節分の魔除けにされるトベラ(扉)につく白い実と赤い種

2020年12月3日


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トベラは、枝や葉を傷つけると匂い、葉を燃やすと音が出るなどから、節分の魔除けとして「扉」にかざる風習があり、トベラと名づけられました。11月ごろに熟す実は、3つに割れ、赤くネバつく仮種皮が現れます。東北地方以南に自生するトベラ科トベラ属の常緑低木です。

節分の魔除けにされるトベラ(扉)につく白い実と赤い種

トベラ(扉)の実と赤い種

トベラの白い実

12月に撮ったトベラの実です。

トベラは春に白い花を花序になって咲かせますが、

その後につけた青い実は、10~12月ごろにはきれいな薄い黄いろ味を帯びた白っぽく変化します。

表面をよくみると、縦方向に筋がはいっているのがわかります。

この部分が割れて、中から赤い種があらわれます。

トベラの実と種

このように、トベラ(扉)の白い実と、割れて中の赤い(オレンジ色の)種が粘着性のある液体に包まれて顔をのぞかせます。

トベラの名は、あまり馴染みがないかもしれませんが、節分の魔除けに使われる地方があるそうです。

普通、節分の魔除けには、鬼の目突きといって、葉の周囲が尖ったヒイラギの葉が使われることが多いかと思います。

一方、トベラは枝や葉を揉むと異臭がするので、この匂いが邪鬼を退散させ魔除けになる、ということのようです。

名前は、魔除のためにトベラの枝を、門の扉に設置することから「扉の木」と呼ばれていましたが、

「扉(トビラ)」となり「トベラ」と変化したと言われます。

花言葉は、「偏愛」「慈しみ」「飛躍」で、2/14、11/21の誕生花です。

トベラの種子には粘液があるので、鳥たちのくちばしにくっついて遠くまで運ばれることから、

「偏愛」という花言葉がつけられたと言われます。

つぎの写真は、かたまってついたたくさんの実から種がむき出しになったところです。

トベラの種

この赤い色は、種を覆っている仮種皮と呼ばれるもので、粘着性があって、ねばつきます。

鳥はこの赤い色に惹かれて食べますが、果肉はほどんどないようですが、美味しいんでしょか?

実がぱっくり割れたところは、いかにも、食べてくださいと言っているようには見えますね。

たくさんのトベラの実

  こちらのトベラの樹は3mほどですが、

このように、樹全体にたくさんの実がついていました。

トベラの花

トベラの花

トベラは、4~6月に花が咲きます

枝の先に、白い花を集散花序でたくさん咲かせ、いい匂いがします。

花びらは5枚で外側に反り返っていて、最初は白く、しだいに淡黄色に変化します。

この樹は雌雄異株(シユウイシュ)で、雌花(雌の樹に咲きます)の雌しべの柱頭は3裂しており、

これがのちに実が3つに割れる準備になっていようですが、雌花の雄しべは退化しています。

一方、雄花(雄の樹に咲きます)は、雌しべが退化しており、雄しべが成長して花粉をつくります。

なので、雄と雌の両方の樹がない場合は、実がつかないことになります。(・_・)

花言葉は、「偏愛」「慈しみ」「飛躍」、2/14、11/21の誕生花です。

「偏愛」は、トベラの種子に粘液があるため、鳥たちのくちばしにくっついて遠くまで運ばれることに由来し、

「慈しみ」は、トベラの花が反り返った葉に包まれるようにして咲く様子から連想されたものと言われます。

トベラの葉

トベラの葉

トベラの葉は、枝の先に集まっていて、形は倒卵形で、葉脈が白く、外側に反っています。

この葉を燃やすと、臭い匂いがしてパチパチと音がします、

その火で豆を炒って邪鬼を退散させる風習のある地方もあるようです。

トベラのような常緑樹の厚い葉は、中に水を含んでいるため熱せられると水蒸気が膨張して破裂し、爆発音がします。

トベラの幹

こちらが、トベラの幹です。

表面は比較的平滑で、樹皮は灰褐色です。

きれいな実から現れた種の姿はきれいとは言えないし、

嫌なニオイや音を出すことが取り柄のトベラ、

厄除けとは、いい役どころで使われてきたのかなと思います。

トベラの基本情報・花言葉

トベラは、中国南部、台湾、韓国に分布し、日本の東北地方以南の海岸沿いに自生するベラ科トベラ属の常緑低木で、雌雄異株です。

枝や葉を傷つけると独特なにおいがし、葉を燃やすとパチパチと音をたてて燃える性質があります。

このため、厄除けの効果がある考えられ、節分の魔除けとして枝などを「扉」に挟む風習があったことから、

トベラと呼ばれるようになったと言われます。

別名に、「すそわきが」があります。

学名は、Pittosporum tobira

英名は、Japanese Cheesewood

花期は4~6月で、芳香がする白い花を集散花序でたくさん咲かせます。

花びらは5枚で反り返っており、最初は白く、そのご、淡黄色に変化します。

実は蒴果で、11~12月ころに灰褐色に熟し、やがて3つに割れて、粘性のある赤い仮種皮に覆われた種が顔をだします。

トベラの葉は、枝の先に集まってつきますが、

形は倒卵形で、葉脈は白く、外側に反り返ります。

樹高は2~3m、樹皮は灰褐色で小さな皮目が多く見られます。

花言葉は、「偏愛」「慈しみ」「飛躍」、2/14、11/21の誕生花です。

「偏愛」は、トベラの種子に粘液があるため、鳥たちのくちばしにくっついて遠くまで運ばれることに由来し、

「慈しみ」は、トベラの花が反り返った葉に包まれるようにして咲く様子から連想されたものと言われます。

参照サイト・書籍

Wikipedia トベラ 仮種皮

季節の花 300 トベラ

chills Laboratory トベラ

神戸新聞総合出版センター 楢原纒著 「神々と植物

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