穂状の花を放射状につけるメヒシバ(雌日芝)

2021年8月20日

メヒシバ(雌日芝)は、7月~11月ごろに花が咲き、茎の先に5~15cmほどの穂状の花を3~8本放射状に咲かせます。畑や空き地などに群生して生えることが多い繁殖力の強い雑草で、全世界の熱帯から温帯に分布し、日本全土で見られるイネ科メヒシバ属の一年草です。

穂状の花を放射状につけるメヒシバ(雌日芝)

メヒシバの花

メヒシバ(雌日芝)は、イネ科の植物で、7月ごろから咲き始め、11月ごろまで咲き続けます。

花茎の先に、5~15cmくらいの細長い穂を4~8本ほど、放射状に出す野草で、どこでもよく見かけます。

線香花火が四方八方に火花を飛ばしているようで、楽しい花だと思います。

花言葉は、何故か「情緒不安定」。

花穂が、まとまらずに、あちこちにバラバラに伸びているようすから、つけられたのでしょうか。

よくにた仲間のオヒシバ(雄日芝)にくらべて、優し気なのでメヒシバと名づけられたとのことです。

また、同じメヒメシバ属にコメヒシバやアキメヒシバがあります。

写真のシバについては厳密に判別をしていませんが、ここでは、メヒシバと呼びます。

同じイネ科の野草のカヤツリグサと同様に、畑や庭によく生え、抜くのに困る雑草です。

このように、困りもののメヒシバですが、

昔は、この花穂をつかって傘や鳥などをつくって遊ばれてきたようです。

昔の人は、このように自然のものを使って遊んだので、手先の器用な使い方を会得したのかもしれませんね。

メヒシバの穂

花茎の先の穂を写してみました。

イネ科の植物なので、によくにた穂を出して、たくさんの三角状の小穂をつけています。

メヒシバの穂の先

残念ながら、中に人が食べるような実はつきませんが、

秋になるとたくさんの種を落とすようで、春にはたくさん芽を出してきます。

つぎの写真は、メヒシバの茎と葉です。

メヒシバの葉

葉は茎に互生し、長さ8~20cm 幅1cmの細い長楕円形で先がとがっていますが、薄くて柔らかく、つやがありません。

どこにでもよく生えてくる植物で、庭などにもよく生えてきます。

庭のメヒシバ

メヒシバの茎は細長く、はじめは地面をはうようにのびますが、枝分かれして地面に根を下ろしながら成長します。

写真のように、たくさん群がって生えていることが多いようです。

大きくなって根を張ると抜くのにも力が必要になるので、油断大敵です。(>_<)

メヒシバの基本情報・花言葉

メヒシバ(雌日芝)は、全世界の熱帯から温帯に分布し、日本全土に生えているイネ科メヒシバ属の一年草です。

名前は、向に生えるですが、よくにたオヒシバにくらべて優し気なことから「雌」とつけられたとのことです。

別名は、メシバ、メイシワ、メイジワ。

学名は、Digitaria ciliaris

花期は7~11月で、30~70cmに伸びた花茎の先に、3~8本の穂を放射状に伸ばします。

伸びはじめは、束になって出てきますが、その後、5~15cmくらいの長さで、放射状に広がります。

花茎の先からまとまって出ますが、間隔を置いて2~3段に分かれることもあります。花序につく小穂は、3mmくらいの披針形になります。

葉は、長さは8~20cm 幅1cmの細い長楕円形で、薄くて柔らかく、つやはありません。

茎は細く、根元は分枝しながら地表を這って伸び、節々から根を出します。

メヒシバの花穂を使って傘や鳥などをつくる遊びが昔から行われてきました。

近縁種に、アキメヒシバコメヒシバがあります。

花言葉は、「情緒不安定」。

参照サイト

Wikipedia メヒシバ

松江の花図鑑 メヒシバ

FLOWERs メヒシバ

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