晩夏から秋に咲くアオジソ(青紫蘇、大葉)の白い花

2022年10月3日

アオジソ(青紫蘇)は、8~10月ごろに、茎の先に花序になって白い花を咲かせます。アカジソ(赤紫蘇)の変種で、縄文時代から利用されていたとされる史前帰化植物です。葉、花穂、実などが薬味などいろんな形で使わでれるハーブとして知られています。

アオジソ(青紫蘇、大葉)の白い花

シソの花

シソの花

お馴染みのアオジソ(青紫蘇)は、葉、花穂、実などが、いろんな形で料理に使われるハーブですが、

写真のようなシソ科特有の可愛い唇形花を咲かせ、

花びらや茎には、たくさんの白い毛も見られます。

遠くから見た冒頭の写真でわかるように、長さ4~5mmの小さな白い花が、茎の先に花序になって咲きます。

いい香りがするアオジソですが、小さな花も特徴的で、魅力の一つのように思います。(*^m^*)

ご存じのように、シソにはアオジソ(青紫蘇)とアカジソ(赤紫蘇)がありますが、

アオジソは、もともとあったアカジソの変種ので、オオバ(大葉)とも呼ばれます。

アカジソは、梅干しのいろづけや、梅ジュースなどに使われることが多いようですね。

つぎの写真は、アカジソの花です。

アカジソの花

こちらはピンクの花ですが、花の形は少し違っているようにも見えます。

肉眼で見ると、いろしかわからない数mmの小さな花も、

マクロで撮ると、可愛い姿を見ることができて楽しいものだと思います。

シソは、ヒマラヤや中国が原産のシソ科の一年草ですが、

史前帰化植物と言われ、縄文時代の遺跡からも種子が出土しているそうです。

シソは、漢名の「紫蘇」を音読みしたものですが、

カニを食べた若者が中毒になったので、紫のシソの薬草を飲ませたところ蘇(ヨミガエ)ったことから、

「紫蘇」と名づけられたと言われます。

また、別名はオオバ(大葉)。シソはちいさな芽の部分も刺身のつまなどに使用されますが、

それに較べて葉は大きいので、このように呼ばれるようになったといわれます。

花言葉は、「力が蘇る」「善良な家風」で、10月28日の誕生花です

「力が蘇る」は、中毒で死にそうになった若者が、シソの薬草によって蘇った逸話に由来し、

「善良な家風」は、葉、花穂、実などがいろんな形で料理に使われるためと言われます。

アオジソの葉は時々つかいますが、花言葉までは知りませんでした。

いい花言葉ですね。(^_^)

つぎの写真は、アオジソの花序です。

アオジソの花、実

先端に咲きかけたツボミがつき、その下に花が咲いていますが、

さらにその下には、花びらが散って残った萼がたくさん連らなっています。

萼の中には、実が入っているわけですね。

アオジソの茎や葉

アオジソの茎

アオジソの茎の断面は四角形で、まっすぐ上に伸び、

対生した葉の腋からも茎がのびて、そこにも花序になって花がついています。

茎の高さは1mほどになりたくさんの葉もつけます。

つぎの写真はアオジソの葉です。

アオジソの葉

葉には葉柄があり、幅広の楕円形状で先がとがっており、縁には鋸歯がついています。

表はきれいな緑色ですが、つぎの写真のように、裏は紫いろを帯びていることがあります。

葉の裏

販売されているアオジソはこのようなことはありませんが、

アカジソと交雑するとこのような色がつきます。

この記事のアオジソは、道沿いに自生していたものです。

山で生えるアオジソ

環境が適しているようで、写真のようにたくさんの株が生えています。

アオジソは動物に食べられることもなく元気に育っています。

あの独特の香りがあるためだと思われますが、

他の植物があまり見られない場所で、一人がんばっているように見えます。

なんでも食べてしまう鹿もこの匂いは苦手なようです。

人が好む香りが、鹿にとっては好ましくない、面白いものですね。

アオジソの基本情報・花言葉

アオジソ(青紫蘇)は、ヒマラヤ、ミャンマー、中国が原産で日本各地で栽培されるシソ科ソソ属の一年草です。

アカジソ(赤紫蘇)の変種と言われ、葉、花穂、実などが食用にされます。

栽培植物ですが、各地で野生化していると言われます。

紫蘇は、史前帰化植物で、縄文時代の遺跡からも種子が出土していますが、

本格的に栽培され出したのは平安時代ごろからと言われます。

シソの名前は、漢名の「紫蘇」の音読みになります。

「紫蘇」は、カニを食べた若者が中毒を起こして死にかけたときに、紫のシソの薬草を飲ませると蘇ったとする説や、

カニを食べて死にそうな子どもに、紫のシソの葉を食べさせたところ蘇ったためとする説、があります。

別名は、オオバ(大葉)。シソはちいさな芽の部分も刺身のつまなどに使用されますが、

それに較べて葉は大きいので、このように呼ばれるようになったといわれます。

学名は、Perilla frutescens var. crispa f. viridis

花期は8~10月で、茎の先に総状花序になって、長さ4~5mmの白から薄いピンクの唇形花を咲かせます。

萼は、長さ5~6㎜の釣鐘形で、先端が5裂し、萼筒に白色の長毛が密生し、

花が終わった萼の中には、0.7~1.5mmの種がつきます。

葉は対生し、広卵形で先端は尖り、縁には鋸歯がついて長い葉柄があります。

茎は断面が四角形で直立し、高さ1 mほどになります。

ペリルアルデヒドと呼ばれる有機化学成分を含むため、特有の香りと辛味があり、

和風のハーブとして、葉、新芽、花穂、実が、薬味や刺身のつまなどいろんな形で利用されます。

また、ミネラル類が多く、β-カロテンとビタミンB2、カルシウムの量は豊富に含まれています。

花言葉は、「善良な家風」「力が蘇る」で、10月28日の誕生花です

「善良な家風」は、葉、花穂、実などがいろんな形で料理に使われることによるとされ、

「力が蘇る」は、中毒で死にそうになった若者が、シソの薬草によって蘇った逸話に由来するといわれます。

参照サイト

Wikipedia シソ

松江の花図鑑 アオジソ

JAグループ シソ(紫蘇)

Green Snap  シソの育て方

弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 シソ

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