身近に見る、黒い実がなる植物30種類をまとめました。写真に簡単な説明をつけて、アイウエオ順に表示していますので、植物の名前を調べるための参考にしていただけるものと思います。
黒い実がなる植物30種~ブログ記事から~
掲載方法について
ここで取り上げた植物は、樹木と草本を含んでいます。また、概略以下のような点を考慮して載せています。
- 黒い実としていますが、茶や紫など黒に近いものも含みます。
- 実としていますが、種が黒い場合も含めています。
- 複数の植物について書いた記事については、一つでも黒い実があるものは掲載しています。
- 同じ植物で複数の記事がある場合は、すべて載せています。
なお、赤い実についてもまとめていますので、こちらもご覧ください。
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赤い実がなる植物45種~ブログ記事から~
赤い実は、よく目立ってきれいなので、人にも鳥や動物にも好まれるようです。ここでは、赤い実をつける植物37種を一覧にまとめました。皆さまが、赤い実を調べるにあたってお役にたてていただければ幸いです。 赤 ...
ア行
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熟す時期:10~11月、大きさ:6~7mm、利用:野生種
アオツヅラフジ(青葛藤)は、日本全土に分布するツヅラフジ科のつる性落葉性植物で、雌雄異株です。7~8月に黄いろい花を花序になって咲かせ、秋にはブドウのようにかたまってたくさんの黒い実をつけますが、粒は ...
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熟す時期:9~10月、大きさ:8mm、利用:野生種
アカメガシワは、春に赤い新芽をだし、葉が大きくなって柏の葉の代用とされたため、この名前が付けられました。花は6~7月に咲き、7月ごろに実をつけて9月ごろに黒く熟します。日本の岩手・秋田県以南から沖縄に ...
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熟す時期:10~11月、大きさ:5~6mm、利用:ガーデニング、庭木、生垣
イヌツゲは、6~7月に白い花を咲かせ、実は10~11月ごろ黒く熟します。材の価値が、ツゲに対して劣るとしてイヌツゲの名になりましたが、刈込みに強く、動物の形などに仕立てられるなど幅広く利用されます。イ ...
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熟す時期:10月ごろ、大きさ:7~10mm、利用:野生種
イヌホオズキは、8~10月に直径約10mmの白い花を咲かせ、秋に10mmほどの黒い実をつけます。史前帰化植物と考えられ、ナス科の一年草で有毒です。近縁種のオオイヌホウズキ、アメリカホウズキ、テリミノイ ...
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ウリノキは人形のような形の白い花を咲かせ、ウリににた葉をつけます
ウリノキの花は、白く細長い花びらがそり反って長さが3cmほどになり、黄色い雄しべが垂れ下がって、人形のような形になります。葉がウリににているためウリノキと命名されました。日本全土に分布するミズキ科の落 ...
カ行
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熟す時期:10~11月、大きさ:10mm程度、利用:庭木、自生種
カクレミノは、ミツデ、テングウチワなどとも呼ばれ、先端が3つに割れる葉や集合してつく黒い実が特徴の耐陰性の常緑小高木で、関東以南の海岸近くに自生します。花期は6~8月で、枝の先に花序になって黄緑いろの ...
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熟す時期:10~11月、大きさ:6~7mm、利用:草木染、自生種
クサギ(臭木)は、8~9月に白い花をさかせ、甘酸っぱいいい香りがしますが、葉や枝をちぎりると嫌なにおいがするので、クサギと不名誉な名前がつけられました。若葉は食べることができ、秋に黒く熟す黒い実は草木 ...
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熟す時期:10~11月、大きさ:9mm程度、利用:街路樹、公園樹
クスノキは、5月ごろに白い花を咲かせ、10月ごろ黒い実をつけます。日本の巨樹トップ10のうち、8本を占め、トトロが住むと言われるほど大きく育ちます。防虫効果があり、古くから、仏像やタンスなどに使われて ...
