ハナミズキは、4~5月ごろにピンクや白のきれいな花を咲かせ、10月末ごろから紅葉し、赤い実をたくさんつけます。北アメリカ原産で、大正時代に渡来した落葉高木です。ミズキやヤマボウシの近縁種で、庭木や街路樹などによく植えられています。
秋のハナミズキ(花水木)の赤い実と紅葉
ハナミズキの赤い実と紅葉
10月中旬になると、ハナミズキ(花水木)の樹に赤い実がたくさんつき、紅葉が進んきます。
北アメリカ原産のミズキ科の落葉高木で、大正時代に渡来し、街路樹や庭木などに植えられています。
日本に自生するミズキの仲間ですが、ミズキに較べて花がきれいなのでこの名前がつけられました。
ヤマボウシの近縁種なので、アメリカヤマボウシとも呼ばれます。
英名では、flowering dogwoodと呼ばれます。
きれいな花が咲き、樹皮が犬の皮膚病に効く樹とでもいうのでしょうか、
「flowering 」は開花するの意味で、「dogwood」は犬の皮膚病の治療にハナミズキの樹皮の煮汁を使ったことに由来します。
毎年春に咲くハナミズキの花は、ご存じのように人々を楽しませてくれる、きれいな花だと思います。
花の中心部の黄色っぽいものは花の集まったもので、4mmほどの小さな花が15~20個くらいついています。
花の周りについているピンクの4枚の花びらのに見えるものは、
本来の花びらではなく、総苞と呼ばれる葉で、花を保護する役割を持っています。
前の写真で、実がたくさんかたまってついているのは、花がこのようにたくさん集まって咲くためです。
花言葉は、「返礼」「永続性」「私の思いを受けてください」などで、3月18日の誕生花です。
1912年に、東京市長がニューヨークに桜を寄贈しましたが、その返礼にハナミズキが送られたことに由来し、
「永続性」は、ハナミズキがゆっくりと育っていく姿からつけられたと言われます。
ハナミズキの花については、記事にしていますので、詳しくはこちらもご覧ください。
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4~5月ごろに咲く、ハナミズキ(花水木)のピンクや白い花
ハナミズキ(花水木)は4~5月ごろに、ピンクや白い花のきれいな花を咲かせます。葉が出る前に樹全体にたくさん咲き、人目を引きます。北アメリカ原産のミズキ科の落葉高木で、大正時代に渡来し、庭木や街路樹など ...
この記事を書いた10月末には、紅葉はまだ進行中のようですが、実は濃い橙色で、いい感じの色になっていました。
この街路樹には、樹全面にたくさんの実がついています。
長さは1cmくらいで、中に種が2個入っていますが、この実は有毒とのことです。
葉が落ちた後でも枝に残り、ハト、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミなど、いろんな鳥が好んで食べるようです。
そいして食べられた実は、種が糞に混じって排泄され、散布されます。
つぎの写真は、別の樹で葉を撮ったものです。
ハナミズキの葉は、写真のように卵のような楕円形で、大きさは長さ8~15cm 幅4~6cmです。
緑の葉が、しだいに赤く紅葉しつつあるようですが、葉の間に、上を向いた先が尖った白いものが見られます。
何かなと思っていたのですが、「樹木図鑑 樹木ペディア」によると、9月ころから来年用の花芽をつけるとのことです。
これがその花芽だろうと思います。
樹は、このころから翌年の準備をしているようです。
ハナミズキの樹
いままでの写真は、こちらの街路樹で撮ったものです、
樹高は4mくらいでしょうか、10mほどの間隔で植えられています。
街路樹の手入れも大変でしょうが、ハナミズキは日本での樹高は5mほどと言われますので、
それほど大きくならないので、比較的扱いやすいかもしれませんね。
ハナミズキの樹皮は、このようにゴツゴツしています。
花のイメージとは少しちがっていますが、
いろは黒っぽく、長方形の割れ目があってひび割れになっています。
ハナミズキの基本情報・花言葉
ハナミズキ(花水木)は北アメリカ原産で、大正時代に渡来し、
日本全土で庭木や街路樹に植栽されているミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木です。
日本で植えられ始めたのは、1912年に東京市がワシントンに贈ったサクラの返礼に贈られてきたことからと言われます。
ハナミズキの名前は、日本に自生するミズキの近縁種で、花がきれいなことに由来します。
別名は、アメリカヤマボウシ。
アメリカ原産で、近縁種のヤマボウシににているために、このようにつけられました。
学名は、Cornus florida
「Cornus」は「角をもつもの」を意味し、材質が硬いことに由来しますが、ミズキ属の属名を表します。「florida」は原産地がフロリダであることを意味します。
英名は、flowering dogwood
「flowering 」は開花するの意味で、「dogwood」は、犬の皮膚病の治療にハナミズキの樹皮の煮汁を使ったことに由来します。
花期は4~5月で、葉が出る前か同じごろにきれいは花を咲かせますが、
花びらのように見えるのは総苞片と呼ばれる葉が変化したもので、4枚つきます。
総苞片は、長さ4~6cmの広倒卵形で、先端はへこみ、ピンク、白などの色があります。
また、中心部には、15~20個の小さな花が集まって頭状につきます。
果実は、中に種子を保護する硬い核を持つ核果で、
長さ1cmほどの楕円形になって枝の先に数個づつ集まってつき、9~10月に暗紅色に熟します。
葉は対生し、卵状楕円形または卵円形で長さ8~15cm 幅4~6cmで先は短くとがり、全縁で鋸歯は見られません。
樹高は5mほど(原産地では12m)、樹皮は灰黒色で、長方形の割れ目がありひび割れ状になります。
ハナミズキは、日当たりのいい場所で、肥沃な土地を好みます。
また、毎年コンスタントに花を咲かせるためには、多くついた実は摘み取って、樹の負担を少なくすることが大切です。
花言葉は、「返礼」「永続性」「私の思いを受けてください」、3月18日の誕生花です。
1912年に、東京市長がニューヨークに桜を寄贈しましたが、その返礼にハナミズキが送られたことに由来し、
「永続性」は、ハナミズキがゆっくりと育っていく姿からつけられたと言われます。
参照サイト・書籍
Wikipedia ハナミズキ
庭木図鑑 樹木ペディア ハナミズキ
花言葉-由来 ハナミズキ
高橋秀男校閲 池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」
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