ハーブでも楽しめるチョウマメ(蝶豆、クリトリア、バタフライピ―)

チョウマメは、東南アジア原産のマメ科つる性の多年草(日本では一年草)で、蝶のような花を咲かせ、サヤ(莢)状の実をつけます。花のいろは、青、白、ピンクなどで、八重咲きもあります。花はハーブティー、根は薬用にされ、実は食べることができます。

ハーブでも楽しめるチョウマメ(蝶豆、クリトリア、バタフライピ―)

チョウマメの花

ツルに咲くチョウマメの花’(大阪公立大学附属植物園)

チョウマメは、東南アジア原産のマメ科のつる性植物の多年草で、

写真のような、蝶を思わせる蝶形花を咲かせます。

江戸時代末期に渡来しましたが、いままであまり栽培されてこなかったようです。

寒さに弱く、日本では冬に枯れるため、一年草として育てられることが多いとされます。

別名のクリトリアは学名で、バタフライピ―は英語圏での呼び名になります。

たくさん咲くチョウマメの花

花が咲くのは6~10月ごろで、つるについた葉の付け根に、

1~数個の直径3cmほどの花を咲かせます。

朝咲いて夕方にしぼむ一日花ですが、春から秋にかけて長く咲き続けます。

鮮やかな青いいろの花で、搾り汁はお菓子の色つけに使われたり、

ハーブティーなどにも使われます(飲みすぎには注意が必要)が、

レモンをいれると紫に変化する特徴があると言われます。

白い花のチョウマメ

こちらは、白いチョウマメの花です。

チョウマメは品種改良が進んでおり、

八重咲きのものや、オレンジやピンクなどのいろのものもあります。

花言葉は、「小さな恋」

花の後には、サヤ’(莢)状の実がつきます。

花の後についた実

エンドウマメのような実で、長さは10cmほど、

若い実は食べることができます。

きれいな花が咲き、実が食べられる、なかなかいいですね。

チョウマメの茎や葉

チョウマメの茎と葉

チョウマメの茎は、4mほどの長さに伸び、他の植物などに絡まって伸びます。

葉は長さ20cmほどの一回奇数羽状複葉で、茎に間隔をおいて互生しています。

小葉は5~7枚で、広楕円形~ほぼ卵形、縁に鋸歯がなく全縁になります。

葉も整っていてきれいだと思います、どうでしょうか。

元気に伸びたチョウマメ

ここでは、たくさんのつるが伸びて、元気に育っていました。

江戸時代に渡来したというのに、あまり見かけることはないですが、

花がきれいでハーブとしても楽しめる、興味深い草花だと思います。(^⊆^)

チョウマメの基本情報・花言葉

チョウマメ(蝶豆、クリトリア、バタフライピー)は、東南アジアが原産のマメ科チョウマメ属のつる性多年草です。

日本では寒さに弱く、冬に枯れるため1年草とされることが多いとされますが、

江戸時代末期に渡来しました。

名前は、花の形が蝶のようであり、豆ができることに由来します。

また、クリトリアは学名から、バタフライピ―は英語圏での呼び名になります。

学名は、Clitoria ternatea L.

英名は、Clitoria ternatea

花期は6~10月で、つるについた葉の付け根に、1~数個の直径3cmほどの蝶形花を咲かせます。

花のいろは、青、白やピンク、オレンジなどがあり、八重咲きのものもありますが、

朝咲いて夕方にしぼむ一日花で、春から秋にかけて長く咲き続けます。

青い花は、ハーブティーやお菓子に使われます。

花の後には、長さ10cmほどの莢状の実がなり、若いものは食べることができます。

葉は互生し、長さ20cmほどの奇数羽状複葉で、5~7個の小葉からなります。

小葉は全縁で、広楕円形~ほぼ卵形、長さ2.5~5㎝ 幅1.5~3.5㎝ほどになります。

つるは1~4mほどに伸び、ほかの植物などに絡まって伸びます。

根は喉の痛み、臓器肥大などに効果があると言われ、薬用にされてきました。

花言葉は、「小さな恋」

参照サイト

三河の植物観察 チョウマメ

Wikipedia チョウマメ

やさしいえんげい クリトリア

熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース チョウマメ

LOVEGREEN バタフライピー(クリトリア)の花言葉

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