ふれると葉が閉じるオサバフウロ(筬葉風露)に咲く黄色い花

オサバフウロは、たくさんの羽状複葉が放射状につき、その中心部から伸びた茎の先端に、小さく黄色い花が花序になって咲きます。羽状複葉は、18~30枚ほどの長楕円状の小葉からなり、触れると閉じます。熱帯アジアや熱帯アフリカに分布するカタバミ科の多年草です。

オサバフウロ(筬葉風露)に咲く黄色い花

オサバフウロの花

オサバフウロの黄色い花(大阪公立大学附属植物園)

オサバフウロ(筬葉風露)は、熱帯アジアや熱帯アフリカが原産のカタバミ科の多年草です。

明治時代に渡来したようですが、何故かほとんど見かけることはないようです。

大阪公立大学附属植物園で初めてみて、写真を撮らせていただきました。

取り上げたホームぺージも少ないので、日本ではあまり繁殖していないのかもしれません。

名前のオサバは、織機の道具である筬(オサ)を連想する葉をした草花で、

花や葉に滴る露が風に揺れる姿が美しいとして名付けられたようです。

筬は織機の付属具で、布の横方向に糸を通した後に、縦方向に動かして、

縦糸を整え、横糸を打ち込むのに使うための櫛状の道具です。

花は、直径2cmほどの筒状の小さな黄色い花で、写真のように花びらの先が5つに分かれており、

茎の先端に花序になって咲いています。

花期は7~9月ごろで、花序につぎつぎに花をさかせているようです。

たくさん咲くオサバフウロの花

一つの株からたくさんの茎が伸びていて、

それぞれの茎の先端に花序がついて咲いているので、

全体ではたくさんの花が咲いています。

黄色い花がちりばめられて咲いている様子がきれいです。

いろいろ調べてみましたが、残念ながら花言葉はよくわかりませんでした。(^ ^;)

オサバフウロの茎、葉

オサバフウロの茎や葉

オサバフウロは、可愛い花をたくさんつけていますが、

中心から放射状にのびたたくさんの羽状複葉に目を引かれます。

この葉から、機織り機の筬(オサ)をイメージして命名されていますが、

長楕円状の小葉が、18~30枚がたくさんついていて、たしかに印象的です。

筬ににているというのではなく、

たくさんの葉がついているということでつけられたようですね。

この葉に触れると、小葉をたたむように閉じるのも特徴です。

ネムノキやオジギソウと同じですね。

茎の高さは30cmほどになりますが、

写真のように茎に白い毛がたくさんついています。

熱帯地方が原産で、夏から秋に小さな花をたくさん咲かせるオサバフウロ、

植物園で頑張って育っています。(^_^)

オサバフウロの基本情報

オサバフウロ(筬葉風露)は、熱帯アジアや熱帯アフリカに分布するカタバミ科オサバフウロ属の多年草で、

日本へは明治時代末期に渡来したとされます。

織機の道具である筬(オサ)のような葉をした草花で、花や葉に滴る露の風に揺れる姿が美しいとして名付けられたとされます。

別名は、カンノウソウ(感応草)。この花に触れると葉が閉じることに由来します。

学名は、 Biophytum sensitivum

英名は、 Life plant

オサバフウロの花期は7~9月ごろで、茎の先に散形花序になって小さな黄色い花を咲かせます。

花の直径が2.5cmほどの筒状の花で、先端が5つに分かれており、上向きに咲きます。

果実は楕円形の蒴果(さくか)で、熟すと裂けて、種子をはじき飛ばします。

葉は、長さ10cmほどの偶数羽状複葉で、小葉は長楕円形で18~30枚つき、

茎から放射状にたくさんつきます。

そして、葉に触ると小葉をたたむように閉じます。

茎は放射状についた葉の中心部からたくさんのび、分岐せずに30cmほどの高さになりますが、

表面にたくさんの毛がつきます。

参照サイト

Shu Suehiro おさばふうろ (筬葉風露)

Picture This  オサバフウロ

weblio おさばふうろ (筬葉風露)

Wikipedia カタバミ科  オサバグサ  オジギソウ

YouTube動画 竹筬という織り道具の簡単な紹介・・・ 

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