3月になり、キブシにカンザシのような黄色い花が咲いています 2021年3月19日 2023年12月2日 完全版を表示する 3月になり、キブシ(木五倍子)に、カンザシのような黄色い花が咲いています。名前は、お歯黒の材料のフシ(五倍子)の代用にされたことに由来します。日本固有種で、北海道西南部から九州・沖縄に分布するキブシ科の落葉低木または落葉小高木で、雌雄異株です。 3月になり、キブシにカンザシのような黄色い花が咲いています キブシ(木五倍子)の黄色い花 咲いたキブシの黄色い花 キブシ(木五倍子)に花が咲いています。 山の中に生えている樹なので、あまり見かけることはないかと思います。 近くの林道添いの岩場で、以前記事にしたダンコウバイ(壇香梅)の近くに生えています。 葉が出る前で、いろも薄い黄色っぽく、あまり目立ちませんが、近くを通ると、たくさんの花が咲いていることに気付きます。 昨年伸びた枝から、総状花序(穂状花序とも言われるようです)で垂れ下 花序の長さは、3~10cmくらい。 髪に飾るカンザシにこんなのもあったような気もしますが・・ キブシは雌雄異株(シユウイシュ)で、雄花序のほうが雌花序より大きいようです。 近くで見たキブシの黄色い花 ご覧のように、花は鐘のような形をしていて4~6mmくらいで、萼(ガク)、花びらがそれぞれ4枚ついているようです。 雌花の雄しべは退化していて、雄花の花粉で受精するようですので、 雄雌の樹がそろっていないと、実はできないようですね。 なぜこんな仕組みになっているのか、不思議ですね。 実 キブシの実 花が終わると実をつけますが、 直径が7~12mmの大きさで、写真のように丸い形をしています。 写真は緑色ですが、7~10月ころに、黄褐色に熟します。 葉 キブシの葉 葉は、花が咲いた後に出てきます。 葉には、1~3cmの葉柄があり、枝に互生しています。 また、大きさは、長さ6~12cm、幅3~5cmの長楕円形で、先がとがっており、縁には鋸歯がついています。 キブシの基本情報・花言葉 キブシ(木五倍子)は、日本固有種で、北海道西南部から九州・沖縄に分布するキブシ科キブシ属の落葉低木または落葉小高木で、雌雄異株です。 キブシ(木五倍子)の名前は、お歯黒につかわれていた、ヌルデの樹にできる虫瘤であるフシ(五倍子)の代用にされたことに由来するそうです。 別名は、キフジ 学名は、Stachyurus praecox 花期は3~5月で、葉が出る前に総状花序で花をつけます。花茎は前年の枝の葉腋から出て長さ3~10cmに垂れ下がり、全体に花がつきます。個々の花は7~9mmの長さの鐘形で、0.5mmほどの花柄がつきます。 実は直径7~12mmで、卵形または球形で、熟すと黄褐色になります。 葉には長さ1~3cmの葉柄があり、互生します。葉は長さ6~12cm 幅3~5cmで、楕円形または卵形、先端は尖り、縁には鋸歯があります。 樹高は3~7mになり、樹皮は赤褐色または暗褐色。 湿り気が多い日陰を好み、雑木林や山地などに自生しますが、庭木や公園樹にも植えられているようです。 キブシの花言葉は、「待ち合わせ」「出会い」「嘘」で、4月2日、4月6日の誕生花です。 嘘がなぜ花言葉になったのかは、よくわかりませんが、気になる花言葉ですね。 おわりに 林道添いに生えているキブシの樹に、たくさんの花がついています。 一つ一つは鐘のような形ですが、たくさん連なっていて、面白い花だと思います。 初めて見たときは、珍しかったため、新発見をしたようでうれしかったことを覚えています。 山には、まだまだ知らない草木があるので、新しい出会いが楽しみです。 *\(^G^)/* 参照サイト Wikipedia キブシ科 庭木図鑑 樹木ペディア キブシ 松江の花図鑑 キブシ Chills Laboratory キブシ B!