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熟す時期:10~11月、大きさ:5mm、利用:自生種
クマノミズキは、6~7月に新枝の先に花序で白い小さな花を咲かせ、秋に黒い実をつけます。名前は、三重県熊野地方で発見されたことに由来しますが、本州以南に分布するミズキ科ミズキ属の落葉高木広葉樹です。ここ ...
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熟す時期:9~10月、大きさ:5~6mm、利用:野生、栽培
クロモジは、3月ごろ、葉が出るのと同じころに、透き通った感じの黄色い花を丸い花序で咲かせます。同じクスノキ科のダンコウバイやアブラチャンによくにた花で、秋には黒い実をつけます。いい香りがするので、爪楊 ...
サ行
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熟す時期:11月ごろ、大きさ:5~7mm、利用:神事に使用
サカキ(榊)は、真榊、本榊などとも呼ばれ、枝葉が神事に使われます。葉が一年中きれいな緑で、6月ごろにきれいな白い花が咲き、11月ごろには、たくさんの黒い実がつきます。ここでは、サカキの詳細と、神事に使 ...
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熟す時期:11月ごろ、大きさ:5~7mm、利用:神事に使用
サカキ(榊)は神事に使われ、シキミ(樒)は仏事に使われ、よくにています。主な違いは、サカキは葉が枝に扁平状について先が鎌状に尖り、秋に黒い実をつけます。一方、シキミは葉が枝の先端に集中してつき、ちぎる ...
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熟す時期:11月~、大きさ:10mm、利用:自生種
シオデ(牛尾菜)は、アスパラガスににた山菜として知られ、7~8月にボンボリのような花序になって黄緑の花をたくさん咲かせ、秋に黒い実をつけます。葉腋から、托葉が変化した巻きヒゲをだし、草木につかまって2 ...
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熟す時期:9~11月ごろ、大きさ:7mmほど、利用:ガーデニング、庭木
シロヤマブキ(白山吹)は、4~5月に4弁の白い花を咲かせ、秋に黒く光沢のある実を4個つけます。ヤマブキとよくにた白い花が咲くので、シロヤマブキと名づけられました。ここでは、シロヤマブキの詳細とシロバナ ...
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熟す時期:10月ごろ、大きさ:10mmほど、利用:公園樹、街路樹、野生種
花が梅ににていて、葉や枝のつき方が車輪のようなシャリンバイ(車輪梅)は、5月ごろにたくさんの白い花を咲かせ、秋に黒い実をつけます。乾燥や大気汚染、刈込みなどに強いため、街路樹、庭木などに植えられますが ...
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熟す時期:10~11月ごろ、大きさ:5mmほど、利用:山菜、野生種
スイカズラは、秋にツルの葉腋ちかくに2つの黒い実をつける常緑性のつる性木本です。花は4~7月ごろに咲く唇形花で、雄しべや雌しべは花びらより長く伸びますが、花の奥に蓄える甘い蜜を子供が吸ったと言われ、名 ...
タ行
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熟す時期:10~11月ごろ、大きさ:3mmほど、利用:野生種、山菜
山菜の王様とも呼ばれる「タラの芽」は、タラノキ(楤木)の新芽です。昨年、タラノキの新芽がでる春から、冬に実が落ちるまでの変化を撮って見ました。撮った樹の高さは5m程と大きめで、幹の途中で2本に枝分かれ ...
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熟す時期:6~7月ごろ、大きさ:5~7mmほど、利用:野生種
ツタ(蔦)は、日本全土に自生する落葉性のツル性植物で、若葉や紅葉がきれいなため、建物の壁面などに這わせて育てられます。ツルから伸びた巻きヒゲの先に吸着盤をつけ、岩や樹などにしっかりとくっついて伸びます ...
