ツルウメモドキは、5~6月ごろに薄緑色の小さな花を咲かせて実をつけます。そして、10~12月ごろに黄色く熟して3つに割れ、中から赤い仮種皮に包まれた種が顔を出します。ニシキギ科のつる性落葉低木で、生け花や盆栽にして楽しまれます。
ツルウメモドキ(蔓梅擬)の薄緑の花と黄色い実
ツルウメモドキの薄緑の花
ツルウメモドキの花は、5月ごろに咲きます。
葉腋から出た花柄の先に、花序になって、黄緑色や淡緑色の直径6~8mmくらいの小さな花をつけます。
こちらのツルウメモドキは、雌株なので花序に3個ほどの花をつけているようです。
花言葉は、「真実」「開運」「大器晩成」で、3月25日、11月9日、11月22日、12月14日の誕生花です。
いい花言葉ですね。あやかりたいものです。
残念ながら、花は地味なので、目立ちません。実の方がきれいで、人の注目をあつめるようです。(^⊆^)
ツルウメモドキ(蔓梅擬)の実
ツルウメモドキの実は秋に黄色く熟しますが、11月末になって皮が3つに分裂し、なかの赤い仮種皮が見えるようになりました。
同じニシキギ科のマユミやニシキギによくにた、可愛い実だと思います。(^∇^)
ツルウメモドキは、ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉性蔓性木本で、雌雄異株です。
日本全土の山地に自生しますが、盆栽にされたり、庭木としても植えられます。
この実は、葉が落ちたあともそのまま残るため、生け花やリースなどの装飾に使われますが、樹についたままの実は、鳥によって食べられ、種子散布されます。
ツルウメモドキの名前は、樹や葉の形が梅のようなウメモドキ(梅擬)ににたつる性植物であることに由来します。
この樹は、林道のそばに生えていますが、樹が大きくなり、たくさんの実をつけています。
恐らく5mくらいの高さには伸びているだろうと思います。
ツルウメモドキの蔓はこのように長く伸び、丈夫なのでアイヌは、衣服や縄などにして利用してきたそうです。
8月頃のツルウメモドキの実は、つぎの写真のように、まだ青い実でした。
実の大きさは7mmくらいでしょうか、たくさんかたまって葡萄のような感じで、光沢があってきれいですね。
葉は大きいもので、長さ10cm 幅8cmくらいで、2cmほどの葉柄があり、縁に鋸歯がついています。
ツルウメモドキの基本情報・花言葉
ツルウメモドキは、東アジア一帯や日本全土に分布する、ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉性蔓性木本で、雌雄異株です。
名前は、ツル性で、ウメモドキ(梅擬)ににていることに由来します。別名は、ツルモドキ、ツルマユミ。
学名は、Celastrus orbiculatus
英名は、Oriental staff vine、Japanese bittersweet
花期は5~6月で、花は葉腋から出た花柄に、1~1.5cmの集散花序になって、黄緑色や淡緑色の直径6~8mmくらいの小さな花をつけます。
雄株では1~7個の雄花をつけ、雌株には1~3個の雌花をつけます。
実は7mmくらいの球形で、10~12月ころに黄色く熟して3つに割れ、中から赤い仮皮種に包まれた種が顔を出します。
葉は互生し、長さ4~10cm 幅2~8cmの楕円形で、1~2cmほどの葉柄があり、鋸歯があります。
ツルの長さは数mにのび、樹皮は灰色です。
ツルの内皮は丈夫で、繊維を取り出し撚りをかけると丈夫な糸ができるため、アイヌ民族は衣服や縄などに利用してきたとのことです。
ツルウメモドキの仲間には、オオツルウメモドキやオニツルウメモドキがあります。
ツルウメモドキの花言葉は、「真実」「開運」「大器晩成」で、3月25日、11月9日、11月22日、12月14日の誕生花です。
いい花言葉ですね。ぜひ、あやかりたいものです。
参照サイト・書籍
Wikipedia ツルウメモドキ
森と水の郷あきた 樹木シリーズ95 ツルウメモドキ
Chills Lavoratory ツルウメモドキ
高橋秀男校閲 池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」
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