梅雨空に、クレマチスの紫の花がきれいに咲いています。直径が15cmほどの大きな花で、遠目にもよく目立ちます。つる性植物の女王とも呼ばれ、昔から親しまれてきましたが、一重、八重、ベル状の形や、色も紫、白、赤など多くの種類が知られています。
梅雨に咲くクレマチスの紫の花
クレマチスの花
近所のお宅の庭で、さいていたクレマチスの花です。
たまたま通りがかったときに見かけたので、撮らせていただきました。(^_^)
直径15cmほどの大きな花で、6枚の花びらのように見える萼をつけています。
萼は、本来は花を支える葉なのですが、花によってはこのように、花びらのように変化したものがあります。
この記事でかいた、ヤマボウシ、ポインセチア、カラーなどもそうでした。
Wikipediaによると、クレマチスの名前は、ギリシア語の「klema(ブドウなどのツル)」が語源で、ツルでまつわりつく性質に由来します。
昔から人気があり、「ツル性植物の女王」といわれてきたようです。
日本では、同じキンポウゲ科のテッセン(鉄線、鉄仙)やカザグルマ(風車)の名前で呼ばれることもあります。
花言葉は、「精神の美」「旅人の喜び」「策略」で、5月3日、5月9日、7月1日、7月2日、9月12日の誕生花です。
「精神の美」は、大きく鮮やかな花を咲かせることから、
また、「旅人の喜び」は、ヨーロッパで旅人が快適に一夜を過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えて迎えたことに由来します。
「策略」は、乞食が有毒なクレマチスの葉の汁を肌につけて、肌をただれさせて同情をかったとするフランスの言い伝えによります。
この花は、萼の数は6枚ですが、4、6、8枚などのものも見られます。
花の中心部には、たくさんの白い雄しべと雌しべがついていて、紫とのコントラストもいいですね。
また、花の形は、この雄しべや雌しべが花びらのように変化した八重咲きや、
ベル形などがあり、色も紫、青、白、赤、ピンク、黄など各種あるようです。
こちらは、素材サイトから借用したベル形と八重咲の花ですが、私が見たものとは全く違う形で、同じクレマチスのようには見えません。
ちなみに、左のベル形の花は「プリンセスダイアナ」と名づけられています。
クレマチスはキンポウゲ科センニンソウ属ですが、原種は北半球で300種類ほど自生していると言われ、日本でも20種類ほど分布しています。
以前記事にした、ボタンズルやセンニンソウも同じ仲間ですが、こちらも花の形はかなり違っています。
クレマチスの実
こちらは、花が終わったあとについた実です。
詳しい構造はよくわからないのですが、細長いヒモ状のものが丸まった、独特の形をしています。
この実も切り花にされるようですが、時間がたつと、白い毛がつくようです。
クレマチスの茎や葉
こちらのクレマチスの葉は、3枚で一つの葉になる三出複葉で、長い葉柄で茎に対生しています。
小葉は、楕円状で先が尖っており、縁は少し波打っていて、鋸歯は見られません。
茎は細目で、そばのカエデの樹にそって、勢いよく伸びています。
いろんな種類のきれいな花を咲かせるクレマチスが、「つる性植物の女王」と呼ばれるのも納得がいくように思います。
クレマチスの基本情報・花言葉
クレマチスは、世界で広く親しまれてきたつる性の草花で、キンポウゲ科 センニンソウ属の多年性植物で、花が大きく鑑賞性の高いものをさします。
北半球に広く分布し、クレマチスの原種は世界に300種類があるとされますが、日本の植物ではボタンズルやセンニンソウが同じセンニンソウ属に含まれます。
クレマチス(Clematis)の名前は、ギリシア語の「klema(ブドウなどのツル)」が語源で、ツルでまつわりつく性質に由来するとのことです。
修景用として人気があり、「ツル性植物の女王」と言われます。
和名では、クレマチス属の品種であるテッセン(鉄線、鉄仙)やカザグルマ(風車)の名で呼ばれることもあります。
学名及び英名は、Clematis
花期は、種類によって、3~5月ごろに咲く春咲き、5~10月に咲く四季咲き、10~5月に咲く冬咲などに分かれ、たくさんの種類があるようです。
花は、花びらのように見える萼片がつき、その数(4~8枚?)や、形は各種(ベル状や八重咲など)あり、
色も紫、青、白、赤、ピンク、黄など各種あるようです。
果実は先端に突起があり、綿毛をつけます。
葉は、単葉のものや、三出複葉か2回三出複葉があって対生しますが、常緑性と落葉性があります。
ツルの長さは、20~300cm以上になります。
クレマチスの花言葉は、「精神の美」「旅人の喜び」「策略」で、5月3日、5月9日、7月1日、7月2日、9月12日の誕生花です。
「精神の美」は、大きく鮮やかな花を咲かせることから、また、「旅人の喜び」は、ヨーロッパで旅人が快適に一夜を過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えて迎えたことに由来すると言われます。
「策略」は、乞食が有毒なクレマチスの葉の汁を肌につけで、肌をただれさせて同情をかったとするフランスの言い伝えに由来するとされます。
参照サイト
Wikipedia クレマチス
みんなの趣味の園芸 クレマチス
ヤサシイエンゲイ クレマチスとは
SUGAWARA FLORIST クレマチス
花言葉-由来 クレマチス
関連投稿
-
-
ボタンヅル(牡丹蔓)とセンニンソウ(仙人草)の違い
ボタンヅルとセンニンソウは、よくにたツル性植物ですが、葉の形が違います。ボタンヅルは、牡丹の葉ににた深い切れ込みがあり単葉、センニンソウは、卵形の小葉が羽状複葉でつきます。ここでは、それぞれの特徴と違 ...