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熟す時期:10~12月、大きさ:8~10mm、利用:庭木
トウネズミモチは、6~7月ごろに白い花が咲き、11月ころに実が黒く熟します。野鳥によって種子散布されますが、急激に増加していて、要注意外来生物に指定されています。ここでは、トウネズミモチの詳細と、ネズ ...
ハ行
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熟す時期:9月ごろ、大きさ:7~10mm、利用:ガーデニング
ハナイカダは、葉の上に緑色の花を咲かせ、実をつける珍しい樹で、川を利用して木材を運んだ筏に由来してつけられた名前です。雌雄異株であり、雄と雌の樹で花に違いがあります。北海道南部以南に自生するモチノキ目 ...
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熟す時期:9月ごろ、大きさ:7~10mm、利用:ガーデニング
花筏は、葉の上で花が咲き、実をつけるかわった植物です。他には見たことがない珍しい樹だと思いますが、10年位前に、雌雄で一対の花筏の苗木を買って育ててきましたが、花が咲き、実が付くようになりました。ここ ...
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熟す時期:6~7月、大きさ:12~15mm、利用:ガーデニング、野生種
6月に、庭のヒイラギ(柊)の実が、黒く熟しました。鳥が食べに来るだろうとトレイルカメラをセットし、数回写すことができました。ところが、突然に、想定外の猿がやってきて、食べていきました。彼らには、ヒイラ ...
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熟す時期:6~7月、大きさ:12~15mm、利用:ガーデニング、野生種
節分の魔除けなどに使われるヒイラギ(柊、疼木)の葉には、普通、鋭いトゲがついているとイメージされています。しかし、古い樹は、トゲがなくなって丸みを帯びると聞きます。我が家のヒイラギの樹について、実際は ...
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熟す時期:6~7月、大きさ:12~15mm、利用:ガーデニング、野生種
ヒイラギ(柊)は、葉に鋭いトゲがあるため、節分の魔除けに使われ、庭木にも植えられますが、山のヒイラギもトゲで獣害を免れでいるようです。台湾や日本の福島県以南に分布するモクセイ科の常緑小高木で、雌雄異株 ...
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熟す時期:9月ごろ、大きさ:4mm程度、利用:ガーデニング、切り花
ヒオウギは、8月ごろにオレンジの花を咲かせ、秋にヌバタマ(射干玉)と呼ばれる黒い実をつけます。名前は、葉が扇状にでる様子が、宮中で使われる檜扇ににていることに由来します。また、きれいな花は切り花に、茎 ...
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熟す時期:10~11月、大きさ:4~5mm、利用:神事や仏事に使用
ヒサカキ(姫榊、柃)は、サカキやシキミの代用として仏事や神事のお供えに使われます。葉に鋸歯があり、樹や葉はサカキより小さくなりますが、春に白い花を咲かせ、秋に黒い実をつけます。ここでは、ヒサカキの詳細 ...
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熟す時期:11月ごろ、大きさ:4~6mm、利用:ガーデニング、野生種
ヒメヤブランは、ヤブランにくらべて花や葉が、小さいことから名づけられました。花びらは6枚で薄紫、直径5mmほどの小さな花を咲かせるキジカクシ科ヤブラン属の多年草で、北海道西南部以南に自生します。ヤブラ ...
マ行
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熟す時期:8月ごろから、大きさ:8mm程度、利用:野生種
マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡)は、茎から上に向かって伸びた総状花序になって赤い花をたくさん咲かせ、黒い実をつけます。名前は、丸い実をつけることに由来します。中国、台湾や日本の関東以西に分布するヤマ ...
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熟す時期:9月~、大きさ:6~7mm、利用:自生種
5月の山では、ミズキの白い花をよく見かけます。ヤマボウシなどとと同じころに咲き、小さな花が集まって大きな花序で咲く白い花なので、良く目立ちます。5mmほどの実は、9月ごろ黒く熟します。材は緻密で、家具 ...
