたんだと思います。
ハクモクレンの基本情報・花言葉
ハクモクレン(白木蓮)は、中国中部原産で、日本では公園樹、街路樹、校庭や庭木などに植えられる、モクレン科モクレン属の落葉高木です。
名前は、花がハス(蓮)の花にた白い花で、樹に咲くことからハクモクレン(白木蓮)とされました。
学名は、Magnolia denudata
英名は、lilytree
花期は2~4月で、葉が出る前に直径 10 ~16 cmの両性花を、上向きに咲かせます。花被片は狭倒卵形、白い色をしていますが基部がピンク色を帯びたものも見られます。萼片と花弁は分化せず、9枚が3枚ずつ3輪につきます。
葉は互生し、先端に近いほうが幅広くなる特徴があります。葉の形は、倒卵形から楕円状卵形で長さ 6 ~15cm 幅 6 ~10 cmになり、縁は全縁になります。
樹高は5~15mで、胸高直径は20~30cmになり、樹皮は、灰白色で平滑。
花言葉は、「自然への愛」「崇高」「持続性」で、1月8日、2月19日、5月7日、7月4日の誕生花です。
参照サイト
LOVEGREEN コブシ、モクレン、ハクモクレン
花言葉-由来 モクレン
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