キバナコスモス(黄花秋桜)の黄やオレンジの花、コスモスとの違い

2022年8月24日

キバナコスモス(黄花秋桜)は、6~10月ごろに咲くキク科の花で、コスモスによくにた黄色やオレンジの花を咲かせます。日本へは大正時代の初めに渡来しましたが、繁殖力が強く、野生化が進んでいると言われます。ここでは、コスモスとの違いについても書きました。

キバナコスモス(黄花秋桜)の黄やオレンジの花、コスモスとの違い

キバナコスモスの花

キバナコスモスの花

8月のいま、あちこちでキバナコスモス(黄花秋桜)の花が咲いています。

キバナコスモスは、キシコ原産のキク科コスモス属の一年草の外来種で、コスモスににていますが、

開花時期はコスモスより早く、6月ごろから咲き始める黄色やオレンジの花で、コスモスとは葉に違いがあります。

繁殖力が強く野生化が進んでおり、暑い夏にも力強く咲き、野生化することから、花言葉は「野性的な美しさ」とつけられています。

花は、キク科特有の頭状花で、中心部の筒状花と、周辺についた8枚の舌状花からなり、

長く伸びた花茎の先端に、1個づつ咲きます。

よくにたコスモスは、明治時代に渡来しましたが、キバナコスモスは少し遅れて大正時代に移入されました。

どちらもメキシコの出身ですが、花の色、開花時期、葉の形などが違います。

そして、原産地のメキシコでは、キバナコスモスはコスモスに較べて標高の低いところに分布しているようです。

以前、特定外来生物とされているオオキンケイギク(大金鶏菊)ににている花として、記事にしましたが、今回はより詳細に書きました。

道路沿いに咲くキバナコスモス

こちらは、道路沿いのガードレールにそって咲くキバナコスモスです。

他の草木も茂っている場所ですが、野生化し、負けずに育ち、増えているようです。

キバナコスモスの葉と茎

キバナコスモスの花と葉

こちらは、別の場所で撮ったものですが、2~3回羽状複葉と呼ばれる形の葉で、茎に対生しており、

このようにたくさん重なるようについています。

キバナコスモスとコスモスの違い

つぎの写真は、昨年の9月にとったコスモスの花です。

コスモスの花と葉

花の形は、キバナコスモスとそっくりですが、いろはよく見られるピンクです。

花の美しさという点では、やはりコスモスに軍配があがるかもしれませんね。

また、コスモスは、ピンク、白、赤など、種類が多いようです。

写真のように、コスモスの葉は細い葉なので、キバナコスモスと違うことは一目でわかります。

ただ、茎に対生し、2回羽状複葉になっているとされ、構造的にはキバナコスモスと同じす。

(恐縮ですが、写真からはわかりません。)

キバナコスモスの茎と葉

キバナコスモスの茎と葉を近くから見てみました。

しっかりとした茎に、羽状複葉が対生している様子がわかるかと思います。

暑い夏に野生的に咲くキバナコスモスの鮮やかな黄やオレンジの花は、元気をくれます。

キバナコスモスの基本情報・花言葉

キバナコスモス(黄花秋桜)は、メキシコ原産の草花でキク科コスモス属の一年草です。

18世紀にスペインにわたり、日本へは大正時代の初期に渡来しました。

日本では園芸用に栽培されていますが、野生化しているのも見られます。

コスモスとよくにていますが、6月ごろと早くから先始め、花の色が黄色やオレンジと異なり、葉もコスモスより幅広になります。

また、原産地のメキシコではコスモスより標高の低い地域に分布します。

名前は、コスモスの仲間で、花の色が黄色いことに由来します。

ちなみに、コスモス(Cosmos)は、ギリシア語の「kosmos」に由来し、「美しさ、調和、秩序、宇宙」などの意味があります。

学名は、Cosmos sulphureus

英名は、Golden cosomos、yellow cosmos、orenge cosmos

花期は6~11月で、中心部の筒状花と周囲につく舌状花からなる直径3~5cmの黄色やオレンジ色の花を咲かせ、八重咲のものも見られます。

なお、舌状花の先端には、2か所に切れ込みが入っているのも特徴です。

葉は対生し、長さ5~12㎝の2~3回羽状複葉になります。葉の幅は2~5㎜で、糸状のコスモスより幅広になります。

草丈は30~100cm。

キバナコスモスの花言葉は、「野性的な美しさ」で、6月17日の誕生花です

仲間のコスモスに較べて暑い夏に咲き、繁殖力も強いためにつけられた花言葉です。

参照サイト・書籍

Wikipedia キバナコスモス コスモス

三河の植物観察 キバナコスモス

みんなの趣味の園芸 キバナコスモス

花言葉-由来 キバナコスモス

森昭彦著 秀和システム 「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種

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