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ミヤマシキミ(深山樒)は、4~5月に白い花を咲かせ、冬に赤い実をつけ、仏花や正月の飾りに使う地方もあります。名前は、山地などに生え、葉がシキミにていることに由来します。雌雄異株の有毒植物で、宮城県以南に分布するミカン科の常緑低木です。
春に白い花が咲き、冬に赤い実をつけるミヤマシキミ(億両)
ミヤマシキミの赤い実
このミヤマシキミ(深山樒)の実は、数週間前には緑の実をつけていましたが、今は、赤いいろに変わりました。
赤い実をつけるからでしょうか、マンリョウ(万両)などと同じように、オクリョウ(億両)とも呼ばれます。
地方によっては、仏花や正月の飾りに使われることもあるようです。
仏事に使われるシキミ(樒)とは、別の種類で葉が細めですがよくにています。
以前、花が咲いているのは見ていたのですが、実を見たのは、初めてです。(^_^)
スギ林のほとんど日が当たらない場所ですが、きれいな実をつけています。
ミヤマシキミの名前は、山などに生え、シキミににていることに由来します。
実の大きさは、8mmくらいでしょうか、センリョウやマンリョウより大き目で、茎の先端に数個まとまってついています。
樹高は1mくらいと低いのですが、赤い実をつけている時期は、よく目立ちます。
4~5月には白い花を咲かせ、冬に赤い実をつけるので、庭木に植えるのもいいかもしれません。
実の皮を取り除いてみました。
ご覧のように白い種が出てきましたが、一方の先端が細く伸びて丸まっているようです。
この種を蒔きましたが、よく発芽することがわかりました。
ミヤマシキミは、挿し木でも、種でも比較的簡単に増やすことができるようです。(^_^)
ただ、ミヤマシキミは、雌雄異株なので、雄株も一緒に植えないと実をつけないだろうと思います。
葉はシキミににており、ミヤマシキミの名の由来になっていますが、
シキミに較べて幅が狭く細長で、肉厚です。
なぜか、葉がちぎれたり、穴があいているものが多いようです。
そして、枝の先には、ツボミのようなものもついています。
花の時期は、4月ごろからなのですが、11月の今から準備をしているようです。
近くには、実がついていない株もあります。
実をつけていないので雄ではないかと思うのですが、雌の可能性も否定できません。
花が咲けばわかるので、それまではお預けということになります。(^_^)
こちらは、別の場所に生えているミヤマシキミです。
今年の4月に撮ったもので、雄株に咲く花です。
茎の先に、円錐花序になってたくさんの白い花が咲きます。
ミヤマシキミは雌雄異株なので、雄株には雄花が、雌株に雌花を咲かせます。
つぎの写真は、雄花を拡大したものです。
花びらが4枚つき、雄しべらしきものが4本見られますが、雌しべは見られず、退化しているようです。
花言葉は、「寛大」「清純」で、1月24日の誕生花です。
冬に赤い実をつける植物で、名前に「両」が付くものがあります。
一両(アリドウシ)、十両(ヤブコウジ)、千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)などですが、ミヤマシキミの別名は億両です。
一般にはあまり知られていないようですが、一番高い位の名前がつけられており、知ったときには驚きました。
もっと知られてもいいのではないかと思いますが、一般的でないためでようか、あまり知られていません。
この樹は、簡単に増やせそうですが、有毒なので注意が必要です。
ミヤマシキミの基本情報・花言葉
ミヤマシキミ(深山樒、億両)は、宮城県以南に分布するミカン科ミヤマシキミ属の有毒な常緑低木で、雌雄異株です。
山で生え、シキミににた葉をつけるので、ミヤマシキミと名づけられました。
なお、「シキミ」の名前は、シキミが有毒なことから「悪しき実」と呼ばれていたものが変化したものと言われます。
学名は、Skimmia japonica
英名は、Japanese skimmia
花期は4~5月で、雄株に雄花が、雌株に雌花がさきますが、枝のさきに円錐花序でたくさんの花を咲かせます。
花の直径は1cmほどで、花びらは4枚、雄花には雄しべが4本つきますが、雌しべは退化しています。
果実は雌株だけにつき、8mm前後の球形で、12~2月ごろに赤く熟します。
葉は互生し、倒披針状で先はとがっていて、長さ6~12cm、幅2~3.5cm。全縁で、光沢があり、肉厚です。
樹高は60~100cmくらいになります。
庭木などにもされているようですが、有毒なので、気をつける必要があります。
近縁種にツルシキミと呼ばれる種がありますが、こちらは、北海道や東北地方などの雪の多い地方に分布しています。
花言葉は、「寛大」「清純」で、1月24日の誕生花です。
参照サイト
松江の花図鑑 赤い実の縁起物
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