早春にサクラのような花が咲くプリムラ・マラコイデス

プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides、乙女桜)は中国雲南省原産のサクラソウ科の一年草(本来は多年草)で、白い粉を帯びた葉と、輪状に層(段)になって咲かせる可憐な小花が特徴です。冬〜春に長く咲き、淡い色合いが花壇をやさしく彩ります。

早春にサクラのような花が咲くプリムラ・マラコイデス

プリムラ・マラコイデスの花

プリムラ・マラコイデスの花

プリムラ・マラコイデスの原産地は中国の雲南省で、
サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)に分類されます。

本来は多年草ですが、暑さに弱く夏に枯れてしまうため、日本では一年草として扱われます。

日本原産のサクラソウに似ていることから、「オトメザクラ(乙女桜)」と呼ばれたり、
株全体に白い粉を吹かせる特徴から「ケショウザクラ(化粧桜)」とも呼ばれます。

花期は1~4月、花の大きさは15~20mm程度で、花弁は5枚で基部が合着した合弁花です。

写真のように、花びらの先に切れ込みがあり、ハート形をした可愛い花を咲かせます。

よくにた花に、サクラソウがありますが、サクラソウの花期は3~5月になります。

また、プリムラ・マラコイデスは、地面からたくさんの花茎を出し、                                                       その先に花を輪状に層(段)になって咲かせますが、

サクラソウは、1~数本の花茎を出すだけ、この点も違います。

なお、プリムラ・マラコイデスをサクラソウと呼んでいる場合もあるようですので、正確を期す場合は、注意が必要のようです。

プリムラ・マラコイデスのピンクの花

たくさんの花茎の先には、たくさんの花やツボミをつけ、

長く咲き続けて、楽しませてくれます。

そのためには、咲き終わった花茎は切りとることが大切のようです。

たくさんの花茎が伸びるプリムラ・マラコイデス

こちらは赤い花ですが、プリムラ・マラコイデスは、

紫、赤、赤紫、ピンクの濃淡、白、薄い青、薄い黄緑、複色などたくさんの色の種類があります。

また、メロンシャワーと呼ばれる、メロンの香りがする八重咲の花も開発されています。

白いプリムラ・マラコイデス

こちらは、白い花です。

いろんな色で楽しめるのも、この花の特徴だと思います。

花言葉は、「運命を切り開く」「素朴」「気取らない愛」

冬から早春にかけて長期間ひたむきに咲き続ける逞しさが「運命を切り開く」の由来、
また、小さくてシンプルな花の様子から、「気取らない愛」「素朴」とつけられたといわれます。

葉や茎

プリムラ・マラコイデスの茎と葉

葉は根元から伸びる根生葉(コンセイヨウ)で、長さは10cmほどになり、

形は楕円形から長三角形で葉柄があり、縁に鋸歯があって、縮れたように波打っています。

そして、根生葉の間から、たくさんの花茎が伸び、その先に、花を輪状に層(段)になって咲かせています。

写真ではよくわかりませんが、株全体にはブルームと呼ばれる蝋物質の白い粉がついており、

まれに手荒れを起こすことがあるといわれ、手入れの際は手袋を着用すると安心のようです。

寒い冬に元気に咲いて楽しませてくれるプリムラ・マラコイデス、いろんな形や色があって、飽きることのない花だと思います。

プリムラ・マラコイデスの基本情報・花言葉

原産地、属性、特徴

プリムラ・マラコイデスの原産地は中国の雲南省で、
サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)に分類されます。
本来は多年草ですが、夏の暑さに弱く枯れてしまうことが多いため、
日本では主に一年草として扱われています。

最大の特徴は、葉や萼など株全体におしろいのような白い粉がつくことです。
多花性で、株元から多数の花茎を伸ばし、段をなして小さな花がこんもりと密集して次々と開花します。

耐寒性は強い一方で耐暑性は弱く、寒さの残る春先の庭を鮮やかに彩ります。

品種は大きく分けて、こぼれ種でも毎年よく咲き耐寒性のある「小輪品種(うぐいす・シリーズなど)」と、
花が大きく色が豊富ですが耐寒性が弱い「大輪品種(プリマ・シリーズなど)」があります。
珍しいグリーンの花を咲かせる「ウインティー」という品種もあります。

名前について

和名は「オトメザクラ(乙女桜)」で、日本原産のサクラソウに似ていることに由来します。
また、株全体に白い粉を吹かせる特徴から「ケショウザクラ(化粧桜)」とも呼ばれます。
学名の「プリムラ・メラコイデス」の名で流通することもあります。