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熟す時期:10~11月ごろから、大きさ:10mm程度、利用:野生種
山に植えたムクロジ(無患子)の樹に、初めて実がつきました。蒔いた種が発芽して20年ほど経過し、樹の先端に20個ほどつきました。正月の羽根突きなどにも使われ、縁起いいと言われる樹ですが、これからもたくさ ...
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熟す時期:10~11月ごろから、大きさ:10mm程度、利用:野生種
ムクロジ(無患子)は、アジアの熱帯から亜熱帯や、日本の新潟県・茨城県以西に分布する落葉高木です。名前が「子が患わ無い」と書かれ、子供の無病息災を願って神社や寺に植えてられてきました。種は丸く硬いため、 ...
ヤ行
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熟す時期:4~5月、大きさ:7~10mm、利用:野生種
ヤツデは、秋から冬に丸い花序になってたくさんの白い花を咲かせ、春に実が黒く熟します。大きな手のような葉を持ち、日陰に強く育てやすいため、庭木や公園樹によく植えられます。日本原産のウコギ科ヤツデ属の常緑 ...
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熟す時期:10~11月、大きさ:6~7mm、利用:ガーデニング、野生種
ヤブランとジャノヒゲは、どちらも地面から細長い葉を茂らせる多年草でよくにており、混同しがちです。両者の主な違いは、ヤブランの花は紫、実は黒、葉の幅は約7mmで、ジャノヒゲは花は白、実は黒、実は青、葉の ...
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熟す時期:10~11月、大きさ:15mm、利用:野生種
ヤブニッケイは、関東・北陸以西に分布するクスノキ科の常緑高木広葉樹で、6月ごろに5mmほどの小さな黄緑の花を花序で咲かせます。花が終わったあとには15mmほどの丸い実をつけ、10~11月ごろに黒く熟し ...
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熟す時期:9月~、大きさ:5mm、利用:野生種
ヤブミョウガ(藪茗荷)の花期は8~9月で、花序になって直径6~8mmほどの白い花をたくさん咲かせます。関東以西に自生するツユクサ科の多年草で、葉の形はミョウガ(茗荷)によくにています。ここでは、ヤブミ ...
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熟す時期:11~12月ごろ、大きさ:10mm、利用:野生種
ユズリハは、新芽が出ると古葉が落ちて入れ替わるため、世代交代がうまくいく象徴とされ、正月飾りにも使われる縁起のいい樹です。秋に黒い実をつけ、実生で増えますが、有毒植物なので鹿などによる食害を受けること ...
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熟す時期:11~12月ごろ、大きさ:10mm、利用:野生種
ユズリハ(楪、譲葉)は、福島県以南で自生するユズリハ科の常緑高木で雌雄異株です。新芽が出た後、譲るように古い葉が落ちるため、家が代々続くことを象徴する縁起のいい植物として正月の鏡餅や門松に使われます。 ...
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熟す時期:9月ごろ、大きさ:8mm、利用:野生種
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、6月ごろから総状花序になってたくさんの白い花をさかせ、6月末ごろから、緑いろの実をつけ、秋に黒く熟します。名前は、アメリカ原産の帰化植物で、ゴボウのような大きな根を ...
ラ行
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開花時期:5~10月、大きさ:5mm程度、利用:ガーデニング、
ランタナは、5月から10月ごろまで長く咲き、つけた実は黒く熟します。黄いろく咲いてオレンジや赤く変わるものや、白く咲いてピンクに変わるものなどがあり、「七変化」とも呼ばれます。日本へは江戸時代に渡来し ...
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熟す時期:9~10月、大きさ:直径1cm 長さ2~3cm程度、利用:ガーデニング、庭木
満月ロウバイは、正月ごろに黄色く透き通った蝋細工のような花を咲かせ、いい香りを漂わせてくれる、中国原産の落葉小高木です。花の後に葉が出して実をつけ、10月頃に黒く熟します。この記事では、満月蝋梅の1年 ...