セイタカアワダチソウ( 背高泡立草)は、北アメリカ原産で、日本全国に分布するキク科の多年草です。日本へは、観賞用として移入されましたが、今は野生化しています。花期は8~11月で、茎の先端に大きな花序で、黄色の頭花をたくさんつけます。
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)の黄色い花
セイタカアワダチソウの花
通りかかった空き地に、セイタカアワダチソウの黄色い花が咲いていました。
北アメリカが原産で、観賞用に持ってこられたようですが、今は全国で野生化しています。
ブタクサと同様に花粉症の原因と思われていることが多いようですが、セイタカアワダチソウのは虫媒花で、花粉はほとんど飛散しないとのことです。
ただ、繁殖力がつよく、日本の在来種のススキなどが駆逐されたことなどからのようですが、
外来生物法により要注意外来生物に指定され、
日本生態学会によって日本の侵略的生物ワースト100にも入れられています。 (◎_◎;)
セイタカアワダチソウは地下茎を伸ばして増えるとともに、種をつけて増えるとともに、
アレロパレシー効果で、他の植物を抑制する成分をだすことなどから強い繁殖力を持っているようです。
花は8~11月ころに咲き、茎の先端に長さ10〜50cmの円錐花序をだして、
写真のような、直径約6mmの黄色い頭状花序を枝の上側にたくさんつけます。
先入観があるためもあるのか、花は評価されていないようにと思いますが、全体は大きな花で見映えがします。
花言葉は、「元気」「生命力」「唯我独尊」で、10/1、11/2の誕生花です。
繁殖力が強く、他の植物を押しのけて増えることからつけられたようですね。
少し離れてみると、茎は枝分かれせずにまっすぐのびていて、花序は先端だけについています。
地下茎が伸びて、そこから茎をだし群生するとのことですがここでは密生していません、これから増えるのでしょうか。
12月中旬になると、次のように綿毛のような実をつけていました。
花が終わった後に、そのまま実をつけているように見えます。
花が終わったあとの実(痩果)は長さ1mmほどで、たくさんの細毛がついています。
いかにも繁殖力がありそうな感じがします。
名前の「アワダチソウ」は、写真のように、この様子が泡だっているように見えることに由来するようです。(^_^)
セイタカアワダチソウの葉と茎
こちらは、近くで見た葉と茎です。
葉は互生し、長さ6〜13cmの披針形で、先はとがっています。
また、鋸歯はほとんどなく、厚く短毛があってざらつきます。
近縁種にオオアワダチソウがありますが、花期が7~9月で、葉に鋸歯がある、などの点で、セイタカアワダチソウとは異なります。
サイタカアワダチソウの基本情報・花言葉
セイタカアワダチソウ( 背高泡立草)は、北アメリカ原産で、日本全国に分布するキク科アキノキリンソウ属の多年草です。
日本へは、観賞用として移入されましたが、今は野生化しています。
名前の「セイタカ」は草丈が高いことから、
「アワダチ」は実になった時に綿毛がふわふわとしたようすを泡に見立てたことに由来するとのことです。
別名は、代萩’(ダイハギ)。茎を乾燥したものが萩の代用としてすだれなどに利用されることに由来するとのことです。
他に、ゴールデンロッド、セイタカアキノキリンソウ(背高秋の麒麟草)。
学名は、Solidago canadensis var. scabra または Solidago altissima
英名は、Tall goldenrod
花期は8~11月で、茎の先端に長さ10〜50cmの円錐花序をだし、直径約6mmの黄色の頭花を枝の上側にたくさんつけます。
舌状花は雌性で、舌状部は細くて小さく、長さ4mmほどになります。
葉は密接して互生し、長さ6〜13cmの披針形で、先はとがります。鋸歯は明瞭でなく、葉質は厚くて短毛がありざらつきます。
草丈は普通1 ~2.5mですが、良く肥えた土地では3.5 ~4.5m程度にもなると言われます。
また、茎は、下部ではほとんど枝分かれがなく、上部で花を付ける枝をたくさん出します。
アレロパレシー効果を持ち、地下茎を伸ばして良く増え、大きな群落を作りますが、
外来生物法により要注意外来生物に指定され、日本生態学会によって日本の侵略的生物ワースト100に入れられています。
ただ、花は虫媒花であり、ブタクサとは違って花粉症の原因となることはないと考えられているようです。
アトピー性皮膚炎を改善する効果があるとして薬草風呂に使われることがあるとのことです。
近縁種にオオアワダチソウがありますが、花期が7~9月で、葉に鋸歯がある、などの点で、セイタカアワダチソウとは異なります。
セイタカアワダチソウの花言葉は、「元気」「生命力」「唯我独尊」で、10/1、11/2の誕生花です。
生命力がつよいことをよく表していると思いますね。
参照サイト
Wikipedia セイタカアワダチソウ 日本の侵略的外来種ワースト100 アレロパロシー オオアワダチソウ
平塚市博物館 アワダチソウの名前の由来
国立環境研究所 侵入生物データベース セイタカアワダチソウ
Chills Laboratory セイタカアワダチソウ
林 弥栄監修 山と渓谷社 「野に咲く花」