マルバルコウ(丸葉縷紅)は、8~10月ごろに、オレンジ色でロート状の花を咲かせます。江戸時代に観賞用として渡来し、いまは野生化が進んでいると言われます。北アメリカが原産で、日本では中部地方以南でよく見られるヒルガオ科サツマイモ属の一年草です。
ヒルガオの仲間、マルバルコウ(丸葉縷紅)に咲くオレンジの花
マルバルコウのオレンジの花とツル
近所の知人宅の畑の近くにマルバルコウ(丸葉縷紅)の花が咲いていました。
去年も見たので、毎年同じ場所で咲いているようです。
北アメリカ原産で、江戸時代末に観賞用として日本に渡来しましたが、いまは野生化が進んでいるようです。
アサガオのような形をした、2cmほどの長さのロート状の花で、直径1.5cmくらいです。
小さな花ですが、ツルが長くのびて、あちこちにあざやかなオレンジの花を咲かせているので、よく目立ちます。
ツルから出た葉の付け根から茎をだし、その先に、数個の花をつぎつぎに咲かせています。
名前のマルバルコウは、同じヒルガオ科サツマイモ属のルコウソウ(縷紅)に花がにていて、葉が丸いことに由来します。
ヒルガオ科はわかる気がしますが、サツマイモ属というのは少し意外ですが、
ツル性で地面を這うように伸びることに由来するようです。(^⊆^)
ツルは少し黒っぽいのですが毛はなく、伸びる方向に向かって、右方向に巻き付きながらのびています。
そして、長くなると3mくらいまでの長さになると言われます。
花びらの中心部は白くなり、長くのびた蕊(シベ)が白くなっていることも、この花をきれいに見せているのかもしれません。
この花はヒルガオ科なので、咲いたあと短時間でしぼんでしまいますが、つぎつぎと花を咲かせるため、
花のまわりには咲き終わった花がいくつも見られます。
花期は長く、8月~10月ごろまでの長い期間咲き続けて、楽しませてくれます。
ちなみに、花言葉は、「私は忙しい」「紙一重」です。
長い間、休みなく花を咲かせ続けるので、「私は忙しい」とつけられ、
栽培されているものや野生化したものがあることから、「紙一重」とつけられたのではないかと言われています。
花が終わったあとには、写真のようなアサガオの実のような実をつけ、種を落します。
マウバルコウは一年草なので、
このようにして、毎年同じ場所で発芽しるのが見られます。(^⊆^)
マルバルコウの葉
マルバなコウの葉は、ツルに間隔を置いて1枚ずつ着きますが、
写真のように丸い卵形で、先が尖っています。
名前の「マルバ(丸葉)」は、このように葉が丸いことからつけられたと言われます。
葉の大きさは、長さ3〜7cm 幅1.5〜5cmで、縁に鋸歯は見られません。
たくさんの緑の葉の中で咲く、鮮やかなオレンジの花できれいですね。
マルバルコウの基本情報・花言葉
マルバルコウ(丸葉縷紅)は、北アメリカ原産のヒルガオ科サツマイモ属の一年草です。
江戸時代末(1848~1854年頃)に観賞用として渡来し、
いまは野生化して、中部地方以西に自生していると言われます。
マルバルコウ(丸葉縷紅)の名前は、同じヒルガオ科サツマイモ属に分類される、
ルコウソウ(縷紅草)ににた花を咲かせ、花が紅いろで、葉が丸いことに由来します。
なお、「ル(縷)」は、細い糸という意味を持っており、写真のようにルコウソウの葉が細いことからこの文字が使われています。
別名に、マルバルコウソウ、ルコウアサガオ、ツタノハルコウなどがあります。
学名は、Ipomoea coccinea
英名は、Red Morning Glory、Redstar
花期は8~10月、2cmほどの長い筒状(ロート状)で、直径が1.5〜1.8cm、5角形状のオレンジ色の花をさかせますが、
葉の付け根(葉腋)からでた花柄の先に、3~8個の花がつきます。
実は球形の蒴果で、直径5~8mmになります。
葉には葉柄があり、長さ3〜7cm 幅1.5〜5cmの卵形で丸く、先が尖ります。
ツルは、伸びる方向に向かって右巻きに巻き付き、3mほどに伸びます。
花言葉は、「私は忙しい」「紙一重」で、8月11日、9月13日、10月21日の誕生花です。
「私は忙しい」は、新しい花を次々と咲かせながら種をつけていく様子からつけられ、
栽培されているものや野生化したものがあることから「紙一重」とつけられたのではないかといわれます。
参照サイト
松江の花図鑑 マルバルコウ
国立環境研究所 侵入生物データベース マルバルコウ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑に365日」 マルバルコウ
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