水辺で黄色く咲くオグルマ(小車)

オグルマ

オグルマは日本・朝鮮・中国・ロシア・モンゴルなどが原産のキク科多年草で、湿地や川岸に自生します。7〜10月に黄色い頭状花で、筒状花と舌状花からなる直径3〜4cmの花を咲かせます。草丈は20〜60cmで、葉は広披針形で互生し茎を抱くようにつきます。

水辺で黄色く咲くオグルマ(小車)

 オグルマの花

水辺で咲くキク科のオグルマ(大阪公立大学附属植物園)

水辺で咲くキク科のオグルマ(大阪公立大学附属植物園)

8月19日に、大阪公立大学附属植物園を訪問しました。

一角に池があり、水辺を好むアサザや、サイコクヒメコウホネマツカサススキなどが、花を咲かせていました。

その近くに咲いていたのが、写真のオグルマ(小車)で、7~10月が花期で、真夏から秋に咲く花です。

東アジアから北アジアや、日本全土に分布するようですが、身近に池や沼などがないからでしょう、残念ながら見たことのない花です。

名前は、放射状に広がる舌状花の並びが、小さな車輪(小車)を思わせるとして名づけられたとのこと。

別名は、「ノグルマ」や「キツネノタバコ」など。

かたまって咲くオグルマ

かたまって咲くオグルマ

1mぐらいでしょうか、長く伸びた茎が上の方で枝分かれし、それぞれの先に、キク科特有の頭状花を咲かせています。

たくさん枝分かれし、それぞれに花をさかせているので、賑やかです。

花の直径は4cm程で黄色い花、ご覧のように、中心部に筒状花がたくさん付き、周囲にたくさんの舌状花がとり囲んでいます。

舌状花は30~70個つくといわれ、先端は浅く3裂しています(恐縮です、写真ではよくわかりません。)。

花言葉は「清楚」

放射状に端正に広がる小車状の可憐な黄色い花姿に由来するといわれます。

オグルマの葉、茎

オグルマの葉、茎

オグルマの葉、茎

茎につく葉は互生し、長さ5~10cm 幅1cm~3cmほど、長楕円形から披針状長楕円形で、先端は尖っています。

葉の縁には、低い鋸歯がみられ、葉柄はなく基部は円形で細くなって茎を半ば抱き込みます。

葉質は柔らかく、裏面の脈が隆起して白色の伏毛が密生します。

若い時期に根元につく、根出葉(根生葉)や茎の下部の葉は、花が咲くころには枯れます。

根茎は発達しておらず、根から不定芽を出したり地下茎で横に広がったりして群生します

草丈は20~60cmほどになります。

夏から秋にかけて水辺で育つキク科の黄色い花、何となく懐かしく親しみのある花だと感じます。

オグルマの基本情報・花言葉

原産地、分類、特徴

オグルマ(小車)は、日本(北海道、本州、四国、九州)をはじめ、朝鮮半島、中国大陸、ロシア(ウスリー、アムール)、モンゴルなどの東アジアから北アジアにかけて広く分布する在来種です。

日当たりの良い湿地や田の畔、川岸、湿った草地などの水分が豊富な場所を好み、群生します。
なお、広義の基準亜種であるカラフトオグルマは、ヨーロッパから極東ロシアにいたるユーラシア大陸に広く分布しています。

キク目キク科オグルマ属(Inula)に属する越年草または多年草で、APG IV分類体系では、植物界、被子植物、真正双子葉類、キク類、キク目、キク科、キク亜科、オグルマ属に位置づけられます。

夏から秋(7~10月)にかけて茎の上部が枝分かれして、鮮やかな黄色の頭状花序を咲かせます。地下茎や根から出る不定芽によって横に広がり繁殖する性質を持っています。

名前について

和名である「オグルマ」は漢字で「小車」と書きます。端正に整った黄色の頭状花序から放射状に広がる舌状花の並びが、小さな車輪(小車)を思わせることに由来しています。

別名は、「ノグルマ」や「キツネノタバコ」など。中国名や生薬名として、旋覆花(センフクカ)と呼ばれます。
なお、基準亜種であるカラフトオグルマの別名には「ヨウシュオグルマ」「マンシュウオグルマ」「ツイミオグルマ」などがあります。

学名は、 Inula britannica L. subsp. japonica (Thunb.) Kitam.

Inulaは、古代ラテン語でオオグルマ(同属の近縁種)を意味する inulaに由来します。古代ギリシャ語で「浄化する・排出する」を意味する「ináō (ἰνάω)」や、ギリシャ神話の美女ヘレン(Helenê)にちなむ植物名「elenion」が語源であるとも言われています。

britannicaは、「英国の」を意味しますが、古代ローマなどで薬草として用いられていた植物名「Herba Britannica(ヘルバ・ブリタニカ)」に由来すると言われます。

亜種名の japonica は「日本の」を意味し、(Thunb.)は、日本の植物を多く研究したカール・ペーテル・ツンベルク(Thunberg)に由来します。また、Kitam.は、学名を現在の形にした日本の植物学者 北村四郎氏を意味します。

英名は、不明です。

花期は、7~10月

頭花(花序全体)の直径は3~4cmで、色は鮮やかな黄色で、キク科植物特有の頭状花序(多数の小さな花が集まった構造)になっています。

外側には1列に並んだ雌性の「舌状花」があり、先端は浅く3裂しています。中央部には多数の両性(雌しべと雄しべの両方を持つ)の「筒状花」が集まっており、筒部の先端は5裂しています。

なお、園芸品種として舌状花が八重咲きになる「ヤエオグルマ」も存在します。

実は長さ約1mmの痩果(ソウカ)で、果実頂部につく冠毛(綿毛)は白色で長さ約5mmです。

痩果には10本の肋(ウネ)があり、表面に毛が生えています。長めの白い冠毛を持つため、風を受けて種子が遠くへ飛散しやすい仕組みとなっています。

葉、茎

茎につく葉(茎葉)は互生し、長さ5~10cm 幅1cm~3cmほどで、茎の中部の葉が最も大きくなります。

形は長楕円形から披針状長楕円形(広披針形~楕円形)で、先端は尖り(鋭頭)低い歯状の鋸歯(点状鋸歯)がみられ、基部は円形で細くなって茎を半ば抱き込みます。
葉質は柔らかく、裏面の脈が隆起して白色の伏毛が密生します。

株元から出る大きな根出葉(根生葉)および茎の下部の葉は、開花期には枯れます。

茎は緑色で直立し、上部で分枝します。表面にはまばらに白い軟毛が生えており、茎がやや細いため倒れやすい性質があります。

地下に根茎は形成せず、根から不定芽を出したり地下茎で横に広がったりして群生します。草丈は20~60cmほどになります。

栽培上の注意点

栽培方法を書いた資料はみあたりませんが、

日当たりの良い湿地、川岸、田んぼの畔、湿った草地などに自生する植物であるため、日当たりと十分な湿気が確保できる環境が適していると考えられます。

また、乾燥を避けて湿潤な土壌環境を保つことや、風で倒れないよう配慮することが大切と思われます。

花言葉、誕生花

花言葉は「清楚」

放射状に端正に広がる小車状の可憐な黄色い花姿に由来すると考えられます。

誕生花は不明

参照サイト

Wikipedia オグルマ

三河の植物観察 オグルマ 小車

庭木図鑑 樹木ペディア オグルマ

Flower Library  オグルマ

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