学名は、Primula malacoides
Primulaはラテン語の「primos(最初の)」が語源で、
早春に花を咲かせて春の訪れを教えてくれることにちなみます。
malacoidesはギリシャ語の「malacoide(軟質の)」が語源で、花の柔らかさに由来しますが、
愛らしい花姿がプリマドンナに例えられたともされます。

英名は、Fairy primrose
Fairyは「小さくて可愛らしい」を意味し、                                                                  primroseは、ラテン語の「primos(最初)」が語源で、春の訪れとともに一番に咲く花であることに由来しますが、
小さなバラに似ていることも由来の一つと言われます。

花期は1月~4月で、最盛期は春になります(市場には11月頃から出回ります)。
花の大きさは15~20mm程度と小振りで、花弁は5枚で基部が合着した合弁花です。

また、雌しべが1本、雄しべは5本ですが、異型花柱性という特殊な構造を持っています。                                                                                            すなわち、長柱花(ピン)と呼ばれる、 雌しべが長く(柱頭が上)、雄しべが短い(葯が下)ものと、                                            短柱花(サム)と呼ばれる 、雌しべが短く(柱頭が下)、雄しべが長い(葯が上)ものがあり、                                                 異なる形にすることによって、受粉がしやすくなっています。

花色は豊富で、紫、赤紫、ピンクの濃淡、白、薄い青、薄い黄緑、複色などがあります。
基本的に香りはほとんどしませんが、「メロー・シャワー」という品種は葉にメロンの香りがあります。

花が咲き終わった後、花柄の先に小さな萼(がく)に包まれた、円錐形〜球状の小さな実(さく果)ができ、
実が茶色く枯れて乾燥すると、その中に細かくて黒い種子がたくさん入っています。

実が成熟し採取できるのは、4〜5月頃になります。

葉、茎

葉や茎全体が白い粉(粉状の毛)に覆われるのが特徴です。
葉は根元から多数生じる根生葉(コンセイヨウ)で長さは10cmほどになります。
形は楕円形から長三角形で葉柄があり、縁に鋸歯があって、縮れたように波打っています。

早春に細い花茎をたくさん直立させ、その先に花を輪状に層(段)になって咲かせ、
草丈は、10~50cm程になります。

育てるうえでの注意点

日当たりと風通しの良い場所を好みますが、冬の寒風や霜が直接当たる場所は傷む原因となるため避けてください。
特に耐寒性の弱い大輪品種は冬の防寒が必要です。

種まきは暑さに弱いため梅雨の前半か初秋に行います。
好光性種子のため種には土を被せず、乾燥しないように霧吹きなどで水を与えて発芽させます。

鉢植えの場合、水はけと保水性の良い草花用の培養土を使用し、
表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水を与えます。

たくさんの花を咲かせるため、肥料切れに注意して適宜追肥を行います。                                                        また、花が咲き終わった花茎は根元から切るようにすると、新しい花茎がでて花を咲かせます。

病害虫の対策として、終わった花がらや枯れ葉、混み合った葉をこまめに摘み取ることが重要です。
これにより灰色かび病(ボトリチス病)の発生を防ぐことができ、長く花を楽しめますが、
アブラムシの発生にも注意が必要です。

また、株全体につく白い粉でまれに手荒れを起こすことがあるため、手入れの際は手袋を着用すると安心です。                                                なお、この白い粉は、「ブルーム」と呼ばれる植物自身が分泌する蝋(ろう)物質です。 

花言葉、誕生花

花言葉は、「素朴」「運命を切り開く」「気取らない愛」
冬から早春にかけて長期間ひたむきに咲き続ける逞しさが「運命を切り開く」の由来であり、
小さくてシンプルな花の様子から、「気取らない愛」「素朴」とつけられたといわれます。

誕生花は、1月4日、1月21日、2月12日、3月25日、4月28日。

参照サイト・花言葉

Wikipedia プリムラ

みんなの趣味の園芸 プリムラ・マラコイデス

LOVEGREEN プリムラ・マラコイデスの育て方・栽培方法

サカタのタネ 園芸通信 プリムラ・マラコイデスの育て方・栽培方法

花言葉・誕生花 プリムラ・マラコイデス

関連投稿

サクラソウは、5枚のハート形の花弁で、ピンクや白の花を咲かせます

サクラソウ(桜草)は、4~5月ごろに、ハート形の5弁の花を5~10個の花序で咲かせます。花の直径2~3cmで、色はピンクや白になります。500種類以上が北半球に自生し、朝鮮半島から中国東北部や日本の北 ...

  • B!