ネコハギ(猫萩)に咲く、白い蝶形花

2021年9月30日

ネコハギは、花期は7~9月に白い蝶形花を咲かせます。花の大きさは長さ7~8mmで、旗弁に1対の紅紫色の斑紋があります。茎は地面にそって伸び、枝分かれした茎に、丸い小葉の三出複葉が互生します。中国、朝鮮や、日本の本州以南に分布するマメ科ハの多年草です。

ネコハギ(猫萩)に咲く、白い蝶形花

ネコハギの白い花

ネコハギの白い花

近くの野原の石垣の上でネコハギ(猫萩)の花が咲いていました。

長さが、7~8cmの小さな白い蝶形花で、石垣から垂れ下がった枝の葉の腋に、数個ずつ固まって咲いています。

名前の言われは、同じハギ属のイヌハギに対してつけられたとか、全体に毛が多いため、などとされているようです。

花は、以前記事に書いたメドハギに、にているようです。

ただ、閉鎖花も多いようで、花が開いているところは撮れませんでした。(撮れたらアップしたいと思います。(^ ^;))

赤紫の斑紋がつくネコハギの花

こちらは、素材集に掲載されていたものですが、蝶形花の付け根には、赤紫の斑紋がついていますが、よく見えません。

茎の上部に咲く花は、閉鎖花になるとのことですので、開くものは少ないのかもしれません。

ネコハギの花言葉は、「思案」、「内気」、「思い」とされていますが、このような花の姿からつけられたのでしょうか。

この写真を見ると、茎や葉にたくさんの白い毛がついています。

ネコハギの名前の由来の一つは、この毛が多いこととのことですが、たしかに毛深いようです。

ネコハギの茎・葉

垂れ下がった茎につくネコハギの葉

葉の形が丸く、かわいいことも目を引きました。

このネコハギは、石垣の上に生えていて、茎が下に伸びているのですが、丸い小葉が三枚からなる三出複葉で、茎に互生しています。

小葉は、長さ1~2cm 幅8~15mmの大きさで、広楕円形から広卵形とよばれる丸い形をしています。

もう少し離れてみてみると・・・

たくさんの枝がでたネコハギ

長く伸びた枝の両側に、互い違いにたくさんの枝がでていて、それぞれにたくさんの葉や花が咲いています。

枝は長くなると1mくらいになるようですが、この枝は60cmくらいのようです。

石垣の上の生え際を見てみると、茎が縦横に走っていました。

ネコハギの根元

多くの草木は上方向に向かって伸びるのだと思いますが、ネコハギは地面にそって伸び、石垣から垂れ下がっています。

この場所は、普段歩く道ではないので、このように無事に育ってきたようです。

道に生えていたらこのようには成長できなかったでしょうが、生えた場所がよかったんでしょうね。(^⊆^)

ネコハギの基本情報・花言葉

ネコハギ(猫萩)は、中国、朝鮮半島、日本の本州から沖縄に分布する、マメ科ハギ属の多年草です。

日当たりのいい草地や畑地にみられるようです。

イヌハギ

名前は、同じハギ属のイヌハギに対してつけられたとする説や、全体に毛が多いからとする説があるようです。

学名は、Lespedeza pilosa

花期は7~9月で、花は柄はほとんどなく葉腋で咲き、2~4個つけます。

花の大きさは長さ7~8mmで、花びらは白く、旗弁の中央基部近くに1対の紅紫色の斑紋があります。

なお、上部の葉腋には閉鎖花が咲きます。

豆果は3~4mmの広倒卵形です。

葉は三出複葉で互生します。小葉は広楕円形から広卵形で、長さ1~2cm 幅8~15mm。

茎は長く横に這い、長くなると100cmにもなる。全体に立った軟らかな毛が多くつきます。

ネコハギの花言葉は、「思案」「内気」「思い」

参照サイト・書籍

Wikipedia ネコハギ

EVERGREEN ネコハギ

三河の植物観察 イヌハギ

GKZ 植物事典 ネコハギ

林弥栄監修 山と渓谷社 「野に咲く花

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