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広場の藤棚で、白い藤と紫の藤が満開になってきれいです。近寄ると花粉の香りと、たくさんの虫が飛び交う羽音でにぎやかです。山でも、高い樹に絡まって登り、垂れさがった枝にたくさんの花がついていて、春真っ盛りを実感させてくれています。
4月になり、藤棚や山の樹に絡んで咲く、紫や白のフジの花が綺麗です
藤棚で咲くフジの花
近くの広場の藤棚で咲く藤の花を撮らせていただきました。
白い藤と、普通の紫色の藤が一緒に植えられていて、入り混じってたくさんの花がさいています。
太陽の光を浴びて元気よく咲いていて、花粉の香りがあたり一面に漂っています。クマバチでしょうか、大きな蜂や小さな昆虫が飛び交う羽音がにぎやかです。
いかにも春爛漫で、植物や生き物にとって、一番活躍する季節だろうと思います。見ていると、こちらも元気になってきます。(^_^)
青い空に、花序になって咲く真っ白なフジの花がはえて、きれいです。花は、蝶形花と呼ばれるマメ科特有の花で、たくさんの花がみごとに連なっています。
まだ咲き始めたばかりで、これから当分のあいだ楽しませてくれるだろうと思います。
山で咲くフジの花
山でも、あちこちで、フジの花が咲いています。
先日まで、山で咲いていたヤマザクラが散ったと思ったら、ほどなくフジの花が咲き出しました。
最近は、人がほとんど山に入らないためでしょうか、あちこちで、ツルが長く伸びて大きな樹に登り、そこから垂れ下がって咲いています。
このフジが生まれたときは、おそらく、高い樹々に囲まれた、暗いところだったんだろうと思います。
そして、発芽した苗は、光を求めて長い時間をかけて上に向かって伸び、樹のてっぺんにたどり着いて、花をつけるまでになったんだろうと思います。
そのように苦労して咲いていると思うと、よりきれいに思えます。
普段、花が咲いていない時には、フジが伸びているとはわかりませんが、花が咲くとよくわかります。
おそらく、年々咲く花が増えているんだろうと思います。
フジの実
こちらは、8月に撮った藤の実です。
長さ10 ~19 cm 幅2 ~ 2.5cmの大型の豆果で、このように垂れ下がっていますが、10 ~12月に熟します。
皮は堅く、手ではなかなかあけることことができませんでした。
また、つぎの写真のように、表面は白く短い毛で覆われてます。
フジの基本情報・花言葉
フジは、中国や北アメリカに6種類分布し、日本では本州以南に分布すると言われるマメ科フジ属のつる性落葉木本です。
フジと同属のヤマフジがありますが、この記事のフジがどちらに属するかは未確認です。
フジの名前は、風が吹く度に花が散ちる様子を表す「吹き散る」から「フヂ」と書かれ、それが変化して「フジ」となったとの説があるとのことです。
学名は、Wisteria floribunda。
英名は、Japanese wisteria。
花期は4 ~ 6月で、総状花序が枝の先端に出て下に垂れるように長く伸び、たくさんの花を咲かせますが、花は花序のつけ根側から先端に向かって咲きます。
実は、花が終わった後に、長さ10 ~19 cm 幅2 ~ 2.5cmの大型の豆果をつけて垂れ下がり、10 ~12月に熟します。
葉は、長さ20 ~30cmの奇数羽状複葉で茎に互生します。小葉は長さが4~10cmで、11 ~19枚つきます。
蔓は右巻き(S巻き)になり、当初は褐色の短毛が密生しますが、後に無毛になります。
対立やいがみ合うことを、「葛藤」と表現しますが、葛(クズ)と藤(フジ)が絡み合った様子に由来するようです。
葛も藤も大きく育つ、ツル性植物で、絡み合うと、手に負えなくなるんでしょうね。
花言葉は、「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」で、5月21日の誕生花です。
おわりに
長く伸びたツルに、たくさんのきれいなフジの花が咲き、
大きな蜂などが飛び交っていて、近くで見ると圧倒されます。
藤棚で育つフジも、山の中で育つフジも、同じように元気よく咲き、
生き物に恵みをくれているようです。(^_^)
参照サイト
Wikipedia フジ(植物)
庭木図鑑 樹木ペディア フジ
花言葉-由来 フジ